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大谷翔平は、日本で最も有名なスポーツマンの一人です。
多額の報酬を手にし、その額は100億だったか1000億だったか、もはや庶民にとってはどっちでも良いような金額ですが、昨年末から大谷とお金は大きな話題となり続けました。しかし、当の大谷自身はお金が欲しいようには見えません。

「巨万の富を得る秘訣は、富に興味を持たないことだ」

という、使い古され、面白みのない昔話のフォーマットを地で行く話ですが、改めて、そのフォーマットに忠実である人物が稀であることにも気付かされます。

宮沢賢治は、日本で最も有名な作家の一人です。
ある意味、日本の文学者として最も成功した人物の一人とも言えます。
賢治が生前に出版したのはほんの数冊で、文学者として有名になることに、貪欲だったようには見えません。富については、元々が富豪の生まれで、本当の意味でお金に窮した事はないと思われます。
文学者としてこれほどの名声を得たにも関わらず、賢治自身が名声を目指していたかと考えると、そうとは思えず、そこは大谷の姿と被る一面があるようにも思われます。

賢治と大谷、この二人には、何か共通点があるのでしょうか?

以前、知人と「賢治と大谷って、なんか似てる」という話題になったことがあります。大谷と何かを関係づけるのは、大谷がここまで有名になった今では、「便乗商法」のようで後ろめたい気持ちにもなり、あまりその「似てる件」について話を深めることはしませんでした。
実際その件を他の方に話したところ、「何でも大谷と似てるっていうなんて・・・」と、苦笑されたので、以降、この件についてはあまり考えないようにしていました。

ところが、大谷翔平に近い方の話を伺う機会があった時、この「賢治と大谷が似てる」という話をもう一度思い出しました。

今回は、大谷への便乗のような意味不明なやましさはありつつも、文章に残しておかないと、自分自身がこの件を忘れそうで、実際やや忘れかけているので、文章に残してみようと思いました。

(続く)

2024(令和6)年2月4日(日)

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