「自分だったらどうするか?」
若い頃に読んだ本に書いてあったこと…
「自分がもし2つ上の階層の立場だったとしたら、
今の状況をどう捉え、取り組んでいくか」を考える訓練を積むと良いと…
今、この年になって考えてみても、あらゆる事に共通するとても重要なことだと感じます。例えば、自分が会社の中の組織に属しているとしたら…
自分が「チームリーダーだったら」、「課長だったら」、あるいは「社長だったら」この局面をどう捉え、どうするのか?
「そんな訓練をしなくたって自分はそのポジションになれば、そこで求められている事に応えられるから問題ないよ!」って思っている人もいるかもしれませんね。
でも、これっていざその立場になってから考えようと思っても、その立場相応の見方や考え方はなかなかできないものなんです。なぜなら、そのための訓練を積んでいないから…。
だから「自分があの人の立場ならこうする。」あるいは、「自分があの人の立場でもそうする。」だとか、”たられば”の話だとしても目線を上げて物事を見る、考える訓練を積んでおくことが重要なのです。
これって「デザインシンキング(Design Thinking)」と同じですね。
つまり、その上席者はデザインシンキングで言う「ペルソナ(Persona)」だと思えば、自分がその人に成りきって物事に取り組むことを考える。
今の自分の立場で物を見ることはできるはずなので、双方の立場から物を見て考えることで、何をすべきかの答えが導かれる…ということなのです。
こういって物の見方や考え方ができると組織のヒエラルキーの中でも部下として「上席者が何を望んでいるのか」、だから「自分がどう行動すべきなのか」の答えも自ずとわかるようになりますよね。
残念ながら私自身、若い頃はそこまでの気持ちの余裕がある訳でもなく、はたまたさほど視点が高い訳でもなかったのですが、三十路を超えた頃から徐々に意識して取り組むようになりました。そのおかげもあって、常に高い視点で物事を見つつ、「自分だったらこう考える」「自分だったらこうする」という練習をしながらその時のミッションを遂行するようになっていましたので管理職になったからといって特に慌てることはありませんでした。
ここで気を付けなければいけないのは、組織の中にはヒエラルキーがありますので、「自分ならこう考える」といったこともなかなか直接的に上申することも難しいかもしれませんね。でも、思ったことは言ってよいと思いますよ。そうですね、言い方としては…
「自分は”こう”した方がよいと思ったのですが、
〇〇さんはどうして”そう”されたのですか。」
こうすると、上席者には見えていて、自分には見えない視点に気づくこともできますね。これ、有効ですから試してみましょう!