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虫好き男子母の備忘録③〜勉強編〜

『カブトムシを飼いたい!』と言い出した!

長男が4歳の頃、突然カブトムシを飼いたいとせがまれたました。きっかけはもう思い出せません。多分、保育園でカブトムシの絵本を読んだ?のかもしれません。

いくら好きでも、飼うのは大変じゃないかと気おくれしました。《子どものことだから、飽きるかもしれないし、そうなると世話をするのは多分、、、私だよなー。》
私は慎重派。それでも息子の気持ちは強固。結局、夫があっさり根負けしてしまいました。

早速、ネットで三対(カップルで3組)のカブトムシを購入

数日後、発泡スチロールに入って、1匹ごとに小さなプラケースに分けられたカブトムシが6匹届きました。長男はそれはもう大喜び!
朝起きればすぐにカブトムシの飼育ケースを観に行き、保育園から帰るとすぐまたカブトムシ。餌を交換するだけでは物足りる訳もなくて、ケースから出してカブトムシを触ったり、闘わせたり、オスの角に車のおもちゃを紐でつないで引っ張らせたりしていました。

ハイハイ期の次男も、興味深々!!怖がるわけでもなく、触ったり、追いかけたりしていた。
次男は赤ちゃんだし噛まれないかヒヤヒヤしたけど、すぐ助けられるように真後ろでスタンバイして好きにさせました。

可哀想?

正直、虫の扱いを見ながら可哀想だと思いました。でもそれは私が大人だからであって、止めることは我慢してこらえました。
カブトムシには気の毒だけど、この子たちにとっては貴重な体験。今はしっかり触れ合う事が大切なんだと考えました。
目に余るときは、もちろんストップをかけたけれど。『足が取れちゃったら歩けなくなっちゃうよ。そしたら痛いよ。可哀想。』と言う具合に。

どんどん広がる子どもの興味と好奇心

ひとしきり遊ばせたり飼うことに慣れてくると、もっと知りたいと言う気持ちが自然に沸くみたいで。『うちにいるカブトムシより大きいのもいるのかな。』『口はどこにあるの?』『羽根はどうやってしまってあるの?』『飼われてないカブトムシは何を食べるの?どこにいるの?』『赤ちゃんは小さいの?』
・・・止まりません。これぞほとばしる好奇心!!子どもってスゴイ!!

ここで、面倒臭いと思ってはいけない

これはチャンスかもしれない!!

どんどん一緒に調べてみようと思いました。正に、深掘り!

それから、私と息子のやったことは、だいたい以下の通り。

★カブトムシの一生を観察する

→成虫が卵を産み、死ぬ。卵から幼虫が生まれ、幼虫が蛹化、羽化して大人になるまでの変化について知る。いわゆる生物学!!このサイクルが、丸一年。

★調べる

①カブトムシの種類はどんなものがあるの?
→世界中のカブトムシの種類を知る。

②→ついでに地理を解説。どこに住んでるのか、アジアなのか南米なのか、国は?暑いところ?寒いところ?日本も世界も大きい地図を買って壁に貼りました。そうすれば自分で見に行けるので。

③→さらに、大きさや重さの概念説明することに。センチメートルとかミリメートルがわからないと図鑑の意味が分からないからです。
定規を使って教えました。それと、重さは台所の秤をカブトムシ用にして長男にあげました。

★実際に捕まえに行ってみる

『昔はね、虫は買うものじゃなくて、自分で森へ行って虫採りしたんだよ。』と言う祖父の言葉を受けて、実際に自分でも捕まえてみたくなってしまいました。でも、東京の公園なんてほぼ壊滅状態。パパと朝早く公園に行ったりしましたがカブトムシなんて東京じゃ、いないし。。。

→夫の夏休みに合わせて家族旅行で八ヶ岳までカブトムシ狩り?に行きました。捕まえ方もあれこれ工夫しました。けれど、場所が悪かったようで自力では捕まえられず、ホテルの人に捕まえたクワガタを見せてもらいました。山が高すぎたんだそうです。まだまだ無知!

→それから、昔は近所に林が沢山あってお店で買わなくても捕まえられる環境だったことも話しました。今は林がないし木も少ないことや私の思うことを色々と。環境問題についてです。

→さらに、人間と動物や昆虫、植物まで、全ての生物が地球に住んでいて、【共生】していることも2人で話し合いました。話し合うと言ってもわかりやすさに気をつけて、子どもが理解してくれると良いなと願いつつ、あくまで軽くです。

★外国のカブトムシも飼ってみたい!

図鑑を見ると、世界で一番大きなカブトムシはヘラクレスオオカブトだとか、世界一力持ちなのはゾウカブトだとか、魅力がいっぱいです。家にいる国産カブトムシより欲しくなっても仕方がないのかもしれません。

→しつこくせがまれて中野のむし社(その道の有名な専門店です)に行ってみることにしました。親も見てみたくなってしまったのも、わざわざ行った動機です。

ヘラクレスオオカブトのオスは角が長くて背中は黄金。ドラえもんの映画で見たことある方もいるかもです。カッコイイです!!!親の私も欲しくなってしまいます。

でも高価すぎる!!7万円以上が普通、大きさによってはそれ以上の子も!!!無理です。涙。いつ死んじゃうかも分からないのに。。。
ただ、見たら諦めきれないのが人情でもあります。そこで家族で相談して、少しでも安価な幼虫から育成させることに。小さければ数千円です。成虫に比べれば安いです。
ただし、外国産のカブトムシは成虫になるまで数年かかるとお店の人に教えてもらいました。2年後か3年後?くらい??ですってー!!!ずっと面倒みることができるのか、覚悟があるか、買う前に絶対に面倒見ることを約束して小さな幼虫を買って帰りました。失敗したとしても息子にとって勉強かなぁと思いました。

その後、記憶が曖昧ですが3年後、長男が2年生の夏に羽化に成功します。それはまた別に詳細を。

子どもの【好き】という気持ちは、本当にすごい。

男の子だからなのか、オタクの要素があったのか、母の私には思いもよらないほど、長男は好きになるとハマるようです。男の人ってそうなのかな?と不思議でした。
とんでもないエネルギーを持っていて驚かされてばかりです。『どうして?どうして?』の質問が矢継ぎ早に飛んでくるし、寝ても覚めても好きなカブトムシのことばっかり考えている感じでした。保育園で絵を描けばカブトムシ、ブロックすればカブトムシ、粘土もカブトムシ。小学校の夏休みの自由研究もカブトムシ。まぁ、迷いがなくて羨ましいくらいです。

私だって知らないことだらけです。だから、疑問は一緒に本屋や図書館やインターネットで調べました。いいなと思う本は買ったりもしました。それでも分からない時は、中野のむし社のおじさんに聞きに行きました。(また欲しくなって買う→飼うので、家がむしだらけになりました)。
子どもは、スポンジが水を吸収するようにどんどん知識を増やします。さらに興味が湧き出てきます。まだ小さいから分からないだろう、無理だろう、なんてとんでもない!!

それから、どこかで昆虫展があれば観に行ったり、多摩動物園の昆虫館にも何度も通いました。

そのうち、私もかなりのカブトムシ博士になれました!おまけが付いてきた感じです笑笑。
けど、その後も、おまけはどんどん増えていきました。ほとんどが私にとってのおまけです。

息子が虫好きになった時、応援して良かったなぁと、本当に本当に心から思います。


・・・続く

これは息子2人とカブトムシやら沢山の生き物を飼った時の思い出の備忘録です。いつか読み返せるように。そして、これから虫好き男子母になるかもしれないお母さん(お父さん)にもお役に立てたら嬉しいです。

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