〖本紹介〗書き出し小説
こんにちは。10回目の投稿です。
今日は少し変わったこの本を紹介したいと思います。
〖書き出し小説〗
天久 聖一
この本は、ネットサイト「デイリーポータルZ」において募集された書き出し小説から、厳選された秀作を記載したものです。
作者は自分の考えたオリジナルの小説の冒頭だけを書き記しています。
つまり、あらかじめ未完成の小説の冒頭部分だけを永遠に読めるということなんです!
読者がそれをどう捉えるかは、それぞれの自由!
とっても斬新なこの本のおすすめポイントを紹介していきますよ〜
【おすすめポイント】
①作者の想像力に驚かされる!
この本に掲載されている冒頭部分を作成したのは、どれも一般の方々。小説家でも作家さんでもないんです。
普段物書きをしていない方々にこんな文章が書けるんだ!と驚くと同時に、その発想力とか想像力に感心させられます。
私、お笑いも大好きで、特にIPPONグランプリとか大好きなんですけど、放送内で一般人の回答とか出てくるじゃないですか。それを見ている時と同じような感覚になります。笑 (伝わるかな。笑)プロじゃないからこそ出る良さみたいな。
自分も考えたら書けそうだけど書けない!みたいな不思議な感覚に陥るこの本。文章を書いてみたい!人を惹きつける文章ってどんなものなのかを知りたい!という人にもぜひ読んで欲しい1冊です。
②続きがないからこそ、さまざまな想像を膨らませることができる!
この冒頭文の数々は、完成された小説から抜き取ったものではありません。そのため、自分たちで続きを想像できるという楽しさがあります。
この冒頭文からどんな物語が始まるんだろう。
これはどう捉えたらいいのだろう。
どの冒頭文からも無限の物語が想像できて、読書好きさんはワクワクすると思います!
例えばこの文章
-メールではじまったこの恋は最高裁で幕をとじた-
恋愛小説?サスペンス?ミステリー?
どの分野かさえも決まらないこの文章。
めちゃくちゃ続きが気になりますよね!
そしてもうひとつ。「理系」がテーマのこの文章。
-妻の作る料理はいつも、おかわりがない。-
理系がテーマと聞くと納得出来るこの文章。笑
妻の性格がこの一文で秀逸に表されています。
理系だな〜って感じですよね。笑
こういったたくさんの冒頭文が記載されているこの本。
色んな人に読んで貰って、それぞれの考察を聞きたいくらいです!
この人はこう捉えたか!みたいな意見が沢山出てきそうですよね。
普通の小説に少し飽きてしまった方、少し面白要素も入った本を読んでみたかった!という方、ぜひぜひ読んでみてください!!
想像力が刺激されまくるとっても素敵な1冊です!
以上!〖書き出し小説〗の紹介でした!