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1982年の卒業旅行③アテネ

1982年の卒業旅行 

3.アテネ・・・ギリシャ

4:00、起床。辺り暗し。
4:30、朝食。
5:00過ぎ、カイロのホテル出発。

エジプト人の日本語ガイド・ハシブさん来ている。いい人だ。

空港でエジプト人にCabinを渡して。実家への絵はがき託す。日本へ着くかな? 郵便局がなかなか無いのだ。

9:10、1時間遅れ、オリンピック航空326便でアテネへ向けて離陸。

僕の隣は野沢さん。生田の隣はアラレ。生田、彼女とちゃんとしゃべっているのかなぁ?

添乗員の深沢さんもエジプトを出られてホッとした様子。

アテネ国際空港



11:00、アテネ空港着。12:00、バスで空港から市内へ。日本車多し。

考古学美術館(あんなふうに展示されたら、彫刻を落としかねない)、

アクロポリス(ちょっと雨模様。ガイドの説明、味気ない。声小さい。これがアクロポリスかぁ~という感じ)、お土産屋に寄ってホテルへ。

近代的でしかも立地条件の良いホテルだった(このツアーの中でもいちばん立地は良かったと思う)。

このホテルもエジプトのホテル同様、エレベーターの内側ドアが無く、「閉」のボタンも無かった。

オモニア広場



17:15、ホテルから街の中心部、歩いて2分のオモニア広場へ。

手塚、渋谷(二人とも中央大学。住友銀行内定)、小野、生田、先生、アラレ、アカネ、etcは地下鉄で海鮮料理を食べに。

この日を境に彼らは女の子と一緒に買い物も食事も一緒に行動。関東人の行動パターン。

対する植出、サノ、僕は女の子とは夕食の時に場所を決めて会う事にし、昼間は別行動をする事に。

僕らは昼間自分の行きたいところを回りたいし、彼女たちは買い物等で過ごしたいので、この作戦で行く事にした。

僕たち3人が広場でどうしようか考えていると、日本人が声をかけてくる。

添乗員の深沢さんの言葉を思い出す。これはポン引きだなぁと思い、無視しようとすると、「私はポン引きではなく、アテネでブティックをやっている」と言う。
よくこういう経験があるのだろう。

彼によれば、ギリシャの夕食は午後10時頃からだという。だから飲食店がほとんど開いていないのだ。

少し腹も減ったので、彼に教えてもらい、広場横の立ち食い屋にて、ハンバーガー、肉ダンゴ、ワインで43ドラクマ。ワイン安い。

アテネ地下鉄



地下鉄に乗って、国鉄の駅に行くつもりが別の駅に行ってしまう。

アテネ駅



コーラを飲み(よくコーラ飲むなぁ)、アテネ駅へ。

途中、ギリシャ人の女性に道を聞かれたり、公園で子供たちと一緒に写真を撮ったり、大声で歌を歌いながら、駅へと向かう。

駅では案内所のおねえさんに何故か文句を言われ、散々探し回ったあげく、「国際列車の駅」と「在来線の駅」が違う事を発見。やっと10ドラクマで切符を買う事ができた。

アテネのトロリーバス



コーラを飲み、黄色のトロリーバスで、近代オリンピックが初めて開かれた「オリンピック・スタジアム」へ向かう。

アテネ・オリンピックスタジアム



異国の乗り物に乗るのは変な気分。周りはみんな外国人(当たり前!)。途中でトロリーが外れ、運転手が屋根に乗り、直そうとするがダメ。

バスを乗り換える。オリンピック・スタジアムをだいぶ行き過ぎている事に気付き、ゼウス神殿を経由して、戻って来る。

スタジアムは閉まっていたが警備のおじさんに聞くと、手を大きく振って「入れ!入れ!」という事なので、塀を乗り越えて中へ。

植出とサノはトラック一周走る。
スタジアムはセンターの上方に五色の五輪のネオンが輝き、白色灯がトラックを照らし出していた。

シンタグマ広場



シンタグマ広場へ行き、シシカバブーとウーゾワイン(白)1300円位。レストランから出てすぐ「Young Girl 20ドル」という得体のしれない外人ポン引きに出会った。

22:00、ホテル着。22:35、渋谷、先生、サノ、僕の4人でオゴニア広場へワインを飲みに行く。

赤ワイン、白ワイン、一本ずつ頼み、フライドポテトを食す。1人225円程度。渋谷は10数品あるフルコースを注文。店の雰囲気はいい。

23:30、店を出て、自動販売機でジュース(10ドラクマ)を買う。ジュースの量少ない。この旅行中、自販機のあったのはアテネだけ。ホテルへ。

生田、本を読んで起きている。入浴・洗濯後、就寝。

1982.2.25.  
6:00、モーニング・コール。6:30、朝食。
7:30、ホテル発。
8:30、ピレウス港よりエーゲ海クルーズへ出発。小雨降り、寒い。

エーゲ海クルーズ



海波高く、船揺れ激しい。船酔いにかかる。船酔いにかかっている人が多いのか、ゲーゲー袋が配られる。

僕は船酔いを治す為、外へ出たり歩き回ったりする。吐く寸前。こんなに船酔いしたのは、後にも先にもこの時だけ。

外へ出て海を見ているおじさん、おばさん多い。もっと若者(プロミシング・ユース)を海外に出してやれ!

最初の島はエギナ島。白い壁の家が立ち並ぶ港に到着。

エギナ島・アフェリア神殿



港からアフェリア神殿へ相乗りタクシー(500ドラクマ)で行く。バスは本数が少ない。入場料IDカードを使って半額の15ドラクマ。このIDカードは日本で取得。ヨーロッパ旅行ではいろんなところで使えると聞いて来たのだが、ほとんど使えなかった。

アフェリア神殿から見る海は本当に綺麗だった。2匹の猫がいる。可愛い子猫と太ったどら猫。小林(お茶の水女子大・ソニー内定。以降、コバ)が猫を抱いて、ぶりっ子して写真を撮る。写真を撮ったあと、猫をポイっと投げ捨てる。

彼女曰く、「猫は投げてもちゃんと立てるし、体を引き延ばす事もできるよ」と。猫をびよよーーんと引き延ばす。女は怖いのか実家で猫を飼っているのか?

タクシーの運転手。クリスチャン。ハンドルを離して、身振り手振りで話してくれる。本当に怖い。

港に帰って、チョコ牛乳飲む。なかなか開けられない。穴の無いテトラパック。

船上にて昼食withコバ、サノ、植出。ビール、オレンジ、チャーハン、オリーブケーキ。船酔い少し治る。

二つ目の島はロドス島。

ロドス島・ポセイドン神殿跡



植出が名所はポセイドン神殿しかないと言うので、タクシーでポセイドン神殿へ。

車は、13年前のDATSUN。ドライバーによると、来年位には買い替えたいが1台400万円位するのだ。

神殿、柱の跡が4つあるのみ。海を臨む丘は風強し。後から来たタクシーの渋谷、コバらに「すごいぞ!来てみろ!」とすごくもないのに言って、みんなでダマす。

全員で柱の恰好をして記念撮影。タクシー往復で400ドラクマ。後から来たタクシーは230ドラクマ。170ドラクマボラれる。

港でイギリス人、オランダ人他とディスカッション。

日本人は名所よく見ないで写真ばかり撮り、日本へ帰って写真で名所を見ていると指摘され、反省する事しきり。ディスカッションした中に、仙台に少しいたことのある人がいた。

みんなで、日本人の好きな記念撮影。帰船。

船内で、トランプ。「ど貧民」やる。メンバーは久武、コバ、植出、僕、アネゴ、先生。先生、最後に大富豪になれて、トランプを叩きつけて上がる。

甲板に出ると、海の上に180°の虹が架かっていた。

無事ピレウス港へ。ホテルまでバス。

今日はコバの誕生日(1960.2.25.生まれ)という事で、植出がワインをおごってやると約束。植出、サノ、コバ、アネゴ、松山、僕で出発。

オモニア広場にて軽く腹ごしらえ。ハンバーガー、フライドポテト、ワイン。

アテネのケーブルカー
アテネのケーブルカー



歩いてケーブルカー乗り場へ。
松山が酔っ払って陽気に「Come on Everybody !」

ああ大変だ。酔ってこれだけ性格が変わるのも・・・

リカヴィトスの丘



ケーブルカーに乗って山の上へ。どうもコバは植出に気があるみたいだ。僕のやっかみか?

山上はいい眺めだし、涼しい。どこにアクロポリスがあるかでひと悶着。

他のツアーの日本人も来ている。僕がみんなの写真を撮り、続いて植出に撮ってくれと言うとコバが「植出君が写れなくてかわいそう。誰かに頼んだら」だって。

僕の場合はどうなるんだ、ちくしょう!

他のツアーのおじさんで、僕たちの行かなかったところばかり褒める人がいて、腹が立つ。まったく腹の立ち通し。

山上レストランにて、なすとひき肉を混ぜて焼いたパスタを食べる。オリーブオイルたっぷり、油っこくて残す。日本人は普段あまりオリーブオイルを摂らないので余計脂っこく感じるのだろう。

エジプトで弱った胃腸の具合もおかしく、下痢が続いている。

チェックの時、ドラクマが足らなくなる。植出曰く、「コインも持っているだけ出せ!」

ドルなんかも混ぜて支払い後、みんなに記念にコインが返される。
植出曰く、「コレクション用のコインはとってあるんや」。なんちゅう奴!

ケーブルカーで下山。(往復30ドラクマ)。詳しいお金の計算はコバがホテルでやるとの事。

船酔いと酒酔いで地面が上下左右に揺れる。ホテルまでは、植出、コバ・・・ちょっと離れて僕・・・かなり離れて残り。

植出の速足にコバ一生懸命ついていく。人を好きになるのはええけど、もっと周りに気遣って欲しいんやなあ。

気分悪くホテルへ帰り、入浴。
そういえば、植出、コバにワイン奢るいうて、みんなで飲んだんやからなあ、話ちゃうで~!!

ホテルの部屋で、生田と午前2時頃まで話しこむ。

ツアーの中で誰がええか。僕はコバ、アカネ、アラレ。(この時はアカネやったんや、本当は!)
生田、いつもの様に言いよらへん、クソッ!

1982.2.26.  
5:30、モーニング・コール。6:15、 バゲッジアウト。
6:30、朝食。バスにて空港へ。近畿日本ツーリストの手違いで、9:05のローマ行き飛行機に乗れたのは4~5名(京産+二宮+先生)。
あとの連中で海を見に行く。

海は岸辺と冲では色が違っている。水切りをする。アラレ下手。植出、失敗しては責任転嫁。さすがAB型。

植出と二人でサッカー場の周りを歩き、空港へ。途中、白い箱の上に十字架のついた建物が道路沿いにある。中はガラスで、若者がオートバイに乗った写真と灯りがともったろうそくがあった。どうもこの場所でこの若者が亡くなったらしい。ろうそくの火を絶やさないのは親だろう。しんみりする。

久武にドラクマを借り、空港でジュースを飲む。37ドラクマ。

12:05発オリンピック航空235便にて、ローマヘ向かう。窓際の席で海や山がよく見えた。

ローマ・コロッセオ
ローマ・バチカン
映画「ローマの休日」で有名な
スペイン広場
映画「ローマの休日」に出て来る
「真実の口」


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