42 目的と手段
元麹町中学校校長の工藤勇一先生の著書を読んでいます。
今は、2冊目を読んでいる最中です。
日頃の自分の指導だけでなく、日本の公教育における問題点まで考えさせられる本となっています。
工藤校長はとにかく、「目的と手段を適切に捉えているか?」ということを繰り返し述べています。
本当に、ここに限ります。
私たちは、今までのやり方やシステムに違和感を抱かずに、当たり前のように教育活動を行ってしまっています。
教え込み型の一斉授業や、ルールばかりを重視しすぎる指導は、その典型と言えるでしょう。
「いまの時代の学校教育の目的は何なのか?」
「未来の子どもたちに必要な力は何なのか?」
「学校の教育活動一つ一つの意義は何なのか?」
「我々、教師はどんな支援で子どもの成長を支えていくべきなのか?」
こういった根本的な問いに対して、自分なりの考えをもつことが、我々教師にとって必要不可欠なのだと思います。
受け継がれてきた慣例に従うことは楽ですが、それが子どもの成長に結びついているかと言われると、「YES」とは言えないことも多々あります。
とはいえ、新しいことを生み出すのは簡単なことではないです。
ボク自身も全くできていません。
子どもたちに何かを強いてしまっていることで、受け身な子どもに育ててしまっている点もたくさんあると思います。
それも、無自覚、無意識にです。
だからこそ、「当たり前を疑え」と考えることが大切なんだと思います。
先週、二学期が始まり、久しぶりに子どもたちと会いました。
久しぶりの学校にある程度慣れてきたところで、
「どんなクラスになってほしい?」と子どもたちにICTを使って尋ねてみました。
110件もの回答が返ってきました。
約30人クラスなので、平均すると一人3回答ほどしたという計算になります。
・みんなで一人を大切にするクラス
・盛り上がるクラス
・達成感のあるクラス
いろんな理想のクラスを教えてくれました。
それだけ、子どもたちの心は、希望に溢れているということなんだと気付きました。
その希望を、担任であるボクが壊してはいけないなぁと思いました。
実現しないまま、終わらせるのは申し訳ないなぁと思いました。
子どもたちにとって意味のある学級を作っていきたいと、強く感じた二学期のスタートです。
目的と手段を自分なりに考えて、失敗してもいいから、子どもたちにとって意味のある学校にしていきたいと思います。
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