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総合型選抜入試が「一般化」するのであれば、廃止すべきだと思うあること【大学のセンセイに「主体性」「リーダーシップ」を過大評価すれば、地獄を味わう若者が出るという想像力はあるのか】
総合型選抜入試導入が今後、加速するというのは、止めることのできない現実になってきたなと感じます。 朝日新聞と河合塾の共同調査でもそれは明らかなようです。 (プレゼント機能を使っています。11月21日 9:21 まで上記リンクで記事が読めます) これからの入試は、供給の面からだけでなく、需要という面でも総合型選抜入試が「一般化」するのではと思っています。 そういう認識もあり、概ね記事の方向性は予想通りですが、そうであるが故に違和感が大きい点があるとも思っています。 そ
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あの邦画の当たり年から8年。政治の風景を変え始めた「ある年齢層から下」の人々の社会観【兵庫県知事選挙の結果から見えてくる未来】
2016年。それは、邦画の当たり年でした。 8月下旬の公開ながらも、社会現象となった『君の名は。』(新海誠監督)とゴジラの存在を再定義したともいえる『シン・ゴジラ』(庵野秀明総監督)が大ヒットしました。 この2作品。世代をクッキリと分けたという指摘がありました。 ちょうど40歳くらいを境に、上が『シン・ゴジラ』で下が『君の名は。』を支持したという説です。 その当時、かなり納得感のある見解だと感じていました。というのも、若い方の『君の名は。』の支持は当然だろうと思う一方
メルカリ炎上で明確化した「悪意の人」の存在と踏み込んだ「信用スコア」の進展の是非について【「クレヒス」のネット版「ネットヒストリー」は生まれるか】
メルカリの運営としては、それは、ある日突然の事だったのでしょう。 SNSの一つの投稿から、メルカリが炎上しているようです。 とある事情から、最近メルカリデビューしました。 「売りたい」という事情より、「買いたい」という事情で利用したのですが、探すとやはり不用品というものはあるもので、それを出品してみました。 すると、すぐに気づくのは、買う方にもそれなりにリスクはありますが、やはり、売る方のリスクは大きいということです。 私は、新品未開封のある物を売ったのですが、買っ
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学習塾倒産の増加傾向は、ある意味必然的な流れ。少子化よりも問題が大きいと感じるある要因【これまでの「常識」はすぐに「非常識」となる時代背景】
学習塾の倒産が増加傾向だとか。帝国データバンクが次のように報じています。 マクロ的には、少子化ということですが、これはわかりきっていたこと。 私は、その要因はミクロ的なものだとみています。 記事にあるように、 これは、旧来のビジネスモデルによる競争の結果だろうと思います。 旧来のビジネスモデルとは、大きめの教室で授業をする形式であったり、生徒1~4人程度に先生が1人ついて、教えるという個別指導などを指します。 少子化によって、「終電の時刻が繰り上がり」、その結果、「電
トランプ、大統領に返り咲くってよ。見えてきた私たちの生きる「今」(2)【嫌われるエリートによる政治支配。「知」による統治の限界と日米のエリートの質の違いについて】
トランプ氏の大統領返り咲きから見えてくる「今」について考えています。 前回はこちら。 テレビをほとんど見ない私は、今回の大統領選挙の情報はもっぱら、新聞からの情報でした。 それを見る限り、トランプ候補の優勢というより、ハリス候補の失速は明らかなようでした。接戦という予想もありましたが、勢いは勝敗を決するほどの影響力をもつもののようで、蓋を開けると、勝敗のカギを握ると言われる接戦州、いわゆるスイングステートでハリス候補は惨敗。これは、民主党政権4年間での自滅と言えなくもあ
トランプ、大統領に返り咲くってよ。見えてきた私たちの生きる「今」(1)【エンタメの思考実験で混沌に備えられるアメリカの底堅さ】
11月5日。世界は一つの転換点を迎えたのかもしれません。 アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が再選したからです。 思想家の内田樹先生は、アメリカ市民の判断について、 「世界がカオス化すること」を選んだということだと述べておられます。 前回の大統領選挙では、兎にも角にも、トランプはダメだ。 トランプでなければ、誰でもいいと言わんばかりの拙速な対応に追い込まれたアメリカは、トランプ再選阻止のために急ブレーキを踏んだ。 ところが、MAGAトンネルの暗闇を抜けても、一向に社