全体をイメージすることが大切。【ペプチド結合の数とアミノ酸の数:共通テスト対策化学】
今回は、化学の質問について。駿台の対策教材の問題のようです。
これまでは、2次のイメージが強かったペプチド結合とアミノ酸の数に関する問題ですが、こういう問題も共通テスト対策として出題されているのだと現実を理解する問題でもありました。
質問の問題はこちら。
※お断り
解説でチロシンをTと表記していますが、正式な略号はYです。
直感的なイメージを重視してTと書いています。
本問は、ペプチドXがアラニン(A)とチロシン(この解説では、T)の数を特定させています。分子量としてあり得る組み合わせを答えさせています。
ペプチドは、アミノ酸間の水分子が取れて(脱水)、繋がって(縮合)います。つまり、脱水縮合した結果、アミノ酸の間にペプチド結合が生じます。
はじめのころは、↓のようにイメージ図を描くとよいと思います。
つまり、ペプチド結合の数が4つということは、5個のアミノ酸が結合したものだということが分かります。
知識として整理するより、このように図を描くことで自明だと理解するほうが応用が利くのではと思います。
あとは、アラニンがx個結合しているとすると、チロシンは5-x個結合していることがわかるので、結合の数を分子量から特定します。
その際、水の離脱を忘れないようにします。
となり、計算するとx=2となり、
アラニン2個、チロシン3個と分かります。正解は⑤ですね。
全体のイメージを図を描いて掴むことは、不慣れな単元では有効な手段です。これは、化学だけでなく、理系科目全般で有効です。
可能な限り「理解する」ことで知識の積み上げを図ってくださいね。