人は家庭や職場、地域にいるときに、どこどこの何々さんといった固有名を与えられる。ただ、時々その固有名を背負うことが苦しくなることがある。辛いとき、しんどいとき、その固有名を捨て何者でもない自分になり今いる共同体からフェードアウトしたくなる。 私は二つの手段を使ってそれをする。 一つは、公園やショッピングモールなど、広いところへ行くことだ。そこにはたくさんの人がいる。所属する共同体に関係なく広大な敷地の中に無造作に集まった人々は、自身らの充足だけを考えて行動する。そこでは何も
友人が夜のドライブに連れて行ってくれた。 私は夜のドライブが好きだ。世界からエスケープし、どこか未知のところへ連れて行ってくれる気分。寝静まった街を静かに走っていく。 私の家は両親が車を持っていなかった。だから免許を取ってからは車がどれだけ素晴らしいものかを運転するたびに感じている。スバルのCMなんか好きだ。私も父の運転する姿を助手席から見て育ったなら、もう少し父がかっこよく見えたのだろうか。子供ができたらたくさんドライブに連れて行ってあげたいと思う。 Gステーキまずは夕飯
観光は何のためにやるのだろう。 この問いに真剣に向き合う機会って、授業だと少ないと思う。 山田桂一郎先生をはじめとした観光のプロフェッショナル達の主張は一致している。 「地域を豊かにするため、人を幸せにするための観光」 観光で一番恩恵を受けるべきなのは地域だ。 地域に富がもたらされ、地域が発展していくのが大事なのだ。 京都はどうだろうか。 観光地になる→外資が入ってくる→地価が上がる→住民が住み続けられなくなる→空いた物件にさらに外資が入る→生活文化のない観光テ
2021年1月24日。 和歌山市がインバウンド観光客向けに行っている企画 「my secret wakayama」の取材という仕事を紹介されて、加太と和歌浦に行ってきた。 知っている人がちょっと優越感を味わえる、そんな旅のプランを提供するのが「my secret wakayama」。ちょっと気になった店や行ってみたかったスポットに足をのばし、地域の人からお話を聞く。そんな充実した旅ができた。 まずは南海加太線に乗って加太駅へ。 加太線は、加太は鯛が有名ということで赤、
CLANNADという作品がある。私はアニメ版しか見たことがない。人生とも評されるこの作品は、京都アニメーションの代表作でもあり、確かに日本アニメの中である種最高傑作かもしれない。それだけいい作品だった。 CLANNADの何がいいかといえば、私は優しく生きることを思い出させてくれることがあると思う。key作品のいくつかに言えることだが、ヒロインが儚げである。渚も体が弱く学校にもなかなかいけない。 私が心に響いたのは、彼女が学校に一年留年してクラスに友達ができなかったことだ
私は観光学を学んでいる人間なので、限界集落だったり消滅可能性都市というものとは向き合わなければならない。 「地方なんていらない、全部東京とかの大都市に集めればいい」 そんなことを言われると結構困る。もちろん教授陣らはそれぞれの分野での答えを持っているのだろうが、私はまだはっきりと見つけられていない。 なぜ町を残さなければならないのか、どういった形をとれば「残っている」といえるのだろうか。 もちろん、経済学的な見方や農学的な見方など、いくらでも理由は出てくるはずだ。しか