心から望むことを具現化するための心構え
前回の【想像が創造の源である】という記事では、「心から望むことを体験を通じて得ることができるようになると自分と一致できるようになり、喜びを感じて生きていけるようになる」ということを書いた。
我々は、何かを体験しようとしても「無理だ」とか「できない」という制限する気持ちを持ってしまうことが多くあり、そういった思いが自らの可能性を閉じてしまうといっていいだろう。
自分が心から望んでいることを経験することができないでいると、いつまでたっても未消化な思いを抱いたまま過ごすことになるため、前に進むことができなくなってしまう。
しかし、目の前に起こる現象は自分の思いの反映であるということを知って理解すれば、自らが作り出した制限を外すことができ、望む経験を得ることができるようになる。
では、どうすれば「無理だ」とか「できない」という制限を外していけるようになるのか。
その答えを先に述べるなら、日々心地よい気分で過ごしていけば自ら作り出してしまった制限を外していけるようになる、ということである。
望みを叶える方法は世の中にたくさんあるので、そのやり方はそちらを参考にして頂くとして、この「日々心地よい気分で過ごしていけば、自ら作り出した制限を外していけるようになる」ということを、一つの心構えとして理解して頂ければと思う。
人は、何かに制限があると嫌な気分になってしまう。
しかし、何も制限がなければいい気分で過ごせるようになっていく。
だから、普段からいい気分で過ごしていれば、自ら制限をつくり出すこともないし、今、制限と感じているようなことがあったとしても自然と外していけるようになる。
このことを、考え方、波動、自己肯定感、今を生きることの大切さといった、視点で書いていこうと思う。
人は、いい気分で過ごしていると、いいことを思い浮かべるようになるものである。
しかし、悪い気分で過ごしていると、さらに悪いことを考えるようになってしまう。
つまり、いい気分で過ごし、いいことを思い浮かべて生きていれば制限を生み出すこともないし、今ある制限もやがて感じなくなっていき、前向きな気持ちで生きていけるようになる。
反対に、日々、悪い気分で過ごしていれば、「嫌だ」、「できない」、「無理だ」という思いを強めていくことになり、ますます自分に制限を掛けるようになる。
心地よい思いが心地よい思考を生み出し、気分の悪さがマイナスな考えを助長する。
このため、いい気分で過ごせば自分の心を解放できるようになっていく。
これに対し、悪い気分で過ごしていけば、ますます自分自身を束縛することになるだろう。
こういった原理を理解できれば、日々、自分を心地よくさせて生きていこうと心掛けるようになっていく。
このことを波動の視点で考えてみる。
いい気分で過ごすということは高い波動で生きるということになり、悪い気分で過ごすということは低い波動で生きるということになる。
波動を風の流れにたとえるなら、風は地上から離れて高くなるほど速度が速くなり真っ直ぐに流れるようになる。
けれども、地上近くの風は障害物がたくさんあるため、速度は遅くなり障害物に当たりながら蛇行して流れることになる。
我々が放つ波動も同じであり、常に高い波動で過ごすことができれば、真っ直ぐで速い速度で目的地にたどり着けるようになる。
しかし、低い波動で毎日を過ごしていると、日々抵抗を感じながら生きることになるため、目的地にたどり着くのに時間が掛かるし、場合によっては、そこにたどり着くこともできなくなってしまったりする。
だからこそ、日々、心地よく過ごすことが心からの望みを得るための近道となるといっていいだろう。
次に、自己肯定感。
自己肯定感の強い人は望みが叶いやすいということができる。
なぜかというと自己肯定感が強い人は自分の望みも肯定できるため、その結果、望みが叶いやすくなるからだ。
先述した通り、目の前に起こる現象は自分の思いの反映であるため、自分が抱いた思いを肯定すればするほど、それが現実化するようになっていく。
自己肯定感は自分の思いを肯定することで強められるものであり、自己肯定感の強い人は、一時的に否定的な思いを生んだとしても、それを撤回し改善していく能力を持っている。
こういった前向きにとらえる姿勢が自己肯定感を高めるだけでなく、自分の望みを実現させようと意欲的に過ごす力となっていく。
また、自己肯定感の強い人は、ネガティブになるようなことを考えることが少なく抵抗を感じることも少ないため、望みを叶えやすくなる。
もちろん、そいういった人は周りからの協力を得やすくなるため、自己実現速度が上がっていくのも当然のことでもある。
では、どうすれば自己肯定感を高め、高い波動で生きていけるようになるか。
それは、日々、自分の心と向き合って自分自身を心地よくさせて過ごせばいい。
否定的な思いを常に抱いて生きていると自己肯定感が下がっていくとともに、自らが放つ波動を低くさせることになる。
しかし、この今に生き自分を心地よくさせていけば、自己肯定感は次第に上がっていき高い波動を放てるようになるだろう。
人が低い波動を持ってしまう原因は、意識が過去に囚われることにあり、そういった囚われをもとに思考を働かせて行けば、未来を悲観することになっていくためずっと低い波動のままでいることになる。
しかし、この自分を心地よくさせれば、今を感じられるようになり過去や未来に対する否定的な思考を手放せるようになる。
否定的な考えを手放して、今を過ごせるようになれば、すぐにでも自分自身を肯定できるようになっていくことだろう。
たとえば、嫌な気分のときに、夢中になって掃除をすればスッキリしたりする。
そうやって、この今を心地よくさせていく工夫をしていけば、常に高い波動で過ごしていけるようになっていくことだろう。
そして、日々、高い波動で過ごしていれば楽観的思考ができるようになり、否定的な物事を深く考えることが減っていき、新たに楽しいことはないかと探していくようになっていく。
過去に囚われ未来に不安を抱いて生きるとき、過去と未来という横軸で生きることになる。
過去を見て未来を観測するということは、それは過去の経験を未来にスライドさせているため、大きな変化を生み出すことが難しくなる。
しかし、この今を感じながら、自分を心地よくさせながら過ごしていけば、訪れる未来が楽しく明るいものになっていくのは当然のことといっていい。
今に心地よさを感じて生きることができれば、縦軸で生きていくことになる。
人が縦軸で生きるようになると、高次の自分と繋がって生きていけるようになるため、その結果、ひらめきや直観という願いを叶えるヒントを得やすくなる。
こういったことから、日々、自分を心地よくさせることを意図して過ごせば、自己肯定感を強めながら高い波動を放つことができるようになり、望みに対して自ら制限を掛けることなく、その目的に向かって楽しみながら歩んでいけるようになるだろう。
気を付けなければならないことは、あまり深く考え込まないことだ。
人は難しく考えれば考えるほど、ネガティブな思いを生んでしまうものであり、そういったネガティブな思いが自分の波動を下げてしまうことになる。
このため、ネガティブな思いに浸っていると気づいたら、その思考を手放して気分を変えることをしていった方がいい。
気分を変えるには、今に意識を置けることをすればいい。
そうやって、自分の感情を観察しながら安定した波動で過ごすことができるようになれば、無理をすることなく目的地に向かって行くことができるだろう。
また普段から高い波動で生きていれば、不思議なシンクロも起こってくるようになるため、心から望んでいるようなことでも自然な形で現実となっていく。
しかも、高い波動の状態の中で想像することは創造に繋がりやすい。
制限を感じることなく、そうなると確信を持って想像できるようになれば、それが現実となる。
自分の望みを達成したときに、どんな気分を味わっているかということを想像し、その波動の状態で過ごしていけば、それが創造の糧となる。
そうやって望みを達成したときの波動と今の波動を一致させて過ごしていけば、何かしらの形で創造のためのヒントがやってくるようになるものであり、そのヒントをもとに行動していけば、あえて道筋を立てる必要もなく導かれるかのように道が開かれて行くことだろう。
望みを叶えるための道筋は、考えない方がいい。
望みを叶えるための道筋を考えれば考えるほど、「無理だ」とか「できない」という思いが生まれ気分が悪くなるから、そういったことは考えない方がいいのだ。
むしろ、望みを叶えるための道筋を考えずに流れに任せて、この今を生き自分と一致して生きれば、望みは自然と叶うようになっていく。
この今を丁寧に心地よく自分と一致して過ごしていけば、心から望むことは自然な形で叶っていく。
自分の感情に向かい合って常に心地よい状態を保ち自分と一致した状態を生み出していけば、心から望む経験を得ることができるようになるだろう。
自分に寛ぎ心地よく安らぎの中で生きていけば、日々幸せを感じて過ごしていけるようになる。
そういった日々の連続の先にあるのは、自分の望む喜びの世界だ。
焦らずに丁寧にこの今を生きることができれば、自分の望む姿と一致することができるようになる。
心地よさを感じるとき、今に自分を置くことができる。
この今をいかにして生きるか、それが我々の生きるテーマでもある。