不快感で感じる季節感
残暑ではありますが
海に行ってきました。
昨夜はまた知り合いの夜市に
参加してきて
3年ぶりに夏らしい雰囲気が
蘇ってきています。
私が海だったり
お祭りがいいなぁと思うのが
海に行った時の特有の
日焼け止めの独特な匂いだったり
海水のピリピリする感じや
潮のベタベタ感とか
髪のパサパサ感とか
猛烈にお風呂に入りたくなるあの感じや
お祭りの
イカ焼きの匂いや
虫に刺された感じや
鼻緒で足が痛い感じや
蒸し蒸しする中で
やけに高い屋台の食べ物や
飲み物がやたらと魅力的に感じる
ような感じなどは
オンライン中心になって
再現度が増したとしても
なかなか再現不可能かと感じています。
なぜなら上記のことは
本来ならすべて不快要素だからです。
オンラインやVRの世界は
徹底的に私たちの生活の中で
楽しい雰囲気だけを残しながら
快適さを突き詰めてきた結果
不快さを徹底的に取り除いてきました。
確かにライブに至っては
私はオフラインだと
前の席の人たちの動きやマナーの悪さや
臭いなどによって
集中できない時があって
オンラインもいいなと感じたことがあります。
ただ夏の楽しみとは
その汗臭い感じやジリジリと暑い感じ
不快感もセットで楽しめるものだと
思っているのです。
私の夏の思い出として
強く残っている記憶で
中学2年生の時に
吹奏楽部で町内の夏祭りに出演した時
ステージで西日に照らされて
暑い中演奏したのと
その後に冷房の効いた体育館のようなところで
楽器を解体しているときに
ジュースの差し入れをもらって
達成感の中で暑さの解放感と涼しさと
加わって最高の気分を味わったことを
記憶しています。
それは演奏後の達成感や充実感もですが
暑い中西日に照らされて演奏して
そこからの解放で
涼しさの気持ちよさがより
引き立ったからかと思います。
つまりここでも「不快感」が
伴っていたのです。
これが演奏するタイミングから
空調の効いた環境だと
記憶に残らなかったかもしれません。
私にとって夏の思い出などは
必ずその不快感を伴って
記憶に残っていくものだと思っています。
もちろんオンラインで冷房の下で
快適な夏を過ごすのもいいですが
今の時代に求められている「体験」とは
「不快感」とも表裏一体だと思っています。
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