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#14 南京で学んだ戦争責任

こんにちは。4年の藤本佑里です。
先週に引き続き、今週は2回目のSL活動について振り返ります。
(現在は2回参加は出来ません。)

2回目のSLは、中国南京市へ渡航しました。
南京を選んだ理由は、
・第二言語で中国語を選択していたことや、
旅行で中国を訪問するなど、単純に中国が好きだったから
・先進国である中国で、どんなサービス活動が出来るのか知りたかったからです。

現地での生活は、インドネシアの時とは全く異なるものでした。

日本と同じように高層ビルが立ち並び、生活に全く不自由はありません。
とても多くの人が忙しく行き交う、東京と変わらない街並みでした。

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ただ、メインストリートを外れるとガラッと街の印象が変わります。

道路もあまり整備されていないような通りに古い建物がいくつもあり、
着古したTシャツを着た人々が暮らしている環境が多く見られました。

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また、私たち日本人に対する対応がかなりきつかったのが印象に残っています。

ボランティア先の児童施設で、
你是日本人吗?(日本人?)
と聞かれ、そうと答えると少し距離をおかれ子ども同士で笑われることも数回ありました。

その原因を中国人サポーターに聞いたところ、
南京市では特に、日中戦争での日本軍による虐殺行為から、日本人に対して良い印象を抱いていない人が多いそうです。

それが最も顕著に見られたのは、
侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館を訪れた時でした。
こちらの記念館には、南京大虐殺などの日中戦争での虐殺行為の様子を展示する記念館で、
南京を代表する名所でもあります。

記念館の最寄駅に着くと、サポーターに私たちは日本語で話さないように警告されました。
記念館の中は多くの展示品で溢れていて、日中戦争における日本人の虐殺行為の記録でいっぱいでした。

中でも特に衝撃的だったのは、「百人斬り競争」についての新聞記事の展示です。
この事件は日本でも未だに事実ではないという意見もありますが、
当時の日本将校2人が、どちらが先に南京の人々を100人切るかを競ったという事件でした。

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私はこれらの展示を見て、次第にこの記念館にいる全員が私たち日本人に怒っているのではないかと不安になりました。

また、日中戦争について自分は全くの無知であったことを痛感し、犠牲になった人々に対して申し訳ないと感じました。

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思い返せば、小学校から歴史の授業を受ける中で日中戦争があったことは習ったけど、
日本軍がどのような侵略行為を行ったのかまで深く学んだことはなかったなと思います。

またテレビでも太平洋戦争についてはよく放送されているけど、日中戦争についてはあまり放送されているイメージがありません。

でも実際は、沖縄での地上戦と同じような戦いを
日本軍が全く逆の立場で行っていたんです。

つまり、私は被害者としての戦争ばかりに目がいって、加害者としての戦争を見ていなかったんだと思います。

私は今回のサービスラーニングを通して、加害者としての歴史から目を背けていたことへ罪悪感を感じ、この罪悪感をなんとか埋めるためにも、
卒論のテーマを日中戦争での虐殺行為について書くことに決めました。

内容は省きますが、1年間日中戦争について学んだことでかなり歴史認識が深まったのではと思います。

このように、学問的な学びの目標を南京でのサービスラーニングによって得ることができました。

2回のサービスラーニングを経験したことで、メジャー決定や卒論テーマの決定につながるなど、
私にとってICUでの学生生活の中でも一番の思い出です。
参加して良かったと心から思います!

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来週は同じく4年で初代SL ambassadorのメンバー、西川さんが記事を書いてくれます!
お楽しみに!私も楽しみです!!



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