どうして私は子育てがつらいのか
もともと子供が苦手だった私。
初めての子供が生まれ、心の底から可愛く思うも、おっかなびっくりの子育てが始まった。昼も夜も続く授乳とオムツ替えの大変さに驚き、全母親へのリスペクトを胸に刻んだ。
子育てがどういうものかもわからないけど、完ペキに育てたい。そう思っていた。
今なら、ほどほどでいいと思うけど、初めての経験に責任を重く感じていた。
里帰り出産した後、実家から遠く離れた自宅に戻った。夫は仕事が忙しくなかなか家に帰ってこない。文字通り孤独な育児が始まってしまった。
長男が生後2か月の頃、20分くらい泣き止まないことがあり、パニックになった私は泣きながら仕事中の夫に電話したり、救急相談に電話したりした。赤ちゃんは理由もわからず泣くことがあるのは普通のことだけど、長男はほとんど泣かない赤ちゃんだったため、どこか痛いのか、急病かとオロオロしてしまった。はたから見れば滑稽な様子かもしれない。
まわりに子持ちの友達もおらず、今まで一緒に活動していた仲間とは疎遠になり、定年退職を迎えたサラリーマンのように心の中がからっぽの状態になってしまった。
子供が生まれ、本当ならもっと幸せな気持ちで子育て出来そうなのに、現実はどうもそうはいかず、なんでこんなに心がからっぽなんだろう、と思っていた。もちろん子供はとても可愛いけれど、同じくらいつらい気持ちを抱えていた。
そして、子供をかわいがればかわいがるほど、胸の中にふつふつと怒りのような感情が湧いた。
そりゃあ、実家も遠く、夫も忙しい、頼れる人が周りにいない。そんな状況じゃつらくもなるだろうけど、それでも楽しく笑顔で子育てしている人もいるはず。
どうして私はつらいのだろうとずっと考えていた。
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