【推し活】雨降る日に、君に逢いたくて
雨が降るなか、公開練習があるときいたので会いに行った。お仕事を午前中だけお休みにして。
練習の時は小雨で、ファンサービスが始まった頃まで何とか保っていた。しかし、最後の方になると雨がひどくなり始めてサインも写真もなくなってしまった。最後の方にやってきた選手たちとはハイタッチのみだった。
久しぶりの公開練習は相変わらず楽しそうで、その中身に関してはいえないけど「ここが好きだな」と実感しちゃう。
ファンサービスはいろんな選手からもらえて、すごく楽しかった。しかし、いつもなら早く上がるはずの推しが来ない。グラウンドを見ていると座り込んで話し合っているのが見えた。雨が振り始めて、次第にひどくなっていく。それでも終わる様子はない。
思わず、稲垣潤一の『バチュラー・ガール』の歌詞が浮かぶ。
さしていた傘がそんな感じで打ってくる。雨はひどくなって、ファンサービスの形態が変わる。
そして、1時間ほど経ってグラウンドには誰もいなくなっていた。
雨に濡れた状態で、推しがくらぶはうすにあがってきた。
「おつかれさまです」
そういいながら、ハイタッチをする。一瞬すぎて、少しだけ寂しくなる。
そして、仕事の時間が近づいていたから選手が上がってこなくなったのを見て、練習場を後にした。
仕事を終えて、夜のオンライン交流会があった。守秘義務なので細かいことは言わないが、この時間だけは楽しくなってる自分がいる。人が少しずつ増え、個人的なやり取りに答えてくれる。
推しに関して言うと、いつもながらかっこいいなと思ってる。何気なく触ってる癖も可愛いと思ってるし、週末までになんとかしたいと言ってたのも。
――やっぱり大好きだなって思ってしまう。
オンラインの時は、無意識のうちに推しを見てしまう。全体を見ながら、推しだけ見ていてて。これって、私しかわからないことだけどね。
やっぱり好きでたまらないから、ずっとみていたい。
そう思ってるから、終わってほしくなあと感じるし。
好きだから、もっと一緒の時間を過ごしたいって思っている。
――もう少しだけ、終わらないでほしいなって思ってる。
公開練習のときと、オンラインの時はそんなことを思ってしまう。
会いに行きたいって思ってたら、早く会いたいって。
大好きだから、尚更じゃないかなって。