お局様によるストレスで28キロも太った話
私は27歳から派遣SEでのらりくらりと働いていましたが、34歳のときに将来のために正社員での就業を考え、とある団体受検テストの会社に事務で就職しました。そこでとんでもない化け物と出会ったのです。
お局様との遭遇
私の上司であり教育係となったのは、この会社の45歳のお局様でした。第一印象からおかしかったのです。
外見がおかしかった
アヒル口のしすぎで両口角がベジータみたいなシワになっている
表情がない、目が開きすぎてガンギマリ状態
顔に色がない(全顔ファンデベタ塗り?)
中学1年生のような黒ゴムでのキツキツ二本縛り
小学1年生のピアノの発表会のようなワンピース
話してみてもやっぱりおかしかった
自己紹介が家族自慢でマウント取り
「自分の弟は大学教授だ」
「自分の父は一流企業の経理部長だった」
「自分は実家暮らしのお嬢様だ」会社の顧問に推薦を受けて入社したであることを誇らしげに言う(どういうコネ入社かはのちに分かる)
無理に高音で話すのでよく咳き込む(咳は重低音)
ぶりっ子というか3歳児のような舌っ足らずな話し方
家族自慢でマウント取り
父親(80過ぎで定年退職済み)と弟(既に別世帯)の職業、自分が実家暮らしであることをエッヘンするあたり超幼稚だと思いました。その年なら自分自身のことで自慢してほしいものです。
45歳実家暮らしでお嬢様…?
それで45歳の実家暮らしでお嬢様って言えるのでしょうか。本当にお嬢様なら、結婚の話もありそうです。仕事バリバリのキャリアウーマンというわけでもありません。
この年で実家住まいだと介護なのかと思って質問したら、両親は元気で洗濯などの身の回りのこともやってもらっていて、毎日自分のお昼のお弁当も作ってもらっているんだそう。やばいタイプの実家住みじゃねーか。
やばい人…でも係長か
こういった見た目やふるまいから、私はすぐに「やばい奴」だと思いました。しかし私が入社したと同時に、このお局様は「係長」に昇進し、45,000円の役職手当が出ていたことから、こんなやばい人でも仕事だけはできるのだろうと想像していました。
コネ入社の会社
採用情報を見つけた経緯
自分がこの会社の採用情報を発見したのは、Google検索で自分のスキルで就職できる先を検索している時でした。検索オプションを使って、やっとたどり着きました。二回目はたどり着けず、履歴から探したくらいです。ネット上に過去の募集も見当たらなかったので、お局様は会社の顧問のコネ入社と言っていましたが、他の皆さんがどうやって入社したのか気になっていました
私以外コネ入社だった
歓迎会のときに、ほかの方の入社の経緯を聞いてみました。
そしたら、みなさん社長の知り合いの知り合い、会社の顧問の教え子、どこかの教授の教え子…といった感じで、全員コネ入社でした。ホームページに前から採用情報は載せていたようですが、SEO対策などを全くやっていなかったので、検索オプションを使った私だけがたどり着いてしまったみたいです。
そのなかでも昇進が特に遅いお局様
全員コネ入社なので、30歳以上の人は年齢と能力にそぐわないような高い役職(課長・部長)についていました。お局様は、入社順・年齢からして部長クラスのはずなのに、最近やっと係長になったこと、お局様より後に入社した10歳以上若い人が既に係長であったことから、お局様はポンコツであるのだろうと予想できました。
お局様の大変な業務とは
私の採用の経緯
うちの会社はテストの会社です。法人が従業員に団体受験をさせるものです。お局様の仕事は、個人のテスト結果の印刷〜発送業務でした。会社の引き合いが多くなり、社数も増えたことから、お局様の仕事が増えて大変になってきたので、それを助けるという名目で私は採用されました。
こ、これが正社員のお仕事なのか
仕事内容は、具体的には、このようなことを年に100社分です。期日まで1ヶ月ほど猶予があります。
結果のPDFデータをパソコンで開いて印刷(1社300枚前後)
印刷したものを手で三つ折り
三つ折りしたものを封筒に封入
試験監督向け成績一覧をパソコンで開いて印刷(8ページ✕5冊)
それをホチキス留め
これらをダンボールに入れて発送
これ1人で1日やったら2社分は余裕で終わるのですが、お局様はどんだけ仕事できないのですか。100社分なら年間50日あれば終わるでしょう。猶予も1ヶ月もあるんだし。私が派遣SEだった前職のほうがハイレベルなことをしていました。
非効率的な手作業と残業
お局様が手で三つ折り・封入していたり、印刷設定を記憶しないで毎回ポチポチとオプションを選択して印刷していたり(それでミスって印刷し直しも多い)、プリンタにステープルの機能があるのにわざわざ手でホチキスを止めたりして、終電まで残業してがんばっているアピールをする姿は、効率厨の私からすると吐き気がしました。
業務改善したいな…でも我慢我慢
この人の手作業のせいで忙しいだけでは?と早い段階で悟りました。ただ、郷に入っては郷に従えなので、最初のうちはこのクソ非効率的なやり方に従っておこうと思って黙っていました。お局様の残業代3ヶ月分で、三つ折り封入機は買えますしね。ステープルと印刷設定の記憶はバレないのですぐやってしまいましたが。
単純繰り返し作業が得意…
普通の人なら飽きてしまうような、ひたすら三つ折りして、ひたすら封入して、ひたすらホチキスをして、という単純作業がお局様は好きなようでした。つまらなくて普通の人はやりたくない仕事の作業員だから重宝されているだけなのに、お局様は「これは自分しかできない高度な仕事で難しい」とのたまっていました。この勘違いぶりはやばいなと思いました。
社交辞令への対応もやばい
定時頃になると外回りをしていた営業さんが続々と帰ってきます。三つ折り作業をしているお局様に対して、たまに営業さんが「大変そうだね」と社交辞令で声をかけてきたりするのですが、労いの言葉をかけてもらうまで長々と大変さアピールするのです。「いつもきれいな三つ折りで助かる」とか言われると満足していました。
手伝いながら思ったこと
こんな頭を使わない単純作業で、正社員としてお給料を出してくれて、係長手当45,000円ももらえて、効率の悪さから発生する残業に対して残業手当も出るなんて、この会社は大丈夫なのでしょうか。
お局様は繁忙期に残業時間が多い(150時間)ことを自慢していましたが、お局様のルールのせいで無駄が発生しているだけなのに、自分は仕事をたくさんしていると勘違いしているようです。業務改善という言葉を知らなさそうです。
自称お嬢様の実家
入社した年の年末、年賀状をくれと言われて住所を渡されたので、図らずも住所をゲットしました。1972年ころに開発された水辺の住宅街でした。Googleマップで見ると、住宅街のほとんどの家はリフォーム済みのようすが、お局様の実家は築50年でメンテナンスをしてなさそうで、外からみると裕福そうには見えませんでした。ちなみに年賀状が来たのは初年度の1回のみでした。それはこのあとの1年で関係が悪くなったからです。
お局様の大絶叫
入社4ヶ月後
日々さまざまなことにドン引きしながらも、気を遣いまくってうまくやっていました。入社したばかりですぐやめるわけにもいかないですし。
4ヶ月ほど経ったある日、会議室で打ち合わせがありました。
お局様と私が印刷するデータは、これまで課長が作っていましたが、社数も増えたことから、データ作成も私達の仕事になると課長から聞かされました。私は「この単純作業地獄から抜け出せる!」と喜びました。
初めての大絶叫
すると、突然隣にいたお局様が大絶叫で「私はやりません!!!!!」
いつも聞き取るのが難しいくらいの小声しか出さない人なのに、ものすごい大声だったので、本当にびっくりしました。隣のビルまで聞こえるのではないかと思うくらいの声量でした。心臓がギュンとしました。鳥肌が立ち、汗も出ました。この恐怖は今でも鮮明に覚えています。
課長の反応…
課長はえらく落ち着いた様子で「いやいや、なんと言おうとやってもらうから。これは決定事項だから」と強く言うと、お局様は顔を真っ赤にして、鼻をフンフンさせて、会議室から勢いよく大きい音を立てながら出ていきました。この場にいた私はカチンコチンになりました。
大絶叫は初めてではない模様
課長は苦笑して「あ〜あ、やっぱり」と言っていました。その発言からして、こういった大絶叫は初めてではないことがわかりました。そういう情報は先にほしかったです。ふざけるな!
お局様はやばい人で確定
会議室に残された課長と私は、今後のデータ作業について話しました。別に簡単な作業でした。話のあと席に戻ると、普通にお局様も席にいました。
そして「先程の絶叫について驚かせてすいません」といった謝罪もなかったんです。この人はやっぱり異常な人だったのです。
とりあえずデータ作成は私が担当することに
課長から私が作業を引き継ぐことになりました。元SEの私からすると大して難しいこともなく、簡単にサクサクとデータを作っていきました。久々にお局様以外の人と仕事のやりとりができてすごく楽でした。そして、単純ではない、頭を使う仕事ができてうれしかったです。
記憶を改ざんするお局様
嘘を吹聴をされる
1ヶ月くらい経つと、営業さんから「どうしてお局様にデータ作成をさせてあげないのか」とか「課長と私さんがお局様を仲間ハズレにしているのか」と言われて「ハァ?」となりました。
聞くと、お局様が「私はデータ作成をやりたいのに、課長と私さんが私にさせてくれない」と周囲に話しているとのことでした。まじで風説の流布です。
反論したかった…けど
そんなこと言ってないです、会議室でお局様が大声を出して…と言いたかったのですが、お局様の本性を知らない人に私からその話をするのもなぁと思って黙って「はぁ、そうですかー」と言って済ませました。
課長に相談
課長にそういう嘘が広がっていること、データ作成は全然難しいことではないからお局様でも教えればできると思うこと、私は教えられるということを話しました。
それで、当初の会議のとおり、お局様にもデータ作成もやってもらうことになりました。またあの大絶叫をされるのではないかという恐怖もあって、懇切丁寧に教えました。
データ作成が楽だと知ると…
だいぶ時間はかかりましたが、お局様も簡単なものならデータ作成ができるようになりました。パソコンの使い方を一から教えたようなものでした。
お局様が問題なく操作できるようになると、急に係長として私に指示をぶちかましてきました。「これからは私がデータ作成を担当します。私さんは印刷だけしてください」とのこと。
新人社員にパソコンの使い方を教えてもらった分際で、簡単だと分かると、いきなり係長ぶって仕事の分担を決めようとする。最悪だな。
お局様の昭和風の嫌がらせが始まる
お局様から脅威とみなされる
これはさすがにおかしい指示なので課長に報告しました。データ作成は分担して行なうこと、自分でデータ作成をしたものについて、自分でこれまでの印刷作業をすることになりました。
私はデータ作成はもちろん、印刷設定の記憶やプリンタのステープル機能を駆使して、お局様よりも早く印刷封入作業ができるようになっていました。お局様はそんな私を脅威とみなしたようでした。
お局様の昭和風の嫌がらせが始まる
一度私に大絶叫の姿も見せたし、パソコンが全然できないのも知られたし、仕事もお局様よりできる私に対して、タガが外れたのか、些細なことでも感情的に私に怒鳴るようになりました。
また、パソコンのコンセントを抜かれたり、モノを隠される、鍵をかけられる、電気を消される、私の近くのドアを思い切り開け閉めするなどの地味な嫌がらせが始まりました。
私にだけお菓子を配らない
お客さんや取引先からもらったお菓子を配るとき、私は飛ばされました。数が足りないとかならいいのですが、足りてても配りません。
お局様自身が買ってきたお菓子もスキップされます。別にお菓子なんていらないのですが、飛ばすときにすごくイジワルな顔をしながら、にやっとするのが気持ち悪かったです。悪意だというのがわかりました。
このお局様と2人ではやっていけない
こんなことばかりで、このお局様と2人ではやっていけないと思いました。ただ、こんなにすぐ辞めると次の転職に響くだろうなと思って踏ん張ってしまいました。
今思うと、ここでお局様に言われたことややられたことを記録しておいて、会社都合で退職してもよかったかなと思います。
私はこのころから「いつかこいつを黙らせてやる」と腹にドス黒いものを抱えるようになります。ここまでで、入社後5ヶ月くらいでした。
ありがたい増員
これから例年の20倍の仕事(2000社分)が来ることが確定し、マンパワー的に全然足りないことから、大量の採用がありました。正社員が4人、派遣社員が8人入ってきて、12人+お局様+私で一気に14人になりました。
新人に仕事を教えるという名目でお局様から離れられて、精神面で救われました。
今回の採用はしかも、1人以外はコネ入社ではない、真っ当な外部からの採用です。(コネ入社の人はわりとすぐに辞めました)
お局様と課長のラブストーリー
課長にだけ高級菓子を渡していた
お局様は月に1〜2回くらい高級そうなお菓子を課長に渡していました。一体なんのためのお菓子だろうと不思議に思っていました。ゴディバのチョコ4〜6個くらいのサイズの箱が小さな手提げに入ったもので、2000〜3000円くらいしそうなものです。
あとで課長に聞いたら「いつも残業おつかれさまです」とか「データ作成ありがとうございます」といったどうでもいい名目のお菓子だったそうです。その名目であれば、私や他の社員や派遣さんももらう権利があると思うのですが、課長だけなんです。
しかも渡さない人たちから見えるように渡すあたり、あまりよい気分にはなりませんでした。マーキング行為ですね。
お局様と課長の年の差11歳
課長は4年前に入社した人です。お局様を飛び越えて課長になったのですが、役職を追い抜かれたことはどうでもよいようで、むしろそんな優秀な課長と4年間一緒にいて好きになっていたようです。課長は彼女はいないと言っていたし、見た目的にも彼女いなさそうな人でした。課長は34歳で、お局様の11歳年下でした。
お局様に話しかける男性は課長だけ
お局様は女性からも話しかけられないし、男性からもほとんど話しかけられません。ですが、課長は話しかけます。もちろん業務の都合でです。話しかけられる=好きとでも勘違いしたのでしょうか。課長と話すとき、お局様45歳は完全に恋する少女の顔になっていました。
必ず話に割って入ってくる
課長と私は業務改善をしたい派で、パソコン関係の話や機械導入の話などをよくしていたのですが、話しているとお局様が必ず割って入ってきて、課長に話しかけます。しかもどうでもいい話でです。「うちのワンちゃんが」とかです。
お局様からのちょっかいの出し方
課長の机の上は、いろいろな書類で溢れかえっています。お局様は、それを利用して「私がお世話しています」アピールをします。
5ミリ✕20ミリくらいのゴミみたいな細い付箋があるのですが、お局様はその付箋に3ミリくらいの字で要件を書いて、課長の机やパソコンに貼ります。物で溢れかえっている課長の机に、そんなものを貼っても本人も誰も気づきません。きれいな机の上だったとしても、ゴミだと思って捨てるレベルです。
それが分かっていて、お局様は「あのぉ〜ここにぃひ〜付箋貼っておいたのですがぁ〜読んでくれましたかぁ〜?」とぶりっ子しながら話しかけるのです。
「ああ、やっぱり。私が言ってあげなかったら、気づかなかったですよね…」とか「私がいてよかったですね…」と、お局様のフォローがないと課長はダメ男だというアピールをするのです。
ちなみに、その細い付箋に書かれているのは「ヤマトの伝票がなくなったので100個頼みました」とか「水道屋さんがメーターを見に来ました」、お金もかからないし勝手に誰でもやってよくて、報告もいらないようなことです。
お局様の失恋
しかし、ほどなくして課長は付き合っていた彼女さんと結婚しました。彼女がいることは内緒にしていたそうなので、みんなびっくりしていました。
結婚発表の前にバレンタインデーがあったのですが、お局様はそれはそれは豪華なバレンタインチョコを渡していました。
ただ、結婚以降、課長はバレンタインチョコはもちろん、毎月の高級菓子は一切もらっていないそうです。
つまり、あのお菓子は、課長を男として意識しての貢物だったということです。本当に気持ち悪いです。あんな会社で大絶叫する姿見せられたら、どんなに貢物をされたとしても、好きになってくれるわけないと思うのですが…。
お局様の休職ヒストリー
私はお局様を倒すために情報収集を始めました。証言を総合すると、お局様は自分がしたくない仕事はしないために、様々なおかしなことをしてきたようです。しかし、それでも自分の思うようにならないときは、メンタルクリニックの診断書を持って来て、それを水戸黄門の印籠のように掲げて休職を強行してきたようです。その歴史は次のとおりです。
200X年頃 電話をかけたくなくて休職
会社に仕事がなかった時代、営業電話を従業員全員で行うことになったそうです。普通の電話を取るのすら苦手なお局様は、知らない相手に電話をかける、しかも営業というのを嫌がったようで、この業務から逃れるために休職しました。
200X年頃 暇すぎて休職
休職したので営業電話を免除してもらいました。会社には仕事が少なかったので暇すぎてやることがなく、お局様は腐って休職しました。
200X年頃 忙しすぎて休職
周囲の努力の結果、大きな案件が舞い込むようになり、それによって急にお局様の仕事が増えたので、それで休職しました。
もちろん、会社は忙しさに合わせてお局様のサポートの人を採用をしても、誰も定着せず退職してしまったそうです。理由はわかります。
2016年頃 私を気に入らなくて休職
私が入社して1年3か月後です。
大量増員があってから分かったのですが、お局様は「たくさんの人と一緒に協力しながら働く」というのが苦手なようでした。
前職までチームで働いてきた私がうまくやっていることをが気に食わなかったようで、全作業の最後にお局様チェック(三つ折りの折り目チェック、ホッチキスの角度チェック)を必須にして、お局様を通さないと業務が終わりにできないようにしてしまいました。
しかし、そんなルールを守っていたら納品できないし、お局様はしょっちゅう休むしで、最初のうちしかそのルールを守りませんでした。
お局様が勝手に作った「お局様による最終チェック業務」が負担になったらしく、勝手に仕事を家に持ち帰ったり、めちゃくちゃなことをし始めて、注意を受けていました。
そして、ついに休職しました。休職中に私のほうでお局様のルールは全部変えてしまいました。なぜか、お局様がいなくなってから、みんなの残業時間がぐっと減りました。これって…
2020年頃 コロナ禍が怖くて休職
コロナのちょうど第一波か第二波のとき、お局様はコロナが怖くて休職しました。怖いのはみんな同じなのに、メンタルクリニックの常連はこんな些細なことでも診断書がもらえるようですね。
会社も馬鹿です
休職時の病名は、適応障害・自律神経失調症などさまざまだったようですが、一貫して本人が悪いのではなく会社が悪いということになっていたようです。
主治医の診断書は絶対ではないはずですが、びびってしまった会社にも責任はあると思います。会社の人事は最終的には会社が決めることなのに、お局様の主治医の診断書が会社を動かしてきたのです。
なぜお局様はクビにならないのか
やはりコネ入社のパワー
なぜここまで休職してもクビにならないかというと、会社の顧問をしている大学教授の紹介によるコネ入社だからというのが大きいようです。
お友達(会社の顧問)のご紹介
顧問の先生とお局様は、カルチャースクールかなにかで知り合った程度の仲で、たまたま年齢が同じ(当時37歳くらい)で仲良くなったのでしょう。ちょうど人を欲していた我が社に、アルバイトでフラフラしていて声をかけやすかったお友達(のちにお局様となる)を紹介したようです。
コネであることに誇りを持つお局様
お局様は、事あるごとに「自分は顧問の○○先生の推薦で就職した」といかにも自分は優秀と思わせるように言っていました。そして、なんの縁もない形で入社した私のことを「誰からも推薦がないんでしょう?ププッ」と小馬鹿にしてきました。
(私の採用のあと、採用はリクナビなどを使うようになり、2023年9月現在は、コネ入社民の割合は30%まで縮小しマイノリティーになっています)
コネ入社、ダメゼッタイ
人材採用は、人財採用と書くところもあるくらい重要なことです。それをお金をケチってそのような紹介に頼ったせいで、トラブルを起こす人を採用してしまい、休職を繰り返し、会社ではトラブルは起こす問題社員となってしまったわけです。
顧問の先生の紹介である以上、特別扱いしなければならず、どうすることもできません。教え子くらいなら、人となりがわかった状態での紹介かもしれませんが、もうちょっとまともな人を紹介してほしいです。
通院先のメンタルクリニックがクソ
言いなりの主治医の罪
お局様の言い分を鵜呑みにして、ホイホイお局様に都合のよい診断書を書くメンタルクリニックのほうもどうかと思います。診断書ビジネスかなにかが存在するのでしょうか。素人から見てもお局様のほうに問題があるのに、診断書を使って休職&配慮を求めるだけでは解決にはなりません。
なぜ本人の治療をしない
絶対に本人に精神障害があると思います。会社のせいでも仕事のせいでも周りのせいでもないんです。根本的な原因は本人にあるのに、会社が悪い、仕事が悪い、周りが悪いといった内容の診断書を出してくるようでは、本人の治療に進めていないようです。
お局様の特徴と予想される精神障害
お局様は絶対になんらかの精神障害だと思います。病名がわかったら少し気が楽になるかもと思い、いろいろ調べました。
電話を取るのが苦手
電話を取るのが嫌で取ろうとしません。知らない人と話すのができないようです。これにあてはまる精神障害は、社交不安障害。
被害妄想が強い
お局様が休み中に仕事をやってあげたら「私さんに仕事を勝手に取られた」と吹聴することもありました。これにあてはまる精神障害は、統合失調症、妄想性障害、うつ病、躁うつ病、不安障害、パーソナリティ障害。
他の人と食事ができない
ごくまれに部署全員で出張をすることがありました。終わるのが昼ごろなので現地で昼でも食べて帰ることにしていても、絶対にお弁当を持ってきて、「私はお弁当なので会社に帰りましょう」と言い放ちます。「明日はお弁当持ってこないでください」と言ってもだめです。とにかく人と食事がしたくないようです。これにあてはまる精神障害は、社交不安障害のひとつ、会食恐怖症。
他の人と仲良く出来ない
今まで増員しても1年以内にやめてしまったのは、お局様のいじめがあったからでしょう。それに私が入社後の増員でも、誰ともうまくやっていませんした。これにあてはまる精神障害は、反応性愛着障害、反社会性パーソナリティ障害。
お局様は自閉スペクトラム症?
いろいろ調べていたら、お局様は二次障害(上に挙げたもの)を伴っている自閉スペクトラム症(ASD)だと思いました。
会話が苦手
自分の採用面接のときに同僚になる人として面接官に同席いたのですが、そのときされた唯一の質問が「いーぬーはーですかー?ねーこーはーですかー?(犬派ですかぁ?猫派ですぁ?)」でした。
話し方がぶりっこで「うわぁ」と思ったのですが、面接なので何らかのトラップかなと思いながら「猫派です。動物が関係ある職場なんですか?オフィスにいるんですか?」と聞き返しても、お局様は黙っていて会話にならず、気色が悪かったのです。このときの違和感を大事にすればよかった。
周囲の状況に合わせられない
隣で電話している人がいても、お局様がその場でダンボールを開けたいと思ったら、ダンボールをビリビリビリビリーと開けて騒音を立てます。自分がやろうとしていることの周りの影響を考えずに、やりたいことをやってしまいます。
相手の都合を考えられない
お局様が高級菓子を貢いでいた課長ですが、重度のそばアレルギーがあり、同じ工場でそばを使っているものは食べないほどの徹底ぶりでした。そばアレルギーは周りにも公言していて、お局様も知っていたはずですが、自分が貢ぐお菓子の注意書きまでは見ていなかったようで、課長は食べられないものも多かったようです。そもそも課長は甘いものが苦手でした。お局様は「高級お菓子を課長に貢ぐ自分」に満足していただけです。
新しいことに拒否反応
私が三つ折り機がとても安いから、三つ折り封入機は便利だから導入したほうがよいことを提案しても、「手で折ったほうが丁寧で喜ばれる」とか意味不明な理論を持ち出します。
また、プリンタにステープルの機能があるから手でホチキスしなくて済むと提案しても、同様に手でホチキスを留めることにこだわっていました。
興味のあることに集中しすぎる
ヤマトや佐川の伝票1枚に宛名を書きあげるのに30分くらい費やします。1文字30秒くらいかけます。お局様自身は字がうまいと思っているようですが、全然うまくないです。漢字もよく間違っています。しかも間違えたら取り消し線をつけずに、最初から新しい伝票に書き直すのでエンドレスです。
同じ行動を繰り返す
ひたすら三つ折り、ひたすら封入、ひたすらホチキス留めといったことを好んでやります。そしてその機械化を反対します。
臨機応変な対応が難しい
お局様が課長に報告や質問があるとき、課長が他の人と話しているタイミングだと、会話を遮って、というか他の人が視界に入ってないのか?と思うくらいの勢いで自分の要件を伝え始めます。
それか二人に見える位置で待ってます感をアピールし「どうしたの?」と言わせて、自分のターンを作ろうとします。人が話していたら待つということができません。
人間関係を作れない
少なくとも人間関係をうまくやっていこうとというよりかは、ワガママを通すためなら、相手を傷つけてよいと思ってそうです。
ついにお局様と別の部署になる
お局様とは5年間も同じ部署にいさせられ、課長にはさんざん文句を言っていましたが、ついに私が異動になりました。5年のうち1年半くらいお局様は休職し、私も1年育児休暇を取っていたので実質2年半ですが、本当に長く感じました。これで終わりかと思ったのですが…
無関係になっても
お局様とは仕事では無関係になっていましたが、同じ会社にいる以上、お局様の姿が視界に入ったり、トイレで出くわしたり、声が聞こえたり、社内SNSで顔アイコンが見えたり、名前が目に入るといったことは毎日ありました。
お局様を気にしないことは難しい
なるべく気にしないようにしてきましたが、0.1秒でもお局様を認識すると、過去にいろいろとされたときの光景がフラッシュバックしてきて、心臓がバクバクして、これまでにされた嫌なことを思い出してしまいました。グワーッと腹の中のドス黒いものが湧き上がってきて、落ち着くまでに時間を要しました。とうとう私も精神障害になってしまったのかもしれません。
過去の自分の対応にもイライラ
そしてそれに加えて、「あのときなんでこう言い返さなかったなんだ!くやしい!」といった気持ちも覆いかぶさってきて、過去の自分に対してもイライラしてしまいました。精神をやられ続けました。
ストレスと体重変化
さてやっと本題に入ります。私の体重の変化と、0〜100の睡眠不足度・育児ストレス度・お局ストレス度・残業ストレス度を比べたグラフを作ってみました。
体重の推移(青い折れ線グラフ)
大絶叫事件までは体重をキープできていたものの、大絶叫事件から最初の2年でじりじりと体重が増えて行きます。しかし残業ストレスが解消されてからは、+13kgあたりでキープできるようになりました。2019年3〜12月は妊娠中でしたが、体重を増やさないことを医師に指示されていたので、とにかく食事制限をしていました。
出産後、一時期入社時の体重に戻りましたが、少しずつ増え始め、復帰と共に勢いを増しながら、3年で最終的に+28kgくらいに到達しています。
睡眠不足度(紫色棒グラフ)
入社して2年は21〜23時まで仕事をする日がありました。そうなると2時くらいまで頭が冴えて眠れなくなってしまい、残業ストレス度とともに睡眠不足度が両方上がっていきました。
もちろん日中に受けたお局様からのストレスによって、布団に入ってもイライラしてなかなか眠れなかったことも多くありました。
私は記憶力がよすぎて、それは仕事では大いに役に立つのですが、ストレスを受けたときの情景を寝る前に思い出してはイライラしてしまうのです。
また、産後から3年ちょっとは育児による睡眠不足度が高かったです。それは自分が子供のネントレを失敗したためで、3歳数ヶ月まで夜泣きに苦しめられました。
お局ストレス度(朱色棒グラフ)
私が一時的にお局様に一切関わらなくなったときは0になっています。育休中は本当にお局ストレスがなくて快適でした。2023年9月現在は、お局様ストレス以外のストレスはない状態なので、お局様さえなくなれば私のストレスはほとんどなくなることになります。
残業ストレス度(黄色棒グラフ)
入社して1年は80〜130時間の残業がありました。そこからお局様のルールをぶち壊して業務改善をして、2年ほどで残業を最大80時間までに減らすことに成功し、3年で残業せずに仕事ができるようになりました。自分の業務改善によって残業を減らしました。
育児ストレス度(水色棒グラフ)
産後から3歳数ヶ月までは非常に大変でした。育児ストレスが高い時期は、睡眠不足度も高くなっていました。
ストレスの高さと体重の因果関係
この図を見てみると、合計ストレスが高くなると体重は増加していき、その後ストレスが低くなっても増加傾向はなかなか止まらず、後を引くことがわかりました。一度増えた体重は、私の場合は出産と育休(つまりお局様からの隔離)をとらなければ減らないようです。
やけ食いをしていないのに
ストレスがあってもなくても、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが整っていたら太らないはずです。ストレスによって消費カロリーがゼロになったり、摂取カロリーが2倍になったりしていたのでしょうか。
ストレス太りと聞くと、ストレスで過食になって太るイメージがありますが、私の食事内容からして28キロも太る要素はありません。もしかしたら、ストレスがあると太ってしまうのではないかと思いました。
ホルモン異常が起きているかも
いろいろ調べたところ、ストレス太りの原因はホルモンにあるようでした。
寝不足になると、コルチゾール(ホルモン)の分泌が減り、脂肪の分解がされなくなってしまうようです。そうすると肝臓に脂肪が蓄積して、脂肪肝になります。
脂肪肝になると、インスリン(ホルモン)が効きにくくなるインスリン抵抗性が高くなり、血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると血糖値を下げるために膵臓からインスリンが猛烈に分泌されます。インスリンには血糖値を下げようとする以外に脂肪を蓄積する効果もあるので、ますます脂肪が蓄積します。
たぶん私が太った原因は、食べ過ぎではなく、この2つのホルモンの作用なのだと思います。お局様のせいで太ったと言ってよいでしょう。
ストレス源の社員を排除すべき
このように、お局様のストレスによって私は体重増に向かったわけですが、鬱になる人、拒食になる人、退職する人だっているはずです。実際、お局様の下では誰も残っていなかったことから、お局様のせいで、会社は社員の確保にも失敗しているわけです。
お局様に対する会社の対応
加害側のポンコツお局様にはお咎めもなし、被害を受けている人には何も手を差し伸べないというのは、会社の対応として間違っていると思います。事なかれ主義っていうやつですかね?
お局様は係長になってから2回休職していますが、係長にしたままにするのもおかしいです。基本給を下げるのは難しくても、役職を外すくらい簡単なのに。いくらコネ入社だからって、診断書を持ってきたからって、そういう有害社員を優遇したまま野放しにする会社ってどうなのでしょうか。そもそもコネがなければ、採用されないようなポンコツなのに。
お局様が異動させられる
2021年にお局様も異動になりました。そして、異動先の部署で27歳も年下の若い女の子をいじめていました。自分のミスを女の子のせいにして、自分のせいだと指摘されても謝らないといったことを繰り返して、たびたび問題になっていました。
2023年4月にその部署からも追い出されて、今度は新しく作られた「庶務」という部署に配属されました。お局様のために作られた部署で、草への水やりやシュレッダーといった業務で、同僚はいません。
(ここまで書いたのが2023年9月20日)
お局様が緊急退職
ななななななんと、2023年9月20日頃、突然人事異動のお知らせがあり、お局様が退職することになりました。しかも9月30日付での緊急退職です。告知から7営業日しかありません。
体や心の健康問題ならいつもの休職を使うはずですが、今回は退職なんです。これはなにかありそうです。犯罪でもしたか?
休職までしてしがみついた会社なのに
お局様は現在御年53歳で、90歳近い老親と実家に住んでおり、この先働かなければ親の年金を食いつぶす存在になってしまいます。両親が死ねば、年金受給を前倒ししたとして60歳までは収入がなくなります。
これまで休職を5回も活用して会社にしがみついてきたお局様なので、お金を稼がなくてはいけなかったと思うのですが、今回は退職となったのは本当に謎です。言わなくても分かると思いますが、寿退社でもないです。
なんでしょう…この気分
夢にまで見たお局様の退職ですが、いきなりとなると複雑な心境です。めちゃくちゃうれしいのですが。もしかしたらお局様に対しての負のパワーが、私の仕事の原動力の大部分を占めていたのかもしれません。いや、でもうれしいです。
じゃあここから自然に痩せていく?
お局様ストレスでホルモン異常が起こり肥満につながったのなら、ストレスがなくなれば、ホルモンも正常化し痩せていくと考えられます。一度壊れた内分泌系は戻らない、ということがなければよいのですが。
ポジティブな変化
お局様が退職して2週間経ちました。退職しても出刃包丁を持って登場するかもしれないと思っていたのですが、今のところ来ていません。そんな私にはポジティブな変化がありました。
私の本来の優しさが復活した
お局様へのイライラがなくなったおかげで、些細なことではイライラしなくなりました。私のイライラのキャパシティの80%をお局様が埋めていたためです。
今までは小さなこと…例えば夫が食洗機の電源を入れなかったりすると「ちょっとー!!電源入ってないよ!!お前の仕事だろが!!!」と注意していましたが、今はスッとボタンを押して終わっています。夫からも「最近優しくなったね」と言われるようになりました。
新たな挑戦を始めた
私は事業企画のような仕事をしているのですが、会社にとってメリットがあることを調べて提案するのが仕事です。
私は提案しようかどうかずっと考えていて取っておいたカードがありました。これは会社にとって大きなメリットがあるけれど、自分の負担が大きく、その実現可能性は低いものです。
いつかこのカードを出そうとずっと考えていたのですが、このたび提案することにしました。このように仕事に対してもポジティブになれて、挑戦する気持ちが湧いてきました。
ストレス源の社員の排除はメリットしかない
やはり会社はストレス源の社員を排除すべきです。排除しただけで、仕事にやる気をだし、新たの挑戦を始める社員が出てくるのです。加害者を野放しにしても百害あって一理なしです。
さいごに
自分の感覚を信じよう
ある程度の人生経験を積んでいれば、「この人やばい」という感覚は信じてよいと思います。私もその勘を信じてすぐにやめれば、こんなに太ってなかったかもしれません。勘だけでなく実際に大絶叫されたときにでもやめればよかったかもしれません。ストレスを感じながらも働き続けてしまったせいで、28キロも太ってしまいました。
負のパワーとして
「仕事のやり方を変えたくない!私がルール!」というお局様に、私は業務改善という正攻法で対抗したわけです。これはお局様への嫌がらせではありましたが、一方で会社への貢献度は非常に高く、あっという間にお局様と同じ係長になれました。そういう意味では、お局様という存在に感謝してよいかもしれません。普通の業務改善よりも、気力と体力は使いましたが。
太るのは見た目だけのデメリットではない
太るというのは見た目が悪くなる問題だけではありません。私は+20キロを過ぎたあたりから、脂肪肝になり3ヶ月に1回血液検査と服薬治療が必要になってしまいました。
お局様が退職したので、これから自然に痩せて、体の悪いところがよくなって、服薬も通院もいらなくなるかもしれません。次の通院が11月なので、血液検査の結果が楽しみです。(11月追記、めっちゃ数値良くなっていました)