どう書く?葉酸の摂取量を見直すためのコラム(こばやん先生の添削つき)
こんな質問をいただきました。コラムの案と、悩んでいるポイントはこちらだそうです。
この質問をくださったのは、「日本人の食事摂取基準(食事摂取基準)」の知識をある程度お持ちの栄養士さんなんだなと感じました。だからこそ、正確に伝えようとして、色々悩んでしまっているんですね。承知しました。このコラム案に意見出しをしてみますね。
まず気になったのは「このコラムを読んだ人にどんな気づきを与えたいのか」が今の時点で明確でなさそう、ということです。この目的によって、書き方は変わってくるように思いました。2通りの方針があるように思います。その方針を決めたうえで、細かいことを確認して、内容をブラッシュアップしていきましょう。
※今回のコラムの校正案は、現在活用されている「食事摂取基準2020年版」(文献1)を活用しての内容となります。2025年度より活用が開始される「食事摂取基準2025年版」では、葉酸の基準値の内容が変更となる案が出されています(文献2)。2025年版を活用するとコラムの書き方はまた変わってきそうですが、そちらは2025年版が正式に公開されて以降、改めて考えていきたいと思います。
※こちらのような疑問・質問をお持ちの方は、以下を参考に、疑問・質問回答サービスを活用してご相談いただければと思います!
●このコラムの目的は?
食事摂取基準の活用は、1) 個人 に対して活用するのか、2) 集団 に対して活用するのか、で活用の仕方が変わってきます(文献1)。総論には、この2種類の場合それぞれの活用の仕方が書いてあるので、ぜひそちらを読んで参考にしてください。
個人への活用の場合、つまり、この文章を読んだ人に自分の摂取量をふり返ってもらいたいような場合のことです。そのときには、個人が目指すと安心な摂取量である推奨量を意識するように書きたいですね。
一方で、集団への活用の場合、つまり、この文章を読んだ人に日本人全体の摂取状況を考えてほしいような場合です。栄養政策の決定者や行政栄養士さんたちなどに向けての文章になりますかね。その場合は今書かれているように、推定平均必要量を使うことで構わないと思います。
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