かたちが自由であるということ(村上春樹の「アイロンのある風景」)
村上春樹さんの「アイロンのある風景」(『神の子どもたちはみな踊る』収録)という短編でのやりとりが印象的で、時々、思い出すことがあるので、そのことについて ”note” します。
その短編には、海辺の流木を集めて焚き火をする人物が出てきます。
物語中、火を眺めていると、時々、不思議な気持ちになると語った女性に対して、その人物は、次のように答えます。
「火ゆうのはな、かたちが自由なんや。自由やから、見ているほうの心次第で何にでも見える。」
「かたちが無い」ではなく「