お茶の出涸らしで畳とフローリングの掃除
みなさんは普段、お茶を飲む習慣はありますか?
我が家は、緑茶、紅茶、ほうじ茶、はと麦茶、薬草茶と、その時々の気分でいろんな種類のお茶を飲んでいます。
2年ほど前から、体は冷やすよりも、温めるほうが良いということに気がつき、より温かいお茶を飲むようになりました。
今日は、そんなお茶を飲み終えたあとの、出涸らしを使った、昔からの生活の知恵をご紹介します。
私も祖母に聞いたことはありましたが、実際に始めたのは、この一年ほどです。
いろいろなやり方があると思いますが、我が家で行っているのは、下記の通りです。
1:出涸らしを不要な封筒や新聞の上に広げて1日陰干しをする
2:畳→フローリングの順で箒で掃いていく
3:一箇所に集めて、塵取りで回収する
それでは、ここからは個別にポイントをみていきましょう。
1:出涸らしを不要な封筒や新聞の上に広げて1日陰干しをする
そもそも、なぜお茶の出涸らしを使った掃除が良いのでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、お茶に含まれる苦味成分であるカテキンには、天然の抗菌作用があります。
調べると、カテキンにもいろいろな種類があり、お茶の種類によってその含有量も違います。
市販の除菌剤の多くは化学薬品です。強すぎる殺菌能力は、悪い菌も無くしますが、良い菌も無くしてしまいます。
でも何より、捨ててしまう出涸らしを有効活用するということは、エコロジーにもつながりますよね?
我が家は、中古マンションを購入し、フルリノベーションした際に、床を琉球畳と天然無垢の檜のフローリングにしました。
そのせいもあり、お茶を飲んだ直後に出涸らしを絞った程度では、畳とフローリングとが、べちゃっとしてしまうことがありました。
そこで、要らない封筒や新聞紙の上に撒き1〜2日ほど陰干しすると、湿りすぎず乾きすぎず、掃除しやすい出涸らしの状態をつくることができます。
2:畳→フローリングの順で箒で掃いていく
我が家では、まずは畳から、陰干しした出涸らしを半分ほど撒いて、ホウキで掃いていきます。
理由は、我が家がフローリングよりも畳の面積が少なく、また、畳のほうがフローリングよりもチリやホコリが少ないからです。
畳のチリやホコリが少ない時は、残りの出涸らしもそこに足して、フローリングに移ります。
チリやホコリが多い時は、塵取りで一度回収して、残りの出涸らしのみで、フローリングを掃いていきます。
掃いていると、だんだんと床の水分、チリ、ホコリを吸収し、出涸らしの一つひとつがフカフカとして大きくなっていきます。
「ゴミが取れてる感」が出て嬉しくなりますよ。
3:一箇所に集めて、塵取りで回収する
一箇所に集めると、出涸らしにチリやホコリ、髪の毛が絡まり、いい具合に床がキレイになります。
最後に部屋を見渡し、たとえば畳の境目に出涸らしが挟まっていそうな時は、掃除機をピンポイントで使うのがいいでしょう。
目には見えませんが、カテキンが余計な菌をやっつけてくれていると思うと、気持ち的にも心強いです。
以上、簡単なお茶の出涸らしを使った床掃除の紹介でした。
日々の家事は面倒ですが、ワンポイント加えることで、また違った視界が広がります。
緑茶の場合は、掃除をしていると、お茶の蒸した匂いが自然と室内に漂います。
その中で箒を、シュッー、シュッーと、一振りひとふり掃いていると、自然と心が落ち着いていくのがわかります。
そして、終わって一息つく頃には、部屋の空気も変わったように感じられますよ。
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