80年代の"裏"ハリソン・フォードの記録
今回は、80年代に青春を過ごした私たち世代にとって、間違いなくトップスターだったハリソン・フォードについて "note" します。
アカデミー賞なんかには無縁な俳優さんなんですが、そのニヒルな笑顔とともに、数々の映画で印象的な役を演じてきました。
近年でも、2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で
30年ぶりにハン・ソロ役
2017年の『ブレードランナー 2049』では
35年ぶりにリック・デッカード役
そして今年2023年の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では
15年ぶりにインディ・ジョーンズ役
と、なんかスゴクないですか?
ハン・ソロやインディ・ジョーンズ、そしてデッカードまで、老人となった姿で登場するんですよね~
その賛否は置いておくとして、シリーズの続編とはいえ、ヒーローの老人となった姿を描くって、あんまり見かけなかったと思うんですよね。
多分、ハリソンありきの見納め企画なんでしょうが、これだけ続くと、やっぱりハリソン・フォード(そして演じたキャラ)は愛されてるな~って、改めて感じるのです。
1977年の『スター・ウォーズ/新たなる希望』以降、大人気だったハリソン・フォード…
毎年のように出演作が公開されたんですが、あの80年代、『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』以外、どんな作品に出ていたか記憶してますか?
エンタメ大作に比べると、存在は地味なんですが、けっこういろんな作品に出てるんです。
ハリソン・フォードが80年代に出演した映画は10作品、シリーズものではない太字作品の4作は、あんまり見直される機会がないかもと思うので、80年代の "裏" ハリソン・フォード作品 として紹介していきたいと思います。(コンプリートに活用ください!)
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『刑事ジョン・ブック/目撃者』1985
監督:ピーター・ウィアー
出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス
最初に紹介するのは、1985年に公開された『刑事ジョン・ブック/目撃者』。
"ハリソン・フォードの刑事アクション物だ!" と思って観にいったら、銃撃戦みたいなアクションは少なめで、ちょっと肩透かしを食らった作品でした。
ちょっと大人の作品なんですよね。
ピーター・ウィアー監督は、後に『いまをいきる』や『グリーンカード』など、"いい映画" を撮る方なんです。
この映画の中では、"アーミッシュ" と呼ばれる、昔ながらの生活を大切にしている共同体が出て来て、そこにやってきたハリソン・フォード演じる刑事との文化的対立や交流が主題のひとつなんです。
後で考えると、ホントいい映画で、刑事役だけど、ヒーローとは違ったハリソン・フォードの一面が見れるんですよね。(唯一、ハリソン・フォードがアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされてます。)
もちろん、トレーラーに出てくる女性との、文化やしきたりを越えたロマンスも描かれるのですが、その相手役のケリー・マクギリスが『トップガン』に出てきた時は、その印象の違いにビックリしました!
『モスキート・コースト』1986
監督:ピーター・ウィアー
出演:ハリソン・フォード、ヘレン・ミレン
さて、続けてピーター・ウィアー監督と組んだ1986年公開の『モスキート・コースト』…
こちらでは、見た目も含めて、さらにヒーローっぽくないハリソン・フォードが登場します。
この作品はハリソン・フォード演じる父親と家族を描いたドラマなんですが、ここで特筆すべきなのは、息子をリバー・フェニックスが演じてるんですよね。
後日、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』で、若き頃のインディを演じることになるんですが、その縁となったのがこの作品なのです。
『フランティック』1988
監督: ロマン・ポランスキー
出演:ハリソン・フォード、エマニュエル・セニエ
なんと、 ロマン・ポランスキー監督作品です。
映画ファンの自分の中で、独特のポジションにいたポランスキー監督とハリソン・フォードの組み合わせが、なんとも奇妙に感じたのですが、意外と面白かったです。
ハリソン・フォード演じる主人公が ”ダメダメ” なんです。
ポランスキー監督らしい性的な表現に賛否はあるんですが、個人的には、異世界に思えるパリの暗部が主役の映画だったと思ってます。
蛇足ですが、主人公と行動を共にする女性が魅力的だったんですよね~、エマニュエル・セニエというフランスの女優さんで、この作品の後、ロマン・ポランスキー監督と結婚します!
『ワーキング・ガール』1988
監督: マイク・ニコルズ
出演:メラニー・グリフィス、ハリソン・フォード
最後に紹介するのは、『フランティック』と同じく1988年に公開された『ワーキング・ガール』…
ただ、『フランティック』とは正反対で、明るく元気になれるサクセスストーリーなんです。
この映画の主人公はメラニー・グリフィスで、ハリソン・フォードは主人公とタッグを組むイケメン社員の役です!
ハリソン・フォードって、こんな役も出来るんだと、ちょっと意外な感じでした。
まあ、アメリカンな展開なんで、あまり印象に残ってないんですが、カーリー・サイモンの歌う主題歌の方が憶えてるかも…
カーリー・サイモン「Let the River Run」
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ということで、80年代の "裏" ハリソン・フォード作品 を紹介しましたが、90年代でも、『パトリオット・ゲーム』や『逃亡者』、『エアフォース・ワン』などのアクション作の間に、『心の旅』のような地味なドラマや、『サブリナ』などのロマンティック・コメディに出演したりしていて、けっこう、いろんな役を演じています。
冒頭にも書きましたが、ハリソン・フォードは賞には無縁だったのですが、記憶に残る俳優だったことは間違いないんですよね。
高齢になった今も、引退するつもりはないと語ってるハリソン・フォードなので、いつまでも元気な姿を見せて欲しいものです!
(俳優さん関係 "note" )
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