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スマートスーツに関する記事

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スマートサポート社が開発した軽労化をコンセプトにしたアシストスーツ「スマートスーツ」に関する記事をまとめています。
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記事一覧

高年齢従業員の労災対策

本日(2024.11.06)の日本経済新聞の記事です。 高齢従業員の労災防げ 危険度を点検、企業の努力義務に #日経COMEMO #NIKKEI 高齢者の多くが定年後も働き続けたいと考えています。 経済的な理由で働かざるを得ないとか、理由はさまざまですが、ひと昔前の高齢者より健康面でも格段に若く元気になっていて、健康寿命も伸びていることから、元気なうちは働いて社会参画したいと思われる方も多いのではないかと思われます。 高齢者はひと昔前と比べて元気になった。といっても、そ

タイヤ交換での腰痛発症にご注意ください

この時期にしては暖かい日が続いていた北海道も今日は最高気温が10℃に届くか届かないかという気温です。天気予報によれば明日は平野部でも積雪の可能性があると言われています。そろそろ冬支度をしなければなりません。 積雪地域の冬支度の重労働といえば、庭木の雪囲いと車のタイヤ交換ではないでしょうか?地方に住んでいれば、大人はひとり一台の車を所有していることも多く、タイヤ交換は億劫な冬支度のひとつです。 最近はガソリンスタンドやディーラーなどに、タイヤ交換を頼む人も多いのですが、知り

スマートスーツは中腰姿勢から起き上がる時に4つの機能を同時に発揮します。

当社はスマートスーツの開発のさきがけであると思っています。当初はモーター付きの製品開発をしていましたが、モーターをつけるということは、制御や電源を必要とします。当然、コストも高くなるし、故障もしやすくなります。 そこで、パッシブなアクチュエータとして弾性体(ゴム)を選び、ゴムの力だけで、中腰姿勢からの起き上がりをサポートする構造を考えました。 この構造は特許になっています。 腰痛は腰の骨や筋肉に大きな負荷がかかることで発症します。 中腰姿勢から起き上がる時に、背骨が釣竿

アシストスーツ導入の目的と選び方

当社はアシストスーツの企画・開発・販売を20年近くやってきました。正確に言えば、最初の数年は、私が経営する農業コンサルティング会社で開発をしていましたが、農作業以外にも介護や製造業など多くの需要があるのではないかと考え、2008年に当社をベンチャー企業(今風に言えば、スタートアップ)として立ち上げました。 開発のきっかけは、農家のお父さん、お母さんたちの多くが腰痛に悩まされていて、農作業が立て込んでいる時に腰痛を発症すると経営を圧迫するような状況になりかねない。という声を聞

スマートスーツの開発ヒストリー(1)

スマートスーツの開発をはじめてまもなく20年になります。何回かに分けてスマートスーツの開発の歴史を振り返ってみます。 1.スマートスーツの開発は2006年から 2006年春、北海道大学に助教授として赴任してきたばかりの田中孝之氏(スマートサポート社技術顧問・共同創業者)と農業コンサルタンティング会社を創業してまもない鈴木善人(スマートサポート社代表取締役)との出会いがスマートスーツ開発のきっかけとなりました。  鈴木が田中に「農業者が高齢化しており、特にスイカやメロン、

New スマートスーツ予約受付開始!!

6年ぶりにスマートスーツ・ライトの改良版を開発しました。 ただいま、予約受付中です。制作完了次第、順次、出荷してまいります。 (現在、受注から出荷まで約1週間です。) 真夏の暑い時期はスマートスーツのご注文が減少します。この原因としてただでさえ暑いのに義務化されてもいないスマートスーツを着用するのが煩わしい。とか、スマートスーツの裏地が暑いなどの理由があります。 お客様からのさまざまなご意見をいただき、Newタイプの試作を重ねてまいりましたが、ようやくご案内することがで

安心を着て雪かきをしよう!

今年の北海道は記録的な大雪で市民は雪かきに追われています。幹線道路や生活道路の除雪、排雪も追いつかず、幹線道路は普段2車線のところも1車線しか使えず、路肩には人の背丈をはるかに超える雪が積み上げられていて見通しがとても悪い状況で、大渋滞が発生しています。 世界一雪に強い大都市だったはずの札幌も今年の大雪にはなすすべもないと言ったところでしょうか。 雪かきは重労働です。特に加齢によって体力が低下しているお年寄りや、女性などにとってはきつい作業です。でも、雪はそんなことも感知

スマートスーツの腰の負担軽減が25%ってどんな感じ?

スマートスーツには「軽労化」の効果があります。 軽労化とは力持ちになったり、早く動けるようになるなど、「できないことができるようになる」ような身体能力の増強を目的とするものではなく、作業によって身体にかかる負担や疲労を軽減すること「できることを楽にする」を目的にしています。 一方で、身体にかかる負担をを受け止めるのは骨格や筋力です。作業負担を軽減するということは、骨格や筋肉に対する負荷を減らすことを意味します。筋負担を減らすということは、運動刺激を減らすということですから、

スマートスーツはコルセット効果があるアシストスーツです。

アシストスーツに期待される効果は、大きく分けて2つあります。ひとつは着用者の能力を高めることを目的にするものです。持てないような重量が持てるようになったり、早く動くことができるようになるといった、「できないことをできるようにする」技術であり、もう、ひとつは、動作や姿勢の保持などで身体にかかる負担を減らすこと、すなわち、「できることを楽にすること」です。 スマートスーツは後者の「できることを楽にする」ことを目的にしており、我々はこれを「軽労化」(「軽労化」はスマートサポート社

高齢化社会における、高齢者の働き方とスマートスーツの活用

高齢者雇用とタイトルにありますが、高齢者とはWTOの定義では65歳以上の方を指します。高齢者は一般的に若い人と比べて体力がなく、場合によっては認知機能も低下して、若い人ほど仕事ができないと思われがちですが、今の高齢者は昔の高齢者と比べ、体力も知力も非常に高く、若いということが証明されています。 経験も豊かで人脈もあり、仕事でも一層の活躍が期待されています。 30年ほど前は、定年は55歳でした。日本人の平均寿命が伸び、国民の平均年齢が高くなるに従い、定年は延長され、昨年春の法

ワークスタイルにあったスマートスーツを選ぶ

スマートスーツは、スマートサポート社(北海道大学発ベンチャー企業)が作業によって腰にかかる負担と疲労を軽減するアシストスーツです。 基本的な構造は特許取得済みです。軽労化効果は大学等から多くの論文が発表されていて効果が科学的に証明されています。また、厚生労働省からもその効果を認証されていますので、安心してお使いいただくことができます。 現在、スマートスーツには下記の3つのモデルが用意されています。 スマートスーツ・ライト スマートスーツ・プラス(つなぎ、パンツ) ス

腰以外のサポートはしないのですか?

スマートスーツは腰や膝をサポートするように設計していますが、肩や手首もサポートできないかという相談がよくあります。 結論を言えば「できます!」 しかし、作業者の安全性を考えたときには、必ずしも肩などの補助は有効かどうか心配もあります。 というのは、肩や手首は”旋回”という動きをします。、骨格や筋肉が複雑に作動して稼働域を制御しています。そのような関節の場合、ひとつの動作を補助することができたとしても、他の動作を妨げることになる場合が多いのです。 安全がある程度確保でき

介護現場へのスマートスーツの導入

先日、静岡県の社会福祉法人からスマートスーツの追加注文がありました。この法人が運営している老健施設では、職員の腰痛予防のため福利厚生として3年ほど前からスマートスーツが導入されています。 導入時には、現場で着用を躊躇する介護者もいたようですが、今はみんな使用しているとのことです。 日本の高齢化は世界一と言われています。少子高齢化や高齢者医療の充実で寿命も伸びているのが要因とされています。自立した生活ができなくなった高齢者は施設に入居して介護を受けることになりますが、介護者が

スマートスーツの腰痛予防効果はわかるけど、現場の作業者は着用したくない?

スマートスーツに関してお問合せをいただく方の多くは労務管理者や経営者です。中には”ひとり親方”の方もいらっしゃいます。 作業者の高齢化が進む中で、腰痛発症による労災やそれに伴う欠勤などで、現場の人ぐりがつかず悩んでいる方が多く、その解決策としてスマートスーツを選択肢のひとつにしてくださるようです。 スマートスーツは、北海道大学をはじめ共同研究先の研究機関や大学、企業、あるいは第三者機関による検証を重ね、「腰痛予防に効果がある」ことが認められていますので、しっかりと作業現場に