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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

 be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
3年前
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SF小説は、やっぱディテールなのです!(飛浩隆の『鹽津城』)

 年末年始はSF三昧になってしまいました。  毎年、8~11月は新作ミステリーに集中しち…

Small World
1か月前
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今年読んだ「新作ミステリー」(読書回顧2024)

    一年が経つのは早いです。  大好きなミステリー小説の年間ブックランキング発表の時期…

Small World
2か月前
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「本の帯」についての感想文...(私の新刊読書のお楽しみ)

 久しぶりの note です。  ご無沙汰だったのに、こんな地味なテーマですみません!  今回…

Small World
3か月前
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時空系ミステリーはお好き?

 「時空もの」と称される作品たちがあります。  タイムトラベル/タイムスリップして過去や…

Small World
5か月前
92

「百年の孤独」... みたいな本

 ガルシア=マルケスの「百年の孤独」が文庫化されたことが、イベント的に盛り上がってますね…

Small World
7か月前
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プロット万歳!(最近読んだ海外ミステリー)

 自分の読書の中で中心となっているのはミステリーで、特に本格ミステリー(探偵が謎を解くやつ)が大好きなんです。  その本格ミステリー小説を読む上で、いや、むしろ作家さんたちが本格を書く上でのポイントと言われてるのが、「トリック」、「ロジック」、「プロット」といった要素です。  その3つの要素は、何かで規定されてるわけではないんですが、私なりにいえば  という感じです。  古き良きミステリーで例えるなら、冒頭で示される一見不可能に見える犯罪の中核となるのが「トリック」で

同世代にお薦めのオースター本「ブルックリン・フォリーズ」

 この4月末に逝去したアメリカの作家ポール・オースターについての記事です。  note 内にも…

Small World
8か月前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
9か月前
86

スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
10か月前
97

我が町のSF小説(間宮改衣の「ここはすべての夜明けまえ」に寄せて)

 ちょっと変わった読み味の本に出会いました。  それが、今作でデビューとなる間宮改衣さん…

Small World
11か月前
110

ディック短篇集ガイド(私の愛するディック本②)

 SF界の "鬼才" と呼ばれる作家、フィリップ・K・ディックに関する記事を書いています。 …

Small World
1年前
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アーティストが手がけた絵本の話

 絵本って、見てるだけで楽しいんですよね~  もちろん「お話」の方も大事なんですが、”絵…

Small World
1年前
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私の愛するディック本

 映画「ブレードランナー」や「トータルリコール」などの原作者として知られるフィリップ・K・ディックは、60年代を中心に多くの作品を残したSF作家です。  近年でも新訳や新装版がリリースされたり、フェアが組まれたりと、今でも人気の高い作家さんなのです。 代表作となると、やっぱ 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 ですね。  映画「ブレードランナー」の原作として有名ですが、その印象的なタイトルとともに、ディックの傑作と呼ばれていています。  …ただですね、  私に