ブラジル人は「6(seis)」のことを「meia【メイア】」という
先日、
北米を縦断中のブラジル人Youtuber夫妻が
「ルート 66」のことを
「Rota 66【ホッタ・メイア・メイア】」
と呼んでいるのを観て
「そういえば...」と思ったことを綴ります。
ちなみに、その Youtuber 夫妻はこちらのお二人♪
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そして
「ホッタ・メイア・メイア」と言いまくっているのはこちらの動画。
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以前こちら ↓ でも紹介しているのですが、
ポルトガル語で1~10までの数詞は、
本来はこんな感じです。
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ところが、電話番号や、その他大きな数字をばらして言う
(例えば四千三百二十一を「よん、さん、に、いち」という)ような場合、
ブラジル人は「6」(通常なら【セイス】)を
「meia【メイア】」と言います。
この「meia【メイア】」とは、
「半分」という意味の「meio【メイウ】」の女性形で、
1ダース(uma dúzia【ウマ・ドゥーズィア】=12)の半分、
つまり「半ダース(=6)」を意味する
「meia dúzia【メイア・ドゥーズィア】」に由来し、
「他の数字の名前と混同することがなく分かり易い」
という理由から、
ブラジルでは広く根付いたものです。
ちなみに日本人にとっては
「ダース」はあまり馴染みがない単位ですが、
ブラジルでは卵などでも
1ダース入りというものが基本です。
そんなこんなで
ブラジル人にとっては
「6」のことを「メイア」と呼ぶのは極々当たり前なことで、
とくに電話番号などで
「6」のことを「セイス」などと言おうものなら、
「えっ?」と聞き返されるかもしれませんし、
そうでなくても復唱する際には、
相手は間違いなく「6」を「メイア」と言うでしょう。
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この他にも「meia【メイア】」は
本来の「半分」という意味で、
「meia entrada【メイア・エントゥラーダ】」
(=子供や学生用の半額の入場券)
「meia passagem【メイア・パサージェン】」
(=子供や学生用の半額の乗車料金)
といった熟語にも使われるのですが、
なんてったって、
何かと紛らわしい同音異語が多いポルトガル語のこと、
あろうことか「meia【メイア】」には
「靴下」という意味もあります!👀
結果、
こんな漫画もありました!w
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「子供は半額だよ!」という場合、
「Criança paga meia!」
【クリアンサ・パーガ・メイア】
と言うのですが、
「『meia』は『靴下』だ」と思い込んでいると
この文は「子供は靴下(の対価)を払う」
という意味にもとれますから、
少年がお金を払ったら靴下が出てきた
という「ボケ漫画」が成立するというわけです。
しかも靴下の場合、1足揃っている場合は、
複数形の「meias」なので、
少年に手渡されている靴下は片っぽだけ! ( *´艸`)
😅😅😅
とはいえ、
ポルトガル語圏には
ブラジル以外に「6」を「メイア」という国は存在しないので、
その点はご注意下さいネ!
無論、私自身、
アフリカのポルトガル語圏に通い始めた当初は
無意識に「6」のことを「メイア」と言ってしまい、
相手が「はてな顔 (・・?」
になってしまったという経験もしてします。w
また、逆にソックスが「meia」でなくて
こちらが「はてな顔 (・・?」になってしまったという
経験もしましたが…。
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そんなこんなで、
どのみち
「ポルトガル語とは分り難~い言語」
なのでした…。⤵ 苦笑
本日もお読み頂き、まことにありがとうございました!
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