グッドデイズ、マイシスター。(完全版)18
18:Break.(6)「――プロジェクトはこれで凍結だ」
私は話を続けた。すやりは、黙って私の話を聞き続けていた。
「それだけでなく、凍りついたそれを粉々にしさえした。克己は、もうプロジェクトを再始動させる気はなかった。それだけ、リツのあの姿に絶望したのだろう」
身勝手な、とは思わなかった。それだけ彼にとっては絶望的な結果に映ったに違いないと、私には思えたから。
「それから克己は、初めに言った通り、責任を果たそうとした。そこで行ったのが、リツの被害に遭った人たちへの謝罪