気力・体力・環境の自己マネジメント
昨日、一昨日と浜松で合宿でした。
なんの合宿かと言うと、週末に控えた合唱公演の強化合宿です。
初日は朝9時から22時まで。
二日目は朝9時から17時まで。
その間、40分間の食事休憩を除くと、
25分間歌っては10分間休憩というセットの連続で、
なかなかハードな合宿でした。
それでも、なんとか最後まで気力を切らさずに集中して練習できました。
お陰でたった2日間ではありましたが、
1日目スタート時と2日目の録音を比較すると、
明らかな上達が見られて、成果が実感できたのでした。
今回の合宿であらためて感じたことがあります。
それはセルフマネジメントについてです。
人が行動するときには、何らかの成果を求めているはずです。
そして、その成果を得るのに考慮すべきことがいくつかあります。
気力やモチベーション
体力
環境
そして成果を最大化しようと思ったら、
限られたリソースの中でそれを上手に配分する必要があります。
それがセルフマネジメント。
けれども、大抵の人はいずれかに偏って、
成果を最大化できずにいることが多いものです。
個人的には、昭和に思春期を過ごしたせいか、
1の気力やモチベーションに重きを置きすぎるきらいがあります。
以前は、徹夜で勉強や仕事をしたり、
環境の居心地もつべこべ言わないのが美徳、
というようなところがありました。
気合主義、根性主義、というタイプでしょうか。
これは本人の頑張った感があるので、
主観的な充実感は得られやすいかもしれませんが、
案外、客観的な成果はそこまで得られなかったりします。
#短期的には「火事場の馬鹿力」的に、功を奏するときもありますが。
今回の合宿を振り返ってみると、
体力に関しては、
睡眠と食事、入浴とストレッチを重視しました。
また、日中の練習は休憩をしっかり取るスケジュールでした。
25分間歌って10分間休憩、というサイクルで、
それが過剰な疲労を生みませんでした。
環境に関して。
今回の練習は、クラシック音楽の演奏を最高のレベルで堪能できる、
そういうレベルのコンサートホールを借り切って行われました。
パイプオルガンが設置されているような場所で、天井の高さも非常に高く、
素晴らしい響きを感じられました。(残響時間2.1秒)
長年音楽をやっていたセミプロに聞くと、広い場所、響きのいいホールで演奏すると自然とそこに合わせていい歌い方になっていくそうです。
また、睡眠をとる部屋や食事の質も、
浜松では一番のホテルに宿泊することで確保されていました。
2日間の合宿を終えて、正直ヘトヘトではありますが、
最後まで集中して練習できました。
その結果、目に見える成果を実感できたのでした。
それは、上記3つがしっかりマネジメントできていたからだと思います。
これがもし、かつてのように、体力と環境への配慮がなく、
気力とモチベーションだけで突っ走っていたら、
たいして上達のない結果に終わったことと思います。
頑張った自分を褒めて、得られたのは自己満足だけという、
非常に残念なことになってたことでしょう。
今回をひとつの成功事例として、
気力・モチベーション
体力
環境
のマネジメントに、
普段からいっそう意識を向けていこうと思いました。
先日書いた、「丁寧に生きる」にもつながる気がしています。