『赤い影法師』(1961)【忍者映画】
ドラマとしても、忍者映画としても、面白い。
柴田錬三郎の原作はもっと面白いんだろうなぁ。
家康を討ち損じ、城外へ逃げた木曾谷の女忍
(実は石田三成の娘)を取り押さえる、服部半蔵(近衛十四郎)。
「…女?女かっ!?」
思わず欲情して、そのまま野外でおっ始める二人。
ヒーハー!!☆(笑)
その時に出来た子供・若影(大川橋蔵)が、20余年を経て、
父である半蔵と対峙する。
それらの顛末を見届ける、柳生十兵衛(大友柳太朗)。
なかなか面白い構図だ。
御前試合の勝者に、家光公より拝領される10本の無銘剣。
このうちの一本に、三成の隠し軍資金のありかを示す
ヒントが記されている。
これをゲットするため、様々な流派の猛者を相手に、
次々と戦いを挑んでいく若影…!
時代も60年代に入り、50年代までの傾(かぶ)いた出で立ちの
妖しげな“忍術使い”から、
地味な忍装束に身を包んだ、リアルな“忍び”の時代に。
とはいえ、若影の忍装束は迷彩柄っぽくてカッコイイし、
父・半蔵との最終決戦に臨んだその姿は、
まさに往年の“忍術使い”そのもの。(↑ジャケの格好ね)
過渡期にあったのですね。