前回の「医療DX入門講座3 医療DXガバナンス」は医療DX入門シリーズで一番大事です。書くのに苦労しました。おかげさまで高評価をいただいている一方で、「わからない」「医療事務の仕事」「コンサルにやらせればいいんじゃないの?」という意見もいただきました。補足のために何回かに分けてガバナンスについて掘り下げたいと思います。
ガバナンスって一体何? 「費用対効果」を重視しましょうよ、というのが一つです。次に組織としての役割を見直して、DXしていきましょう。これにつきます。
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1. GAPS Frameworkとは GAPS Frameworkでは医療DXを行うための課題を、Governance、 Architecture、People and Program management、Standard and interoperability の4つに分けて取り組みます。GAPS Frameworkはアジア地域のデジタルヘルス推進のためにAsia eHealth Information Network (AeHIN) で開発されました[1](図1)