私の読んだ"少女マンガ"の話【前編(友達経由)】
girls’ manga 1
30年~40年前のこと、私が10代の頃って、まだまだ、”男らしく”や”女らしく”みたいな考え方が強い時代だったのです。
映画とかTVドラマなんかでは、あまり感じなかったのですが、子ども用のアニメやマンガなんかは、かなり区分けされてた時代でしたね。
少年マンガや少女マンガという呼び名もあって、男子の自分が ”少女マンガ” を読むのには、若干、抵抗感があったのです。
それでも、面白いものは面白いし、友だちと貸し借りして、共通した話題を持てることは楽しかったんですよね。
今回は、そんな時代に、私の読んだ ”少女マンガ” について ”note” していきたいと思います。(以前、吉田秋生さんの記事を書いているので、その他の作品について、順不同で書いていきます。)
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今回は、前編として、友だちから貸してもらったパターンの本を紹介します。
まずは、高校時代、この本から
成田美名子さんの『エイリアン通り』と『CIPHER』
高校時代の友人が貸してくれたのが、成田美奈子さんの『エイリアン通り(ストリート)』と『CIPHER(サイファ)』
ちょっと『CIPHER』が話題になり始めた頃で、そんな話をしていたら、それなら、貸してあげるけど、『エイリアン通り』も読まなきゃ、と、『エイリアン通り』全巻と『CIPHER』の1巻を貸してくれたのがきっかけでした。
高校卒業後、『CIPHER』の続きは自分で購入していきました。
『エイリアン通り』は題名からSFチックな話かと思ったら、全然違ってました💦 エイリアンというのは、ロサンジェルスで暮らす在米外国人を表す意味で使われてました。
豪邸で暮らす謎の美少年シャールと、その友人たちの物語なんですが、ちょっとシャールの出自にいわくがあって、いろんな事件が起きるのが楽しい作品だったのです。
『CIPHER』の方は、双子の俳優シヴァとサイファと、同じ学校に通う少女アニスの交流を中心とした物語でした。
『エイリアン通り』にあったエンタメ部分は少なくなって、けっこうストーリーは重たい雰囲気でしたね~。
恋愛模様もあるんですが重苦しい... でも、成田先生の画力はどんどん上がり、ファッションや、舞台となるNYの風景とかカッコ良かったのです。
日渡早紀さんの『ぼくの地球を守って』
これは、かなり話題になってた頃に、大学の友人から借りたもの。
異星人として前世の記憶がある7人の少年少女たちのSFストーリーなのですが、現代の物語の合間に差し込まれる前世の物語が断片的なので、先が気になって気になってしかたがなかったのです。
前世で起きたことを追いかける序盤が無茶苦茶面白かったんですよね。大学卒業後も、けっこう、自分でも追いかけてたはずなのだけど.... あれ?、なんか最後の方を憶えてないな...
ということで、再読に走ろうと思います。
就職した職場では、けっこう男女にかかわらず読んでる人が多くて、子どもに ”輪” と名付けた方もいたりして盛り上がりました。
ただ恋愛物というだけではなくて、こういうSF系だと、”少女マンガ” っていう垣根は越えやすいのかもしれませんね。
そう思うと、確かに..... 小学校から中学校にかけて、同級生から初めて借りたのも超能力もののマンガでした。
その ”少女マンガ” が、赤い牙シリーズ。
柴田昌弘さんの『ブルー・ソネット』
友だちから借りたのは、初期の赤い牙シリーズだったのですが、すごく面白くてハマってしまったんですよね。
その後、新章である『ブルーソネット』がコミックスになったので、自分で購入することにしたんです。
おそらく、この本が、私が最初に買った ”少女マンガ” だったはずです。レジに持って行くのも、あんまり抵抗がなかったです。
物語は古代超人類の血を引く超能力少女と悪の秘密組織との戦いを描いたSF大作で、かなり本格的なサイキックアクションだったんですよね。
けっこうエグイ描写も多かったので、女子読者たちからの支持は大丈夫かと、逆に心配してしまう感じでした。
最後に、これも男女の垣根のなかった作品。
佐々木倫子さんの『動物のお医者さん』
これは大学時代の同級生が教えてくれた作品でした。
すごく真面目な絵柄なのに、とても笑えるマンガでした。
ハムテルの友人でネズミ嫌いの二階堂
ハムテル家で飼ってる凶暴なニワトリのヒヨちゃん
大好きなキャラクターがたくさんいて、私の大学の友人の間でとても流行ったんです。
もう、そのこと自体が懐かしいのです。
佐々木倫子さんは、この作品以降、青年誌の方に活躍の場を移していますが、とても大好きな作家さんの一人です。
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ということで、挙げてみれば、全て「花とゆめコミックス」という結果...w
まあ、「ガラスの仮面」や「パタリロ」、「スケバン刑事」など、ラブ展開少なめの独自の世界観の有る作品が多いのが、この「花とゆめ」系列の特徴ですから、男子でも手に取りやすかったのかもしれません。
ただ、今、思い出してみると、夜に聴いてたラジオ ”オールナイトニッポン” のスポンサーの一社が白泉社で、「花とゆめ」や「LaLa」のCMが、よく流れてたような気がします。
きっと、その影響だったのかもしれませんね。
さて、もう少しラブな感じの "少女マンガ" については【後編(妹経由)】に続きます。
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