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園長コラム:デジタルから離れて、心の成長を見守るために
こんにちは、セイバンスマイルこども園の園長野瀨です。今回は、子どもたちの成長を考える上で大切にしている「デジタルとの距離感」についてお話しします。
デジタル教科書の普及が進む中での見直しの動き
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文部科学省がデジタル教科書の普及を進めるという記事を目にしました。現代社会でデジタルは私たちの生活に欠かせない存在です。一方で、スウェーデンでは2006年から学習用端末を「一人一台」配備し、デジタル教育が進んでいましたが、最近ではその影響に対する見直しが始まっています。
彼らが直面している課題は次のようなものです。
集中力が続かなくなっている
考えを深める力が衰えている
長い文章を読む、書く力が不足している
これらの問題を受け、スウェーデンでは端末の使用を減らし始めています。教育の現場で、このようなデジタルの影響を見直す動きが出ているのは、とても興味深いことです。
デジタルに頼りすぎない育ちの大切さ
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当園でも日々の保育を通じて、デジタルに頼りすぎない育ちの大切さを実感しています。子どもたちが本をじっくりと読む時間や、手を使って文字を書いたり何かを作る時間に集中している姿を見守る中で、深い達成感や心の成長が育まれていることを強く感じます。これらの時間は、ただ学力を高めるだけでなく、自信や創造力を育てる貴重な時間です。
手を動かし、自分のペースで学ぶ
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特に印象的なのは、園児たちが自分のペースで手を動かしながら学び、成長していく姿です。文字を無理に教え込むことはしていませんが、興味を持ったときに自ら読み始め、言葉の世界を広げていく瞬間は、とても輝かしいものです。手を動かすことで得られる達成感や、深い集中は、まさに子どもたちの心の成長そのものだと感じます。
見つけるちから、育むじかん
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セイバンスマイルこども園では、「見つけるちから、育むじかん」という保育コンセプトを大切にしています。園児たちが自分の世界をじっくり探し、心を育てる時間を過ごせるように、私たち保育者もそっと見守りながら環境を整えています。親御さんとともに、このかけがえのない幼児期を育み、歩んでいきたいと思います。
どうぞ、これからも私たちと一緒に子どもたちの成長を見守っていきましょう。
【園長プロフィール】
野瀨 直子(のせ なおこ)
約20年間、公立保育所・私立保育園・私立幼稚園・認可外保育園の他、ニュージーランドの幼稚園に勤務。
各園で、モンテッソーリ教育や右脳教育などに関わる。
私生活では、社会人の息子と大学生の娘の二児の母。
▼取得資格
BYBS非認知能力コーチ・受験メンタルトレーナー
JADP認定メンタル心理カウンセラー
幼児心理アドバイザー・食育アドバイザー