日本三鳴鳥 オオルリ
前回の予告通り、今回はオオルリ。
お気に入りの森で初夏に何度もさえずりを聴いた鳥だ。
自分の美声が一番響き渡る池のほとりで、晴れた日にはいつも歌っていた。ご機嫌な声でいつまでも鳴いているから、その姿はよく観察できた。
太陽に照らされると深い青色。まさに瑠璃色だ。お腹の白さとのコントラストがいい。
オオルリって名前からして、初めて見るまでは大型の鳥なのだと思っていたけど、実際はスズメより少し大きいか、多少長いかくらいであった。だから青い鳥を目の前にしても、それがオオルリだとは最初思わなかったのだ。
ある日、またオオルリ鳴いてるなーと思い、姿をなんとなく探したが見つからない。どこをどう探しても鳴き声はめっちゃ近いのに姿が見えないのだ。
鳴き声に集中して止まっている木を探し、下からじっくり慎重に見ていくとい――た――――!んだけど、オオルリじゃない。
なんか枝の先っぽにウグイスのような地味な色の鳥がいる。聴こえてくるオオルリのさえずりに合わせて口が開き体が動く。
じゃぁオオルリか (・∀・)v
動物にはよくあるある、オスは派手なのにメスが地味ってやつ。
オオルリもそれ。見つけたのはメスだったのだ。鳴いてくれてたから分かったものの、黙ってたら絶対気付かなかった。
だから、瑠璃色のオスを見つけるよりも、なんだか難易度の高い鳥を見つけたような、達成感があった日なのである。