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スマホのメモ欄に残された跡~手帳の佇まい48
スマホのメモ欄、便利ですよね。
この10年、スマホのメモアプリを使わない日はありませんでした。食事中、風呂で、トイレで、通勤電車の中で、ふと思い付いたアイデアや、やるべきことを、スマホをスッと取り出し手軽に入力できます。一時的な備忘録として大活躍です。
あまりの手軽さゆえ、僕は何でもここに書き込む習慣があります。このアプリにnoteのネタを書く方も多いのでは。
かくなる僕もそうです。本当に有効な機能。
もはやここから抜け出せません。
このアプリが登場する前は、
どうしていたのか、振り返ると…。
手のひらサイズの、リング型の薄いメモ帳を
僕はポケットにしのばせていました。
そこに書かれていたことは、
買い物リスト、宴席のお店の住所、
新聞で見つけた読みたい本のタイトル、
仕事で気になることやちょっとした解決方法、誰かの電話番号、何かの数字等々。
スマホのこのメモ欄(デジタル)と、
手のひらサイズのメモ帳(アナログ)。
僕にとってのその共通点は、
それ以降、殆ど読み返えさないことです。
僕はこの約10年のメモ欄を
保存し溜めていますが、
読み返したことはない殆どありません。
その気にならないのです。
刻々と古くなっていく、
過去に生きてきた証跡、思い出の欠片。
でもそこに記載の内容に重要さを
さほど感じないのです。
きっとそれは、システム手帳に、
大切なことを書き残す習慣があるからです。過去から今、そして未来に引き継ぎたい、
自分にとっての大切なことは全て手帳に、
書き込んできました。
だから手帳は読み返します。
自分の文字を辿りたくなります。
ある程度丁寧に書いた手書き文字に、
当時の自分の心境すら刻まれています。
上手くはない文字なのですが、
これこそ自分なのだと。
手帳は生きてきた証。
そういう意味では濃厚で、含蓄があります。
であれば、メモ欄(アプリ)の過去の内容は捨てれば、削除すれば良いではないか?となりますが、何故か、そう合理的に考えられず、捨てられないのですよ。
僕はスマホを買い換えても、
このメモ欄は移し替え、
引き継いできました。
情報や感情を一旦置いておく、
自分だけの掲示板。それがメモ欄。
合理的に割りきれなくて良いこともある。
それが人間。そう、思っています。
今日もお読みくださり、
ありがとうございます。
皆さまの健やかで穏やかな日々を
祈念しております。弥七