3.自然にできることが役割となって、自然に役立つ時代が来る
前回は、『あの世飛行士 未来への心躍るデスサーフィン』(ヒカルランド)という本を参考にして「森と人の役割」という記事を書いた。
人の役割とは、森の手入れをすることで生態系の守るということであり、いわばアースキーパーになること、といった内容。
地球上の動物の中で、論理的思考する力があり、両手を上手に使える種は人間だけなので、人間が地球の守り人になるのは、非常に適していると考えるることができる。
おそらく近い将来は、自然に対する理解を深めていきながら、人はアースキーパーとして生きていくことになっていくのではないかと思う。
人にはアースキーパーになれる能力が十分備わっているし、そういった役割を果たしていく中で、個人の幸せを追求していくのが自然の姿なのかもしれない。
そこで、今回も『あの世飛行士 未来への心躍るデスサーフィン』から人の役割についての文章をいくつか引用し、人間のこの地球での役割について考えていきたいと思う。
これまでの社会は、ある意味で「人間の人間のためだけの社会」だったといってもいいだろう。
おそらく産業革命以前の人の意識の中には「自然」が大きく存在していたのだと思う。
当時の人たちは、山や森に畏怖の念を持っていて、現代人のように山や森を軽視することはなかったといっていい。
しかし、産業革命以降、いわば人間のエゴが暴走し自然を軽視するようになって好き放題やってきて、そのしわ寄せが、今、様々な形となって現れている。
とはいえ、産業革命以降の科学的進化があったからこそ、自然の生態系の理解を深められるようになったという側面もあるから、これからはそういった生態系に対する理解を深めながら、「地球を長く維持することができる産業構造や経済を作って行く」ことになっていくことになるだろう。
人間の暴走したエゴを省みて、これからは自然と共に人は成長していくようになっていくのではないかと思う。
そして、「地球を長く維持することができる産業構造や経済を作って行く」中で「自分の役割」を見つけていけばいい。
これまでの社会のシステムは人間界に限ったシステムであり、人間界に限定してしまったことで、ストレスが生まれていると考えることができる。
人は、本来、自然を身近に感じていたほうがストレスを感じないのかもしれない。
人類の長い歴史を振り返れば、自然の中で働くということの方が自然の姿だったということもできる。
そこでもし自然を身近に感じることができ、「自然界の中のシステムの中で自分の役割を見つける」ことができたなら、ストレスの質もだいぶ変わってくるのかもしれない。
我々は、手足を使うことで幸せを感じることのできる生き物といっていいだろう。
しかし、今の社会では手足を使うことよりも頭を使うことが主流になっていて、もしかするとそれがストレスの原因になっていると考えることもできる。
「あなたの持っている肉体の世の中に対する役割」が、実は身体を動かして作業するということであるならば、単に頭を使うことだけに限定せずに、身体も一緒に使えばストレスを軽減させることもできるのかもしれない。
そこで「自然界の中のシステムの中で自分の役割を見つける」ということと、「あなたの持っている肉体の世の中に対する役割」という二つの視点を持って、「自分を見詰める」ことができたなら、もしかすると、この人生ですべき役割を見つけるようになるのかもしれない。
「ストレスを感じないでできることが自分の役割になる」といった視点を持つことができると、無理をして何かをするということがなくなっていく。
また「ストレスを感じないでできること」であればあるほど、継続的に出来ることであり、「喜び」や「楽しみ」、「幸せ」を感じながら生きていくこともできるはず。
現時点では、自然の中から自分の役割を見つけ出すことは難しいかもしれないけれど、シンプルに「ストレスを感じないでできること」を見つけることは可能であり、それを見つけることができたなら、それが自分の役割になっていくことだろう。
「ストレスを感じないこと」は、「喜び」や「楽しみ」、「幸せ」に直結しているから、ストレスフリーで出来ることを見つけることができたなら、それだけで自分の役割を見つけたことになるといっていい。
役割には、「喜び」や「楽しみ」、「幸せ」が欠かせないし、「喜び」や「楽しみ」、「幸せ」があるからこそストレスを感じることがない。
いずれにせよ、これからは「地球を再生して、再生した地球を長く維持することができる産業構造や経済を作って行く」ことが人間の役割になっていくし、そういった中で「ストレスを感じずにできること」が一人一人の役割となっていくことになるだろう。
ストレスを感じることなく自然にできることが人の役割になる。
ストレスを感じることなく自然にできることが、自然の役に立つようになる。
そんな未来が、もうすぐそこに来ているように思う。
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