『東京の喧嘩/Rififi à Tokyo』(1963)【海外映画の中の“日本”】
日本の銀行から特大ダイヤを盗み出すため、
フランスから来た老ギャング。
彼に雇われた主人公は、仲間のエンジニアと共に
ミッションをクリアする事が出来るか?
さらには、彼の動向を追う、日本のヤクザが…!
'63年当時の歌舞伎町や銀座など、
オリンピック直前の東京の街並みがたくさん見られる。
コレだけでも資料的価値を有する作品。
鉄道沿線では極力、電車が通過するタイミングを
狙って撮影してる。
あのラストシーンまで、とことん拘った感があるね。
ボロい昭和家屋の引き戸を、外人のオジサン達の手で
ガラガラ、ビシャッ!と開け閉めするのが、
何とも言えぬエキゾチックな味わいを感じられて良い。♪
Wヒロインとなる、バルバラ・ラスと岸恵子。
この両方とイイ関係になる主人公のジゴロぶり。
電子制御された銀行金庫セキュリティを突破する為の
秘密兵器を、アキバで調達したパーツを組み上げて
完成させていくエンジニア。
自分の妻が、主人公にNTRれているとも知らず…。☆(笑)
それにしても、何だか悠長に構えた強盗だな~。☆
セキュリティ解除成功まで、タバコ吹かしたり、
ソロバンいじって椅子でクルクル回ったり…。
いや、作戦上ジタバタしても仕方ないってのは分かるんだけど。
緊迫感?何それ?みたいな(笑)
慌てず騒がす、悠然と犯行現場を後にする主人公。
う~ん、アーバンな夜明け。♪(笑)
ラストの不穏さも良い。