道徳の教材研究に時間がかけられない方へ
道徳の教材研究を頑張って、授業をレベルアップさせたい!
指導書を使いながらも、子ども達の実態に合った授業を展開したい!
そんな方におすすめの記事となっています。(約5分で読めます)
初級〜中級編くらい中身になっていますので、サクサクと読み進めてください。
時間がない。あぁ時間がない。
半年ほど前の話です。
とある学校に呼ばれて(元同僚が呼んでくれました)
「道徳の楽しさについてお話してほしい!」と
言われました。
元同僚からの頼みということもあって、意気揚々として、お話に行かせてもらいました。
全力で模擬授業をしました。
授業の構想についてのお話をしました。
終わってからの座談会。(アフタートークって楽しいよね!)
参加者「道徳って楽しいんだなぁと実感しました!」
私「ありがとうございます。」
参「私、授業が始まる5分前に指導書を開いていたことを反省しました。」
なに!!
そりゃ、奥さん5分前に指導書を開いて授業するのは難しいですよ。
というか、5分前だと教材を一読するので精一杯では?
と、まぁそんなことを思いました。
し・か・し!
忙しいという人の気持ちも分かります。
私も、忙しくて教材研究の時間が取れなかった時があります。
疲れていて教材研究をする気力が足りなかったときもあります。
そして、「5分」というキーワードで思い出すのがあの有名な判決です。(以下、プレジデントオンライの記事から引用)
これ、よく読むと「教材研究」じゃなくて、「授業準備」なんですよね。
授業準備は最短5分あればいけると思います。
だって、ワークシート印刷したり、挿絵印刷したりが「準備」ですからね。
じゃあ、「教材研究」に関しては、どうするの・・・という話になりますが。
今日したい話は教材研究を通して、「授業力をレベルアップする」ということを目指していますので、「5分」という壁はあきらめてください。
「なーんだ。時間がかかるなら読むのやーめた」と思ったそこのあなた!
5分は無理だけど、目標20分!
これだとどうでしょうか。
ちょっと希望が見えませんか?
以前、オンラインイベントで「教材研究を30分でできるのか」という無茶振り企画に参加したことがあります。
全力をふりしぼって、(湯気が出るほどノート上でペンを走らせました笑)30分で教材研究を終わらせることができました。
この時は、全く指導書を見ずにやったのですが、
指導書を見ながらなら、20分でできると思うのです。
では、そのやり方を見ていきましょう!
まずは、教材を一読!(5分)
はい。
まずは、教材を読まないことには始まらないので、読んでください。
このnoteを読んでいる皆さんなら、おそらく5分以内で教科書の本文は読めるでしょう。
で、この時のポイントは、「一人の人間として素直に読む」ってことです。
私は読んでいたらこんなふうに思うことあります。
うわ!ええ話やなぁ。感動するなぁ。
この主人公の悩み分かるわぁ〜
え?この話良すぎない?こんなに上手くいく?
と、まぁこんな感じですね。
で、この感想をノートの端っこにメモする習慣を作りましょう。
そうすると発問に繋がっていきます。
例えば、上の感想だったら
あなたの心が一番動いたところはどこでしょうか?
主人公はなぜ葛藤をしているのでしょうか?
本当に主人公は誠実と言えるのでしょうか?
どうでしょうか。発問に変換するとこんな感じになります。
(ただし、これは慣れ・・・修行が必要です)
指導書の確認(5分)
そして、指導書の確認です!
実は、私はほとんど指導書を見ないで授業を作っているのですが、
若手の方・・・ぜひ、指導書を活用してください。
確認するのは、「ねらい」のところ。
これは「ふ〜ん、そうなんだ」と読んでくれればオッケーです。
次に、授業の展開を見てください。
さて、発問が書いてありますよね。
この発問、どんどん使っていきましょう。
ただし、そのまま使うのは難しいです。
なぜなら、指導書には「発問がたくさん載っているから」です。
そうです。このままやると時間が足りなくなることが多々あります。
もしくは、一問一答のようになり、内容がうす〜い授業になってしまうこともあります。
そこで、やってほしいのが「どこを減らせるかを考える」ということです。
発問の引き算をしてみてください。
その方がゆとりをもって授業を進めることができます。
でも、どこを減らすか難しいですよね。
そんなあたなは、先に次のステップへ進んでみてください。
内容項目の確認①(5分)
はい。何を減らせばいいのか。
逆に言うと、授業中にどこを深めたらいいのか。
その謎を解明してくれるのが、学習指導要領解説です。
といっても、小難しく考えなくて大丈夫です。
前回の記事にも挙げましたが、
学習指導要領解説の内容項目について書かれているページのここを確認してみてください。
できれば、自分の教材研究ノートに文言を写すとよいでしょう。
この時に、4年生で授業をするとしても
さらりと低学年、高学年も確認する習慣をつけるとよいと思います。
内容項目の確認②(5分)
さぁ、ラスト5分です!
待ち時間長めのカップラーメンにお湯でも注いで、
その間にガーっとやってしまいましょ!
このラスト5分(時間に余裕がある人はもう少し考えて欲しいですが・・・)で、内容項目に対するイメージを書き出していきましょう。
上は拙著「道徳図解」から引用しました。
例えば「真理の探究」という内容項目において
真理を探究するのは、
「内発的かな外発的」かな→メモ
「好奇心とはどう関係あるのかな」→メモ
「Hey!Siri!」に頼らない方がいいのかな→メモ
といった形でどんどんメモをしてイメージを広げていきます。
イメージを広げておくと、子ども達の話し合いの際に役に立ってきます。
T「調べるのが真理の探究・・・なるほどね。この時代(昔)にインターネットがあったら、主人公はそれを使っていたかな?」
C「う〜ん・・・使っていなかったかも」
C「でも、少しは使ったんじゃない?」
C「でも、本当に知りたいことは、このお話みたいに実験をしたんじゃないかな」
こんな感じで生きてくるという訳です。
まとめ
はい。いかがでしたか?
今回はレベルアップしたい方向けの記事でした。
まとめると
素直な気持ちで教材を読む(5分)
指導書を読んで「引き算」をする(5分)
学習指導要領解説で内容項目を確認する(5分)
内容項目のイメージを広げる(5分)
慣れるまでは、もう少し時間がかかるかもしれません。
でもね。
5分間、パラパラと指導書を読んで授業をするのと
20分間(理想を言えばもっと時間ほしいけど)をかけて、授業を準備して力がつくのとどちらがいいか・・・を考えてみると、私は20分かける派です。
最後に
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
道徳好きが増えると嬉しいなぁと思いつつ・・・
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