読後感想・5月
読書メーター( https://bookmeter.com/users/940103 )に書いたり書かなかったりの最近の簡単な読後感想など。
『中国行きのスロウ・ボート』
村上 春樹
表題作、ニューヨーク炭鉱の悲劇、午後の最後の芝生、土の中の彼女の小さな犬を再読。この辺りはたまに読みたくなる。雨の午後にふさわしい。
『哀愁の町に霧が降るのだ〈上〉 (1981年) (Century press)』
椎名 誠
30年以上振りの再読、か?読み終わるかなー。
『哀愁の町に霧が降るのだ〈下〉 (1982年) (Century press)』
椎名 誠
なんだかんだ言いつつ読み終わったな。読了は初めてだったのか。内容は覚えがあるような内容な。そして朝の風景で終わる様に、限りなく透明に近いブルーを思い出し、案外文学的に終わったなあと思ったところ。書き下ろしの上中下巻が書き終わらないうちに順次刊行されてることで、所々内容の重複があって違和感があったり、それゆえのライブ感があったり。
『パン屋再襲撃』
村上 春樹
再読。表題作、象の消滅、ファミリーアフェアを。ファミリーアフェアは特に好きだ。改めて読み直して、洋楽の固有名詞の多さに驚いた。スチャダラや岡崎京子の記号としての固有名詞使用をちょっと思い出す。知らなくても楽しめるけど、知ってると知らないとでは受ける印象に違いがありそうだ。
『回転木馬のデッド・ヒート』
村上 春樹
ここからはプールサイド。don’t trust anyone over 30。自分は40を折り返しと感じたかな。彼ほど強く意識はしなかったけれど。もう後半だな、と。
『鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)』
銀林 みのる
読了。もう大人なのでエピローグを素直にハッピーエンドと受け止められないし、元々の結末はどんなだったか気にはなる。そしてアキラの1人の帰り道や、見晴の野宿などは保護者の目線で心配し気を揉んでしまう。小学生男子の背伸び感や子供っぽさは微笑ましかった。男子文学かなー。性差で面白さに差がありそうだ。
『MOTHER(マザー)―The Original Story (新潮文庫)』
久美 沙織
読了。2度目、かな。ゲームしてないとどんな感想になるんだろう。小6〜中1くらいの設定か。他を知らないのだけれど、ゲームのノベライズってすごく特殊な読書体験な気がする。ある種の物語が提示する感覚、感傷、体験を読み手は経験してて、なんて言うか、難しいな、わからん。
『女のいない男たち』
村上 春樹
読了。初読。初めて読む本は緊張する。書き下ろしの表題作は暗喩の雰囲気も含めて湿り気のひどいエッセイのよう。あとがきのイメージならストンと落ち着く感じなのかな。なにかと切ない。
『螢・納屋を焼く・その他の短編』
村上 春樹
めくらやなぎと眠る女を。14歳の少年は、ちょっと幼い感じか? それはそれとして、病院の食堂で食事することに憧れたりしたことを思い出す。病院の食堂の雰囲気はたまに思い出して読み返したくなる短編。
『まなの本棚』
芦田 愛菜
パラパラと拾い読み。博士ちゃんなどでの博識、才媛振りから鑑みると、単純な聞き書きとかで作られたのではなく、ベースとして彼女自身の短い感想文があり、それを元にテーマでまとめたり、広がりそうな本については書き増したりさせて作られたのかな?役者ではない彼女をテレビで観るようになったり、再読してみての印象。
『高丘親王航海記 (文春文庫)』
澁澤 龍彦
読了。最後まで通して読んだのは初めてか?歳をとったのもあるかもだし、元来のものもあるかもだけど、こういうロードムービー的と言うか旅行記的と言うか、そんなのが好きなのだな。澁澤龍彦はエッセイの方が親しんでいたけど、流麗で淀みなく美しい文章だな、と思った次第。晩年のバイオグラフィーと連載時期と思わず確認してしまった。
『星の王子さま―オリジナル版』
サン=テグジュペリ
読了。初読。翻訳のニュアンスが難しく、読めるものなら原文をあたってみたいものだと思った。が、フランス語はてんで分からない。そしてキツネ。長くないし、そう遠くなくまた読み返すだろう。
『日出(いず)る国の工場』
村上 春樹
何度となく読み返してるけど変わらず面白い。消しゴム工場がベストかな。もっといろんな工場を訪ねて欲しかった。
『わたしは夢みる少女 (1) (マーガレットコミックス (1263))』
いくえみ 綾
高校くらいに読んだのの読み返し。こんな話だったかー。
『わたしは夢みる少女 (2) (マーガレットコミックス (1270))』
いくえみ 綾
こんな話だったな。
『君たちはガラス (2) (マーガレットコミックス (1383))』
いくえみ 綾
読了。ああ、朝から読んでしまった。しかし、中高生で案外ハードな恋愛をしてるよね。いや、案外そんなもんかな。
『天燃バナナ工場 (マーガレットコミックス)』
いくえみ 綾
今のところ一番しっくりきたな。登場人物の年齢設定から?男の子が主人公なせいもあるのかな。
『Pops (1) (マーガレットコミックス (1437))』
いくえみ 綾
ドラマだな。高校2年。
『Pops (4) (マーガレットコミックス (1553))』
いくえみ 綾
読み終わっちゃった。青春だな。2年3年の頃。なかなかに切なくなるね。切なくなるね。
『うたうたいのテーマ 2 (マーガレットコミックス)』
いくえみ 綾
読んだ。いくえみ本はひと段落かな。泣くわー。
『若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー(1) (講談社青い鳥文庫)』
令丈 ヒロ子
子供がブックオフで買ったのを借りて。はからずもこのくらいの年頃の子の話をよく読んでるな。娯楽としては十分面白い。続きも機会があれば読むかな。
『若おかみは小学生!PART2 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)』
令丈 ヒロ子
2巻目。設定も整ったので、お話に集中して進んでいい感じ。遡れば、ケーキ屋けんちゃんとかああ言うシリーズ感なのかな。シチュエーション。一話完結。子供が主役。みたいな。
『蹴りたい背中』
綿矢 りさ
インストールに比べて、主人公の女の子自身の性的な想い(想い、かな。発想とか。)が目についたかな。年齢設定は同じくらいか。書き手の彼女自身が3歳くらいか年を重ねた故なのかな。とりあえず「蹴りたい背中」と言うタイトルがいい。
『ケロロ軍曹 (1) (角川コミックス・エース)』
吉崎 観音
久しぶり。いつまでどこまで手元にあったか。離婚後一人暮らし時代は持ってたか?引越しのタイミングで処分だったか?ともあれ18巻まで入手。ほぼディティール忘れてるしゆっくり楽しもう。
『夢で会いましょう (講談社文庫)』
村上 春樹,糸井 重里
コンドルは記憶に強い。あと玄関マットの話とか。糸井重里の小説的テキストは所々恥ずかしいな。当時の力量かわざとかまでは分からないけれど。
『Distance わたしの#stayhome日記』
今日マチ子
読了。思うことは途中で書いてしまったので。早くこの本が「済んだこと」になるのを願うばかり。
※「途中で書いた」はこれ。
https://bookmeter.com/mutters/223787495
読み途中だけれど。彼女の日常や想像で描かれる一日一日は、所々その日付で読み手にも特別な感情を起こさせる。切ない。これはまだ過去の出来事になっていないのだ。
『勝手にふるえてろ』
綿矢 りさ
読了。一冊飛ばしてのコレ。随分と技巧的に書かれた印象。文章のリズムとかは変わってないのかな。描かれる内容がなかなか生々しくて、今の自分とは関わりないけれどちょっと胸が苦しくなる。
『女の園の星 1 (フィールコミックス)』
和山やま
3時間目。途中ツボにハマって5分ほどに笑いが止まらず、妻を不安にさせる。面白さを共有したくて、件の話を読むのを強要。良い漫画と出会った。
『女の園の星 2 (フィールコミックス)』
和山やま
読み終わってしまった。昼寝する時間を犠牲にするのも厭わない気持ちで。早く3巻が出ると良い。光の速さで!
『ファミリー! (11) (フラワーコミックス)』
渡辺 多恵子
全巻読破。高校の頃かな?別コミも読んでたんだな。良作。
『パリこれ!: 住んでみてわかった、パリのあれこれ。 (新潮文庫)』
との まりこ
漫画も読み切って、なんとなく再読。気軽に再読する気になる本があると良い。