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数十年ぶりに小学校の給食を食べてきた♪
「では、みんな揃って。せーの!!」
「いただきます!!」
なんて平和な光景なんだ…。
エプロン+三角巾姿の保護者がズラリと座っている家庭科室。
目の前には、給食!!
懐かしい食器、外食にはない雰囲気。
何だかとても満たされる時間を過ごしてきた。
手間暇が凄い
PTA主催で「給食試食会」が開催された。
去年は開催がなかったので、私はそういう行事がある事も知らず驚いたけど割と他校も含めてメジャーな行事?の様だ。
最初は調理業者さんと、栄養指導?の先生のお話を聞いた。
スライドで実際の給食室や調理の様子を写真で見せながらの話は驚きの連続だった。
給食を作る際、調理に負けない位大変な作業は「検品」らしい。
ゴマの様な細かいモノも1粒1粒検品して、異物の混入がないかチェックする。
野菜は3つのバケツで1つ1つ手作業で洗浄する。
調理も手作業の部分が多い。
皆大好き「揚げパン」も、近所のパン工場から納品されたパンを手作業で揚げて、1本1本きなこを付ける作業をするそうだ。
そして理由は分からなかったけど、給食室は冷暖房完備ではないので夏は暑く、冬は寒い…という大変過酷な環境の中で毎日数百人分の調理を担って下さっているとの事。
栄養についても1日に必要な栄養素の1/3が摂取できるように考えられている上に、不足しがちな「カルシウム」や「鉄」は多めに構成されているそうだ。
給食…!!なんて素晴らしいんだ。
こんな手間暇かけて「安全・安心・美味しい」の給食を提供してくれるなんて。
先生が「うちの小学校が使用しているオーブンはとても良いオーブンなので、美味しく調理できます」と言ってるのを聞いて「この小学校に入れて良かった♡」と思ってしまった←単純(笑)
でも、こんなに手間暇かけて作られた給食も毎日必ず「残食」が出るらしい。
どれくらいの量が残ったか?を必ず計測・記録して、次回の献立作成や量の調整にも活かしているとの事。
献立の計画から、残量調査まで、物凄く手間がかかっているし、きちんと管理されている。
本当に有難い。
ご飯を目の前にすると優しくなる
先生の話を終えた後は、いよいよ給食の登場。
教室の後ろにズラリと給食が並び、各自がトレーを持って回る。
子供と全く同じスタイルだ。
参加者全員がきちんと三角巾とエプロンを持参し、急遽指名された「給食当番」さんも嫌がる事なくノリノリで配膳に入る。
先生に盛り付け方、量などのレクチャーを受けて数十人分の給食を盛り付ける。
私は最後に牛乳を渡すだけの気楽な仕事だったけど、お隣の方はスープを入れる係をされていた。
先生のレクチャーを受けた時「具とか量のバランスが難しいですね」と言いながらも、嫌な顔1つせず担当して下さった。
ところがラスト5人位になったら、スープが尽きる…という事件が起きてしまった💦
すると先生が既に配膳されたテーブルを回って、スープをかき集めてくれた。
でも誰1人嫌な顔をせず、みんな「どうぞ、どうぞ~」ととても好意的な雰囲気だった。
全員分が無事に揃ったところで、全員で「いただきます!!」と言って食事がスタートした。
配膳に要した時間も長かったので、スープはぬるくなっていたけれどとても美味しかった。
みんな「給食の話」を聞いて感動してる方が多く、とても和気あいあいとして空気だった。
食事を終えて下膳をする時には、全員が「ご馳走様でした」と一言添えてくれた。
いや、私は運営を手伝っただけですけど。
優しい一言が有難い。
食事は良い空気を作る
この日は終始和やかなムードだった。
「就学前説明会」や「懇談会」の時に比べて、とても温かかった。
説明を聞く時も「へー!」「すごーい」等と歓声が上がり、これから出てくる給食への期待感が高まる様子を感じた。
給食当番を引き受ける事を誰も嫌がらなかったのも「早く食べたいから協力しよう!」みたいなムードがあった。
勿論、強制ではなくわざわざ参加してる人達なので当然かもしれないけれど。
やっぱり「美味しいごはん」が物凄く効果的な気がした。
最後のアンケートも、殆どの方がぎっちり書かれた様子だった。
運営を少しお手伝いしただけの立場だけど、とても嬉しかった。
先週、小学校の中で「給食費無償化を求める署名」が回った。
確かに、無償化されたら有難いかもしれない。
でも、市町村に「給食費」という経費を握られるという事は相応のリスクもあるのだ。
それは、他の行政サービスが減るなどの問題だけではない。
1食辺り300円相当だった給食が、250円、200円といつのまにか削られていく可能性があるという事だ。
保護者から徴収されていれば、小学校から経費に関する報告書が配布される。
だけど「市の経費」となった途端に、「市の会計報告書」の様な市民からは離れた情報にアクセスしないと確認できなくなる。
そう考えると給食費を市の予算にゆだねる事は、良い事ばかりではないかもしれない。
どちらにしても、給食は本当に有難い。
給食が出るだけでもありがたいのに、長男の通う小学校は校舎の中で調理をする「自校給食」だ。
常日頃から、日本の学校や教育カリキュラムに疑問を投げかける記事を書く事が多いけれど。
「栄養バランスを計算された給食」が提供されている事は、とても素晴らしい事だと思う。
日本の誇れる文化だ。
是非、長く残って欲しいと思う。
それにしても、美味しかった♡
<あとがき>
長男に「給食を残す事があるか?」と聞いてみたら「一回も残した事がない」と言っていました(笑)
それは良かった。
残すどころか、欠席の子がいると必ず「牛乳じゃんけん」「おかわりじゃんけん」に参加しているそうです。
昨日はジャンケンに負けたらしく悔しがっていました。
長男を「給食のある小学校」に入学させる事ができて、本当に良かった(笑)
今日も有難うございました。
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