春になって、また会えて

この季節になると会える
とてもとても小さい花を咲かせる

「きゅうり草」

私がこの花と出会ったのは小学校高学年頃。

友達と公園で四葉のクローバーを探している中で、偶然見つけたものだった。
随分小さい花だなって、でも綺麗な形と青色をしていて、とにかくかわいいなって思った。

手に取ると青臭い…。
そう、本当にきゅうりのような。
友達にも嗅がせて、笑い合っていたっけな。

後で自分で調べたら、まんま、きゅうり草という名前であっけらかんとしてしまった。

それから春が来る度、この花に会えるんだなと思うようになっていった。

いつの頃からか、自分の庭にも咲くようになっていた。
多分、気づいてなかっただけなのかもしれない。

腰を下ろしてちゃんと草の中を見ないと、見落としてしまうような小ささ。

草っていうけど、こんなかわいい花を咲かせるし、花言葉だってあるのだ。
「真実の愛」「愛しい人へ」
どうやら、勿忘草に似ているからか、勿忘草と同じ花言葉らしいのだけど。

かねてから、他にかわいい名前って無いかなとぼんやり思ってた。
だって、きゅうりの草って。
覚えやすいけど、あまりに簡単すぎないかと。
そこで、今年ようやく勝手ながらニックネームを考えた。

【アリエッティブルー】

借り暮らしのアリエッティからあやかって。
アリエッティの身長が10cmらしく、花も2mmの大きさなので、もしアリエッティが見つけたらきっと部屋に飾りそうだなと。
実際、アニメでそういうシーンあったの思い出した。

そもそも借り暮らしのアリエッティは、アニメ化される前から好きな作品だったから、関連つけたくなってしまいがち。


そんなこんなで
学名もちゃんとあるのですが、
彼女のニックネームを思いついた春です。

ちなみに、四葉のクローバーは無事見つかって押し花にしました。