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異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ

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#プロレス

『異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ』第15回

『異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ』第15回

俺のあまりにも浮世離れした肉体美を見て、ぼっちの冒険者たちが集まり出した。ワラにすがるなクソ虫ども。これだから俺は辞めたんだ、ダンジョン潜り稼業を。

「金払うから仲間に入れてくれ」どいつもこいつも使えそうもなかったが、一応は順番に自己紹介をさせてみた。

「お、オレは威嚇士のマックスだ」褐色の肌と三白眼。俺と背丈の変わらない大男が踏ん反り返って自己紹介を始めた。一見使えそうな感じだ。

「い、い

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『異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ』第2回

『異世界でも本屋のバイトだが、アマゾネスのせいで潰れそうだ』第2回

≪異世界の資本≫この世界は大雑把に分けると「文明が発達した、高い壁に囲われた都市」と「それ以外の危険地帯」の2つしか存在しない。問題なのは食料・資源といった経済活動の源になる大部分が8割を占める危険地帯にあり、我々は文明生活を維持するために、そこに飛び込まねばならないという事である。

この一文から始まる最近のベストセラー、マット・パケティの『異世界の資本』をパラパラ読みながら僕は唸っていた。素晴

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