鬱とときめき
私が好きなものってなんだっけ。
若い頃は好きなものがたくさんあった。
自分が好きな服ひとつ着るのも楽しかったし、つけまつ毛つけるひと手間すら好きだった。
今は服はユニ○ロ、化粧はほとんどしない。
子どもが小さいからじゃない。
何に対してもときめかなくなったから。
嶽本野ばらの本が大好きだった。
ロリータが、フリルが、お人形が、ぱっつん前髪が、聡美な世界観が、ALIPROJECTが、ローゼンメイデンが、大好きだった。
まさか自分が、そのへんのすっぴんおばさんになるとは思わなかった。
「私はおばさんになっても毎日化粧する。化粧せず外出るなんてありえない。所帯染みたおばさんになんてなりたくないわ」と思ってたのに、実際そうなってる。
何を見てもときめかない。
もちろん子どもは可愛いし、幸せなのは間違いないんだけど。それは本当に。
若い頃のあのときめきや、これが好き、かわいい、などの気持ちだけで服を着たり化粧をしていた頃にはもう戻れないのかな?
カラーコンタクトもやめた。つけまつ毛もやめた。フリフリの服もやめた。ネイルもやめた。
そしたらただのなんにもないおばさんが出来上がった。
年齢はみんなとるものだし、抗う気はない。
ただ、若い頃の…何かを好きという気持ち、ときめき、そういうものはまた欲しいなと思う。
だいたい双極性障害になってから、気力がない。
おしゃれする気力なし。時間があれば寝ていたい。
ときめかなくなったのはまずそれだけの体力が無いからなのかなと思う。
おしゃれするのも推し活するのも、体力がないと出来ないよね。
うーん、まず、体力だ。
たくさん食べて、よく眠って、運動だ。
…双極性障害だから、鬱の時はなーんにもできないんだけどね。
そういう波があるものだから、自分は何も継続できないやつなんだ、とレッテル貼ってどんどん自分がいやになる。
できるときは、頑張る。
毎日なにかを継続っていうのは出来ない。無理だ。私には。
自分を嫌いにならないように、甘く甘く、ハードルめちゃ低く。
のんびり、好きなもの、夢中になれるもの、見つかったらいいな。
きらきらしたおばさんになりたいな。