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次の100年へ。あんぽ柿プロジェクト始動しました!

みなさんこんにちは!あんぽ柿プロジェクトに参加しております、静空です。早速ですが、みなさんは「あんぽ柿」をご存じですか?
「もちろん!食べたことある!」という人もいれば、「名前だけは知ってるけど食べたことはない…」なんて人もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、このプロジェクトで扱っているあんぽ柿とは何か、そして私たちがプロジェクトを通じて何を行っていくのかをご紹介したいと思います。是非、あたたかいお茶と美味しいお菓子(できればあんぽ柿を!笑)と一緒に、楽しんでいただけると嬉しいです。🍵😊

あんぽ柿プロジェクト

あんぽ柿は、福島県伊達市五十沢(いさざわ)地区が発祥です。私も知らなかったのですが、あんぽ柿と干し柿は別物なんです!どこに違いがあると思いますか?
答えは、硫黄を使った燻蒸によって得られる美しい飴色。
この技術が確立したのが大正11年(1922年)、今から丁度100年前の出来事でした。

五十沢があんぽ柿生産の地となってから100周年という記念すべき年に、若者である私たちが新たなあんぽ柿の発見と次の100年へバトンタッチをしていくきっかけを作るのが、このプロジェクトの目的です!

伊達市でのトラベルサロンを行いました!

 東京に農家の方々をお招きしての顔合わせを経て、11月上旬に伊達市へのトラベルサロンを実施しました!

市役所→柿農家さんへ

 まず訪問したのは伊達市役所農政課。新規就農のハードルや認知度といった課題や今後の展望を併せてお話いただき、伊達市が一体となって地元の生産物に誇りや期待を持っていることが感じられました。

その後は、あんぽ柿農家の曳地一夫さんの畑へ。到着して最初に感じたのが、目に飛び込んでくる色彩の美しさです!当日は天候にも恵まれ、青空と柿のオレンジ色がカラフルで、とても気持ちの良い場所でした。

作業体験

まず初めに体験させていただいたのは、柿のヘタの枝部分をカットする作業です。

みんなで円になって作業!

T字にカットすることで、干す際に吊るしやすくなります。気持ちのいい畑の中でみんなで柿の山を囲み、真剣に楽しくパチパチと枝を切っていきました。たくさんあった柿もあっという間になくなるくらい、ハマる作業でした。笑

次は竹を使って高いところの柿を収穫!先に切り込みの入っている竹で、木の高い部分になっている柿を収穫します。

挟んでから手元まで下げる時に落とさないように慎重に…

さらに乾燥部屋も見学させていただきました。お伺いした当時はまだ吊るし始めの時期でしたが、綺麗に剥かれた柿が綺麗でした。

乾燥部屋の様子

ここでは乾燥の工程や自然相手である事の大変さを説明していただいたと同時に、曳地さんがいかに情熱を持って作業を行っているかを強く感じました。
長年の努力と技術や自分の生産物に対する自信に感動し、五十沢のあんぽ柿をたくさんの人に知ってもらいたい、食べてもらいたい!と改めて意気込む経験になりました。

試食会

宿に帰ってからは、事前にメンバーで構想を練っていたさまざまな食べ方を試してみました!

シナモンなどのスパイスやきなこ、意外な組み合わせのブラックペッパーなど、いろいろな調味料と組み合わせながら、新しい食べ方を模索しました。
個人的には案は出ていたもののまだ試せていない”揚げたあんぽ柿”が気になりすぎるので、また試食する機会を作りたいです!

トラベルサロンの最後に曳地さんが「いつかカリフォルニアに行って硫黄燻蒸のルーツを見てみたい」とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。硫黄燻蒸の工程は、カリフォルニアの干し葡萄生産を参考に取り入れられたもので、あんぽ柿の誕生の秘訣でもあります。
カリフォルニアで現在のあんぽ柿のルーツを探ることが、もしかしたらこのプロジェクトの最終目標になるかもしれないと、可能性を感じました!

今後の展望…

これらの顔合わせやトラベルサロンでの交流を通じて、私たちの取り組みのおおよそのベクトルが大きく分けて三つに決まりました!

  • 伊達のあんぽ柿をアピールするための、新しいパッケージ作成

  • 新しいレシピや食べ方の提案、メニューとしての販売

  • 伊達市、あんぽ柿をもっと盛り上げる、知名度の向上

トラベルサロンで感じたことや思いついたアイデアは、本当に皆それぞれです。各メンバーの興味、交流の中で感動したこと、伝えたいこと、、、それらの「あんぽ柿×若者」「伊達市×東京」といった異なる視点が相互に作用して、新たなあんぽ柿のカタチを生み出していくでしょう!私自身も本当に楽しみです。

私たちのこれからの取り組みが、あんぽ柿の次の100年をスタートさせるのにふさわしいプロジェクトになれば嬉しいです。
乞うご期待!