岩手の賢治?賢治の岩手?(3)【宮沢賢治の風景と、新渡戸稲造・原敬・佐藤昌介達の時代(17)】[#47]
多くの岩手人にとって、身近なようで、意外と身近とも言えない不思議な存在が、「宮沢賢治」であるように思われます。
「イーハトーブ」「エスペラント」「銀河鉄道」など、賢治を象徴する世界は、現実の岩手からイメージしづらい世界観です。自分達のひいおじいちゃんや、そのさらに上の世代の岩手のお年寄り達が、「イーハトーブ」やら「エスペラント」などという得体の知れない言葉を使うことはなかなか想像できません。
現代の岩手の遠野で昔語りをするおじいちゃんやおばあちゃんならば、自分達の人生の先輩として身近に感じられるのに対して、「銀河鉄道の夜」や「グスコーブドリの伝記」の語り部のおじいちゃんやおばあちゃんといった人達はイメージしづらい、という感じでしょうか。
「宮沢賢治」という存在は、現実の岩手という存在から、ややかけ離れた存在のような感覚があります。
2022(令和4)年11月12日(土)
(続く)
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