
CM蒐集家の部屋【映画監督編】
The Room of CM-Collector
記憶の残るCMを蒐集して、自分の楽しみ用にまとめています。
今回は、映画監督の撮ったCMたち。
と、いっても、元々CMディレクターから映画監督になった人も多いのですが、やっぱり世界観が共通してたりして楽しいです。
【Ridley Scott】
「1984」 Apple's Macintosh 1984
元々CMディレクターだったリドリー・スコットが、映画に進出後、『エイリアン』『ブレードランナー』に次いで手掛けたアップル社のCM。
ジョージ・オーウェルの「1984」の世界観をベースに、1984年のスーパー・ボウルの際に流された伝説のCMです。
ちょうど『ブレードランナー』がマニア層に評価され始めてた時期だったので、アメリカで話題になっているとの情報だけ入ってきたので、当時、むちゃくちゃ観たかったのを憶えています。観たいのに観れない渇望感が伝説を作ったというCMです。
【David Fincher】
「Blade roller」 Coca-Cola 1993
こちらもCMやPVで活躍していたデヴィッド・フィンチャーが『エイリアン3』で映画進出後、『セブン』や『ファイト・クラブ』の前に監督したコカ・コーラのCM。
日本で放映されてたので、記憶にある人も多いと思いますが、やっぱ格好いいですよね。このSF感、このまま映画にしてもいいぐらいの出来だったと思います。
【David Lynch】
「Obsession」Calvin Klein 1988
そして、私の大好きなデヴィッド・リンチも撮ってくれてます。
CMで観ても、やっぱり、リンチはリンチです。
カルバン・クラインのCMは『ワイルド・アット・ハート』の前。
「Who is Gio」Georgio Armani 1992
こちらのアルマーニのCMなんか、ほとんど短編映画ですよね。
ちょうど『ツイン・ピークス』辺りです。
「Longing 〜切望の夜〜」X JAPAN 1995
なんと”X JAPAN”のシングルでコラボしてたりします。
まじかリンチ!って感じだったのですが、やはりリンチでした。
【王家衛(Wong Kar Wai)】
「Lacoste La Rencontre」2001
ウォン・カーウァイもCMを手掛けてます。
いくつかあるのですが、このラコステのやつが、一番、カーウァイっぽいと思います。『花様年華』と『2046』の間です。
アーティスティックなCMが続いたので、ちょっと肩の力を抜いて.....
【Michael Bay】
「Murphy's Law」 Jeep
Mr.トランスフォーマー、マイケル・ベイ登場です。
けっこう、たくさんのCM作品が観れるのですが、車関係のCMになった途端、トランスフォーマー臭が強くなるので笑ってしまいます。
「GRAND SHOUT」アサヒビール 2012
実は、日本のCMも撮ってくれています。
やたらとスケールが大きくて、これぞハリウッドって、感じですよね。
【Guy Ritchie】
「Take It To The Next Level」 NIKE
私にとってガイ・リッチーは、シャーロック・ホームズシリーズの監督というよりも、マドンナの元旦那のイメージが強いです。
NIKEのCMは、豪華な顔ぶれが出演するんで、いつも心に残りますが、リッチーのこの作品では、ずっと選手目線で描かれていて、とても印象的でした。
いやー、やっぱり面白い映画を撮る監督は、CMを撮っても面白いですね。
最後は、これまた大好きなマーティン・スコセッシのシャンパン会社のクリスマス・キャンペーンCM。
長いので、ほぼ短編映画です。
【Martin Scorsese】
「The Key To Reserva」Freixenet 2007
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