良性発作性頭位めまい症(1)
ちょうど2週間前の朝、寝床から起きようと立ち上がったら、めまいを起こしてひっくり返った。その後、何度繰り返しても、同じ感じに。
1分くらいグルグル目が回って倒れる。なんとゆーか…起き上がり小法師の逆ver.
この日は出社を断念して休んだ。
翌日になっても症状は、ほとんど変わらない。ただ、いったん起き上がって1分くらいのグルグルを凌ぎさえすれば、普通な感じになるようには。
立って歩くと軽く酔っ払ったみたいにフラフラする感じはあるものの、とりあえず、日常生活は送れる。
発症をした昨晩のうちに、医者へゆく必要性は感じていて…こういう場合は何科の受診になるのだろう?と考えてみた。
その瞬間、そーいえば積読本の中に、こんなような症状を書いたものがあったなーと思い、探してみる。
青山ゆみこさんの📖『元気じゃないけど、悪くない』
あー、これだこれだと…読み進めてみる。あった!めまいに襲われた時の記述が。
“日本めまい平衡医学会”のHPを確認して、その中にあった“めまい相談医一覧”から自分の家に近い医者を探した、とある。
なるほど、そんな学会があって、そんなHPがあるのか、と、ボクも事前に探しておいた。
紹介状が必要になる大学病院系は避けて青山にある“やべ耳鼻咽喉科”という医院が場所的にも良さげだった。
発症翌日の午後イチに、その医院へ。
なんとなくググりまくって、これはメニエール病ではないっぽいとは思っていたのだけれど、万が一(ストレスが主原因の)メニエール病だったら、それはそれで面倒だなぁと…思いつつ受診。
まず問診を受けて、医者から「おそらく、良性発作性頭位めまい症ですね」と言われる。
その病名はネットですでに見ていた。
その後、確認のためベットに横たわり、カメラつきゴーグルのようなものをつけ(眼球の動きをモニタリングできるっぽい)頭を動かすような身体の動きを幾つか。
その度にグルグルとめまいが起こり、医者も「あー、今めまいが起きてますね」と、その度に言う。
最後に(健康診断でやるのと同じ)聴力検査を受け、受診は終了。
たしかに目が回っているような眼球の写真を見せられ、あらためて「良性発作性頭位めまい症です」と。
なんでも、耳石が剥がれ(崩れ)落ち、三半規管に入り込んだことで、リンパ液に影響を与え、動くたびに平衡感覚がとれなくなるということらしい。
そのため、療法としては、その耳石が(偶然)外に出るのを待つしかなく、いわゆる投薬で治療するというものでもない。
早ければ数日、長くても2週間くらいで、だいたいの人は完治するから、めまいはするだろうけど、寝込むよりはむしろ積極的に動いて下さい、と。
なるほど、なかなかに厄介な…とは思いつつ、とりあえず病名が分かったことで少しはホッとした。
酷くなった時はこれを飲んで下さいと処方された薬がトラベルミンだったのも「乗り物酔いの薬かーい」と、逆に和んだり。
兎にも角にも、待つしかないらしい(※この項、続く)