【子供の成長記録】社会の手触りを感じた話。
「あれ…?」
長男(小2)は先週始業式を終えて、昨日から小学校の通常授業がスタート。
新しいクラスへ登校した初日なので、去年と同様に長男の下校時刻に合わせて私も仕事を切り上げ帰宅する予定にしていた。
長男の下校時刻は12時50分。
職場から自宅まで自転車で20分。
私は、12時に職場を出発した。
すると、出発早々に職場付近にある小学校の生徒が下校してる姿が目に入ってきた。
自宅に近づくにつれて、また別の小学校からも沢山の子供が出てくる。
「あれ?うちの小学校だけ遅いの??」
自宅まで大きな横断歩道を残り2つ…という所まで来て、長男に持たせてるairtagの位置情報を見てみた。
何と長男が自宅にいるではないか…!
時刻は12:15
パニックな母と冷静な息子
airtagの位置情報を見た後に、長男の通う小学校を通過した。
恐らく殆どの子が下校した後の様で、ポツリポツリとしか子供がいない。
何でこんな事になるのか分からないけれど、どうやら長男は間違いなく帰宅している。
「帰宅」と言っても鍵を持たせているわけじゃない。
今頃マンションのエントランスでパニックになっているかもしれない。
お友達とエントランスで遊んでいるかもしれない。
学校に戻ろうとしているかもしれない。
泣いてるかな?泣いてるだろうな…
とにかく急がなくては!!
そんな事を考えながら、最後の横断歩道を渡ろうとしたときに携帯が鳴った。
小学校でもなく、知らない固定電話からの着信。
出てみると「お母さん、いまどこ?」と長男の声が聞こえてきた。
その声はとっても落ち着いていた。
成長にただ驚く
長男は、マンションまでお友達と一緒に下校。
エントランスが開いていたので、お友達とはそこでお別れ。
1人で自宅まで帰ったらインターホンを鳴らしても誰も出なかった。
そこで、防災センターへ行って
「家に誰もいないので、電話を貸して下さい」と言って私の携帯へ電話してきたらしい。
え…っ!冷静( ゚Д゚)
親の携帯電話の番号はどこかにメモを控えて持たせているわけじゃない。
幼児教室へ通っていた頃の課題で「親の電話番号を覚えて暗唱する」というモノがあり、年中の頃に暗記した。
小学校入学後も、大人の管理下以外で出歩く事が殆どないし、下校・帰宅時に親がいない事もないので、普段はこの「暗記」が滅多に活用されない。
だけどちゃんと覚えていた。
ちゃんと記憶していて、どこへ行けば電話が借りられるか?を考えて行動できた。
感動すると言うよりも、ただ驚いた。
みんな昔はやっていたこと
長男が1人で行動するようになったら、通話できるGPSとか、キッズケータイを持たせなきゃ…と思っていた。
だけど、本当に必要な時には誰かが助けてくれる。
市内には「こども110番」というポスターが掲示された施設が沢山ある。
学区内だけでも、自宅マンションのエントランス、目の前のコンビニ、通学路にあるクリニック、塾、個人商店。
もし貼っていなくても、「電話を借りる」という行為はできる。
勿論、こんなハプニングがない様に努める事が大前提だけど。
人のお世話にならないように準備する事も大切だけど。
自分が子供の頃は、携帯もGPSもなかった。
困った事があれば、知らない人だろうが関係なく周りの大人に頼るしかなかった。
友達の家で電話を借りたり、交番で電話を借りる事だってあった。
確かに、子供自身が携帯を持っていた方が便利。
周りに気を遣わなくても良い。
だけど「周囲へ助けを求める」という交渉の機会を、お金を払って解決する事が本当に良い事なのか?
世の中に便利なモノが増えすぎて、本当に困った時のサバイバル力が欠如しているのかもしれない。
防災センターへ子供を迎えに行った時、職員の方は優しい笑顔で迎えてくれた。
勿論、甘えてばかりではいけないけれど。
こうして、人に頼ったり頼りにされたり、助け合う事もきっと「きみのお金は誰のため」で言われていた「社会の手触り」なんだろう。
私も困っている子供を見かけたら役に立てる大人になりたい。
子育てを通して、私が沢山学び成長させてもらっている事に改めて感謝。
今日も有難うございました!
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