「ママ、ボクが生まれた時のことを話して」
始まりは、ある夜のこと。
毎晩、寝る前には子どもに絵本を読んでいるのですが、その日は布団に入ったのが遅くなってしまいました。「もう今日は絵本は読みません。代わりにお話ししてあげるから目を閉じて聞いて。」と言って、何か適当に話でも、と子どもたちが小さかった時の思い出話をすることにしました。
それが子どもたちにはドはまりで。それからというもの、ことあるごとに「ママ、昔の話をして」攻撃が始まりました。夕飯中にも、寝る前にも。
何度もせがまれると、案外記憶に残っているエピソードってそこまで多くはないのでネタ切れしてくるほどです。
・段ボールで作った(ボロボロの)家に大量のぬいぐるみと一緒にぎゅうぎゅう詰めで入るのが好きだった。
・お風呂に入るとおっぱいを飲もうとするから、こちらが水着を着て対抗したら収まった。
・夜、寝ないから抱っこしながら歌を歌ってあげるんだけど、大人用の歌(当時私の中で流行っていた中島みゆきの歌)を歌ったら嫌がって面白かった。
・作ってあげた卵焼きを一生懸命ぬいぐるみに食べさせる真似をして満足気だった。
・ハイハイができるようになり、階段の上り下りを永遠と繰り返すだけで超幸せそうだった。
思い出してみれば、面白いエピソードはいくつかあるんだけれど、娘も息子も一番のお気に入りは「自分が生まれた日の話。」
こうやって陣痛が始まって、何時に病院行って、痛みに耐えているうちに助産師さんが「赤ちゃんの頭が見えてますよ」って言ってくれて・・・という淡々と時間経過と共に何が起きたかを話すというもの。
リクエストされては「また、それ?」と言いつつ、繰り返します。
何度も聞いているから既に詳細を覚えてしまっていて、この前は適当に端折ったら「そうじゃなくて、その時にパパがどうしてたかもちゃんと話して。」と指摘が入りました。
「あー、パパがちょうど飲み会帰りだったから運転できなくて困った、ってやつね。そこ重要?笑」
パパの飲み会の話はともかく・・・自分が生まれてきたこと、その時に周りのみんなが喜んだこと、それを何度も聞いては噛みしめているのかな。
人が一人生まれるっていうことが不思議で何度も聞きたくなるのかな。
当分、昔の話攻撃は続きそうです。ネタ切れ(というか記憶力が低下している)なので、アルバムでも見て思い出すかな・・・