「一燈照隅・萬燈遍照」
皆さんこんにちは!
未曾有の大型台風と、連日ニュースを騒がせていた台風10号が過ぎ去りました。
被害が最小限に食い止められたのは多くの方々がパニックにならず、官民合わせて事前に災害対策をしっかりとされた結果だと感じました。
昨年と同じく、10月まではまた台風が頻繁に発生すると予測されますので今のうちに備蓄品や家の補強などをしておく必要があると改めて実感します。
9月に入っても暗いニュースが続いています。
しかし、それも自分の行動ひとつで明るくすることができます。
その一つとして、
北尾学長が高校生の頃に著書と出会い、貪るように読んで時には涙したという、安岡正篤先生の言葉を実践する事です。
以下に安岡先生の著書から引用します。
「おのおのがそれぞれ一燈となって、一隅を照らすこと。
この「一隅を照らす」は、伝教大師がその著
『山家学生式(さんげがくしょうしき)』のなかに提唱しておることです。
なんで片隅を照らすなどと、心細いことを言われたのか?
とよく考える人がある。
大光明を放つとでも言ってもらいたいところです。
しかし聞くだけなら愉快だが、人間みずから大光明を放つことなど、
どうしてなかなか出来るものではない。
つまらない人間も「世界のため、人類のため」などと言います。
あれは寝言と変わらない。
寝言よりももっと悪い。
なにも内容がない。
自分自身のためにも、親兄弟のためにも、ろくなことができない人間が、
どうして世界のために、人類のために、なんて大口きけるか。
それよりも、自分か居るその場を照らす。
これは絶対に必要なことで、また出来ることだ。
真実なことだ。
片隅を照らす!
この一燈が萬燈になると「萬燈遍照」になる。
こういう同志が十万、
何百万となれば、
優に日本の環境も変わりましょう。」
よく大志を抱け、大きな志を持てと言われますが、
正直この志を大きく持つという事は 非常に難しいです。
簡単ではありません。
世の中ですでに社会に大きく知られている事業家や起業家は、小さな頃から大きな志を持っていたのではないかと思います。
私自身も、何かしたい、世のため人のために何かしたい、と思いますが、
中々大きな事はできません。
しかし、
「先ず一隅を照らす。」
自分自身を照らし、その周りを照らすことなら、誰にでもできます。
安岡先生が言われているのは、
自分の親兄弟や職場、友人を明るく照らすことが出来なくて
どうして世の中を照らせるか、ということです。
そして、一人一人が小さな一燈となりそれが万にもなれば、
もっとこの世の中を明るくできるという事です。
私は、「中国古典概論」と言う北尾学長の授業を受けて非常に感銘を受けました。
「一隅を照らす。」
そしてそのように同じような同士が集まれば、本当に世の中をもっと、
よくすることができるのではないかと思います。
北尾学長が執筆された「安岡正篤ノート」と言う本にSBI大学院をなぜ設立したのか書かれていました。
安岡先生を見習い、自分の使命は日本をもっと良くするために、人間らしく素晴らしい人物を1人でも2人でも育てる事である、と仰っています。
北尾学長が書かれていたことには、昨今のビジネススクールは
アメリカのMBAコースを真似て知識やテクニックばかりを教えている。
もちろん知識は必要ですが、知識よりも知恵が大事であり、
さらに知恵より「徳恵」と言うものが大事だと考えておられるそうです。
そしてそれを身に付けるために人間学と時務学の両方を教えれるような
学校が日本にはないと言うことで、それならば、自分が作ろうと
この学校を設立されたそうです。
しかし、学校を作ると言うのはなかなか大変でした、とおっしゃっていますし、君子を育てる、と言う古めかしいこと言っても生徒が集まらないのではないかという恐れも抱いていたそうです。
また、その中で北尾学長は全員が君子である必要はないと言っています。
まず大衆をまとめる人間が1人いれば良いと言っておられるわけです。
つまり、リーダーたる人間を作りそのリーダーが周りを感化していくようにするしかない、と言われているのです。
1人でも多くの立派な人物を作る、それがSBI大学院大学の使命であるとも言われています。確かに全員が素晴らしい人物にはなれないかもしれません。
でも、この学校で学んだ事を自らの身近な家族や職場、友人たちに伝える事はできると思います。
その中で私自身が最もできることは、まさしく小さくても良いので,
一燈になることです。
この真っ暗闇のような世界の中で、1つの光になること。
そして同じような気持ちの人が増えれば、もっと世の中を照らすことができるでしょう。
家族や職場で一燈になることはできると思いますが、
ぜひ皆さんにも一つ実践してみてほしい事があります。
皆さんがよくいかれるコンビニやスーパーマーケット、飲食店等で
お会計の際に「ありがとう」と一言、言ってみてください。
私も出来る限り、ありがとう、と言うようにしていますが、
言った後の店員さんの声の張りが、明らかに違うことに気づくと思います。
店員さんは毎日何百人ものお客さんを相手にしています。
その中には 理不尽な客もいるでしょうし、ひどいお客さんもいるでしょう。
以前はマスクがないとマスクの事ばかり聞かれて、マスクがない!と不満を言われたり、悪態をつかれたりしていたそうです。
私は店員さんはお金を受け取って商品を渡すのが仕事だから、サービスを受けるのが 当たり前とは思いません。
このありがとうと、言うお客さんが一人でも増えることによって、その店員さんの一日は一気に明るくなると思います。
もちろん全員では無いかもしれませんが、この対面で多数の人と接しなければならない、状況で非常に多くの人が知らず知らずのうちにストレスを溜めていらっしゃると思います。
それは自分も色々な接客業でアルバイトしてきた経験もあり、素敵なお客さんと出会えた時は、心なしか気分が良くなったことがあったからです。
「ありがとう」という感謝の一燈を灯すこと。
ぜひ一度、騙されたと思ってお試しください。
この一言で救われる人もきっといるはずです。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。
もし、自分も一燈になれそう!と思って頂けた方は(・∀・)イイネ!!よろしくお願いします!
これからも定期的に人間力に関することを書いていこうと思います。
それではよろしくお願いいたします。
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