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相棒buddyの旅立ちで起こった小さな奇跡


どんよりせつない空気が漂うのは、
今の私の部屋です。

換気をしても、掃除をしても、
フェイスの元気は出てきません。

先住犬の相棒バディが息を引き取って約2週間。
私も気を抜くと、何をどうして良いのか?
がわからずに、あっという間に時が流れて行きます。

食欲のないフェイスを抱っこしながら途方に暮れる最初の1週間は、
人生どん底だと感じていました。

でも、一方では不思議な出来事が次々と起こっています。

今回は、林秀靜さん著者
「小さな奇跡を起こす風水」の第1章を読んで気づいた
相棒buddyの旅立ちの後に起こった
「我が家の小さな奇跡」について記します。

別れは突然に…先住犬バディの旅立ち


Mダックスのバディは、最近15年と5ヶ月の生涯を終えました。
人の年齢にすると約78歳になるようです。

2年前に「クッシング症候群」という
ホルモン異常の病気にかかってからは、
5.7kgあった体重があっという間に
3.7kgにまで減少しました。

筋肉がだんだん少なくなって、
手も足もガリガリになってしまいましたが、
それでもバディは歩くのを最後まで諦めませんでした。

亡くなった日の朝も、
いつも通りにゆっくりご飯を完食。

オムツをしていますがトイレまでは歩こうとするので、転んでも大丈夫なように歩く動線にはクッションを置いています。

我が家は、秋晴れで日当たりの良い部屋でも、
夜になると10度を下回る北国です。

私はバディ達にセーターを着せて、お腹周りだけ毛布をフワっとかけて出勤しました。

帰宅をすると、フェイスはいつものように
部屋の入り口で待っていましたが
バディはベッドに横たわって亡くなっていました。

まだ温かいのに、口が開きません
目力がなくなってしまって悲しい表情なんです。

「バディ?嘘だよね!しっかりして!起きて!」

「温かいよ。どうしたの?何で口が開かないの?」

しばらくバディを抱っこしたまま、
ゆすったりマッサージをしたり、
蘇生をしていましたが目は開きませんでした。

「バディ、ありがとう。大好きだよ」

ようやく私は、バディが息を引き取ったのを自覚しました。


フェイスと私の日常生活で起こった奇跡


バディを見送ったあとは、
フェイスの1人ぼっちのお留守番が始まります。

私は、フェイスが寂しくならないように、
今抱えている病気が悪くならないように、
獣医師さんと相談をして
「甘やかす大作戦」を決行しました。

ご飯を食べなくなっちゃったので、
普段あげない「おやつ」を主食にするのは
少しだけ勇気がいりました。

体を冷やさないように、
お風呂でマッサージをしたり、
秋晴れの日は日光浴をしたり、
合間に部屋の換気と掃除をします。

すると何故か人との関わりが増えていきました。

懐かしい親戚から電話がきたり絵本か届いたり、
あまり日程を入れてないのにも関わらず、
オンライン講座には予約が入るのです。

実は、「小さな奇跡を起こす風水」を読むキッカケも、とあるコミュニティの課題でした。

意識的に活動していないので不思議なんですが、
まるで私が引きこもらないように
誰かが話しかけてくださると言った
毎日だったんですね。

私はバディがいた場所の匂いなどでメソメソ泣いていましたが、悲しみと向き合う体制が自然と整っていきました。

最初は元気のなかったフェイスも、
気持ちの良い部屋で過ごすと
徐々に表情が柔らかくなってきました。

たまにせつない表情をすることもありますが、そんな時こそ一緒に過ごしています。


気を抜くと起こる現象


こうして、少しずつ悲しみを乗り越えるための対策をしている我が家ですが、気を抜くと起こる現象には注意をしなくてはなりません。

うっかり換気を忘れたり、泣きすぎて何も出来なくなると
部屋の空気がよどんでくるので引きこもりたくなります。

「あぁ…散らかっているなぁ。何とかしないとなぁ」という感じです。

寝ても疲れは取れないし、肩こり腰痛が辛くなってしまいます。

生活スタイルは何も変わらないのに、
なぜか気力ひとつで1日の過ごし方が変わるのに気付きました。

悲しみに暮れる気持ちも、投げやりにするのと
大事に実感するのとでは、次に起こる現象が変わるのです。

ほんの少し丁寧な生活を心がけるだけで、
前を向いて歩ける工夫ができるのかな?と思いました。


気の持ちようは前を向くための魔法の一言


「病は気から」ということわざにもある通り、気の持ちようで私の周りが
ガラっと変化するのに気付きました。

例えば毎朝の習慣にしている「換気」
窓を開けるついでに、空を見上げて
何となく穏やかな気持ちになれます。

次に「掃除」
換気をすると、部屋のほこりが気になる
ようになりました。

モップで気軽に埃よけをすると、次第に
ちらかっているデスク周りが気になります。

我が家の部屋は、少しずつではありますが
整理整頓されていきました。

「てあて」
人の手の暖かさが、身に沁みるようになりました。
泣いている時にそっと肩に手を置いてもらうと、ほっと安心したり。

震えるフェイスの背中に手を当てて、ぐっすり寝るまで寄り添うと自分の手も温かくなって元気がでます。

手の温もりは、悲しみを癒す何よりの特効薬だと感じています。

バディは虹の橋を渡ったので、もう私たちの近くにはいません。

けれども、バディが生きた証を感じるのはどこでも可能です。
フェイスと2人ぼっちの寂しさと向き合いながら
しっかり前を向いて歩いて行こうと思いました。





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