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ロシアアニメに魅了され~ソユーズムリトフィルム~
先日こんなツイートを見かけました。
1951年の #ソビエトアニメ「死んだ王女と七人の豪傑の物語」に #日本語字 幕をつけました
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) May 31, 2020
📺🇯🇵🔗https://t.co/Aajj6OKT81
映画:#死んだ王女と七人の豪傑の物語
監督:イワン・イワノフ・ワノ(「せむしの仔馬」「森は生きている」など)
原作:アレクサンドル・ #プーシキンhttps://t.co/zC72cEi0p2 pic.twitter.com/o7ejJulP0L
『チェブラーシュカ』『ミトン』で有名なロマン・カチャーノフ監督が在籍したアニメ制作会社ソユーズムリトフィルムのロシア版『白雪姫』らしい。原作はプーシキンが翻訳したものらしいので、さっそく見てみました(↓リンクは字幕なし)
なぜ7人の小人が豪傑になったのか、『6人の豪傑(家来)』って話がグリム童話にあるが、なにか関係があるのか。そしてアニメの中では豪傑というより勇ましい猟師兄弟って感じだったが、セリフが少なく登場人物のアクションで進んでいく物語が心地よい。
そして今観ると白雪姫の継母の女王は、傲慢なのではなく自分に自信のない不安感が強い女性なのだとわかる。残酷だけど。
ソユーズムリトフィルム作品は以前に2作観たことがあって、いちばん好きなのが、この『イワンと仔馬(せむしの仔馬)』のリメイク版。
オリジナルの方は手塚治虫の『青いブリンク』のモデルになったとか。私はオリジナルより美術がグレードアップされ、エピソードも追加されてるリメイク版の方が好きだけど、どちらもCG技術のない60年代に作られたとは思えない息をのむほど美しいアニメです。お城の壁とか、ところどころにヘタウマ的な、気の抜けた美術が混ざっているのがまた楽しい。
それともうひとつ私が観たことのある『カエルの王女』。夜の間だけ蛙の姿からもとに戻った王女が、宮廷で踊るシーンが本当に美しい。さすがロシアバレエの国。
さらにもうひとつ、小さい頃『森は生きている』の一部分ながらおぼろげに観たことあるよな、と思い出し、ちょっと探してみました。あったあった。
字幕なしで見たので何を話しているかまったく理解できなかったけど、あらすじを知っているので楽しめます。脇役の動物たちが本当に愛くるしくて、ディズニーに与えた影響まるわかりです。悪役のわがまま王女様が主人公の女の子と同じくらいかわいく描かれてる。頭につけた白いリボンがうさ耳に見える。かわいい。
そういえば、ジブリから出ている『雪の女王』もソユーズムリトフィルムの制作でした。これは日本でも有名ですね。
ツイートきっかけに思い出して動画サイトをあさっていたら、公式チャンネルを発見しました。DVDになってない、60年代のロシアアニメが楽しめるなんて嬉しい! しかもチャンネルの動画についてるトレードマークはチェブラーシュカ! ぬかりない!
ロシアの民話アニメということで、タイトル画像は拾い物のビリービンにしてみました。