KOBAYASHI, Shinji

1970年生まれ。マイコン少年として育ち、1995年に医師免許取得。以後、血液内科で修練すると同時にインターネット、情報システムに興味を持ち医療情報学の研究を始める。 医療分野のオープンソースソフトウェア、医療情報標準規格について研究、医療DX教育にも携わった。

KOBAYASHI, Shinji

1970年生まれ。マイコン少年として育ち、1995年に医師免許取得。以後、血液内科で修練すると同時にインターネット、情報システムに興味を持ち医療情報学の研究を始める。 医療分野のオープンソースソフトウェア、医療情報標準規格について研究、医療DX教育にも携わった。

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  • 医療DX入門

    医療分野でのDXについて、これまでの研究を元に実施してきたセミナーの内容を書き出しています。医療分野だけではなく、他分野のDXにも役に立つ内容としています。 現在のところ不定期刊行の予定。

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自己紹介

名前 小林慎治 SNSアカウント twitter: skoba 趣味、好きなこと プログラミング、ゲーム、園芸など 今の仕事、今取り組んでいること  1970年生まれ。1980年代のマイコンブームにも乗ってコンピュータやプログラミングに興味を持って育ちました。1995年九州大学医学部卒業し、医師免許取得しました。内科医(血液腫瘍内科)として修練していると同時期にインターネットが普及し、医療にITが入ってきました。ただ、当時は(今も?)あまりうまく進んでいないので

    • 医療DX入門 記事一覧

      医療DX入門講座として執筆した記事の一覧です。 医療DX入門1 概論と課題整理 医療DX入門2 GAPS Framework概説 医療DX入門3 医療DXガバナンス 医療DX入門3.1 ガバナンス補足

      • 医療DX入門3.1 ガバナンス補足

         前回の「医療DX入門講座3 医療DXガバナンス」は医療DX入門シリーズで一番大事です。書くのに苦労しました。おかげさまで高評価をいただいている一方で、「わからない」「医療事務の仕事」「コンサルにやらせればいいんじゃないの?」という意見もいただきました。補足のために何回かに分けてガバナンスについて掘り下げたいと思います。 ガバナンスって一体何? 「費用対効果」を重視しましょうよ、というのが一つです。次に組織としての役割を見直して、DXしていきましょう。これにつきます。  D

        • 深津先生による一連のヘルステック投資講義についてのコメント

          まずはご紹介とコメント  薬剤師、弁護士、ITストラテジストである深津幸紀先生による一連のヘルステックに関するYouTube動画は医療DX、医療情報に関連する人は一度見ておいた方がいいと思います。私はつい先日Xで流れていたのをみて、最初は興味半分、途中からかぶりついて見ていました。  ヘルステックについてベンチャーキャピタル(VC)目線で分析されています。医療情報学会などで見聞する見方とずいぶん違いますが、私が感じていたことと割と合っていました。日本のの医療DX政策の柱の一

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        • 医療DX入門
          5本

        記事

          医療DX入門3 医療DXガバナンス

          お断り:本稿の内容は広範囲にわたる難しいものです。とりあえずの形として文書化しました。まだ満足する内容ではないので、随時適宜書き換えます。医療DXについて概論やガバナンスの位置づけについて先に記事にしておりますので、まずそちらをご覧ください。 医療DX入門1 概論と課題整理 医療DX入門2 GAPS Framework概説 1. はじめに 本連載では医療DXをGAPS Frameworkを使って解説を進めています。今回はDXで最も重要であると同時に最も難しいG (Gover

          医療DX入門3 医療DXガバナンス

          新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリCOCOAは失敗であったのか?

          TL;DR失敗とは断定できない。それ故により根深い問題といえる。 接触確認アプリ(Contact tracing application)とは 接触確認アプリはスマートフォンの近接通信機能(Bluetooth)を用いてウイルス感染者と一定の距離以内に一定の時間以上接近したことを検出し、ユーザーに知らせるアプリで、2018年のブラジルでジカウイルス感染症対策として実用化されました。  新型コロナウイルス感染症対策としても期待されたことから、2020年のパンデミック初期からGo

          新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリCOCOAは失敗であったのか?

          医療とAI

          はじめに 2000年代より機械学習をベースとした人工知能(AI; Artificial Intelligence)が大きく発展し、人間の知能を上回る成果を示したことから医療応用への期待が高まっています。最近ではChatGPTに代表される生成系AIが注目を集めており、医療分野でも医師国家試験に合格するなどの実力が示されました[1]。  医療においてAIが期待される背景は2つあります。医療の高度化に伴い安全で効率の良い医療が求められ、AIがそれに資するだろうとう期待が1つ。もう一

          医療DX入門2 GAPS Framework概説

          1. GAPS Frameworkとは GAPS Frameworkでは医療DXを行うための課題を、Governance、 Architecture、People and Program management、Standard and interoperability の4つに分けて取り組みます。GAPS Frameworkはアジア地域のデジタルヘルス推進のためにAsia eHealth Information Network (AeHIN) で開発されました[1](図1)

          医療DX入門2 GAPS Framework概説

          書評:『なぜデジタル政府は失敗し続けるのか 消えた年金からコロナ対策まで』

          本を読み始めたきっかけ 国の行政におけるDXについて諸外国の実情とそれに対する評価をこの2年間研究してきました。比較対象として日本の状況について書籍を含めて文献にあたりました。この本はその一つです。  この本は新型コロナウイルス(COVID-19)の対策として日本で行われた行政サービスでデジタル化が遅れていたという社会的にも騒がれた問題から始まります。  日本で行政サービスのデジタル改革(DX)が進まない要因としてはさまざまな論考がなされています。日経コンピュータから出てい

          書評:『なぜデジタル政府は失敗し続けるのか 消えた年金からコロナ対策まで』

          医療DX入門1 概論と課題整理

          1. はじめに 医療とは医師が患者さんから直接・間接に情報を得て、それを医学的知識や経験とあわせて評価し、よりよい状態へと介入していく営みのことです。医療という情報処理プロセスに近年進歩した情報通信技術(ICT; Infomation and Communication Technology)を取り入れることで、以下のような効果がると期待されています(図1)。 業務改善 業務効率を向上させ医療安全をサポートする 情報共有 患者に対して包括的な医療サービスを実現するた

          医療DX入門1 概論と課題整理