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宮沢賢治が生きた時代の世界【なぜ宮沢賢治は岩手から生まれたのか?(7)】[#22]

 宮沢賢治が生きた19世紀末から20世紀初めの世界と日本はどのような時代だったのでしょうか。
 この時代の大きな出来事として、ヨーロッパを中心に世界各国が参戦した第一次世界大戦(1914―18)があります。第一次世界大戦は、ヨーロッパ各国の帝国主義的政策が1つのきっかけで、大戦前の世界では、自国内や植民地で作られた製品の市場や原料の供給地などを求め、欧米を中心とした国々がアジアやアフリカ等へ進出を強めました。
 ヨーロッパは先行して「文明化」した地域として、日本を含むアジアやアフリカにとって指導的、あるいは支配的な立場となり、日本も明治維新をきっかけに「文明開化」に向け走り続けます。そのようなグローバル化の大きな流れの一つの到達点が、賢治が生きた19世紀末から20世紀初めと言え、当時の世界は高度に一体化し、主要先進国について輸出入総額の対GDP比で貿易の統合度を見た場合、賢治の生きた時代である1913年は、1980年代と同じ水準であったと言われています。

2022(令和4)年10月14日(金)

(続く・・・次回は10月18日)

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