前頭側頭葉認知症を知っていますか〜その7 何故認知症と診断できなかったのか
前頭側頭葉変性症、正常圧水頭症、ラクナ梗塞と3つの診断名がついた母。
何故今まで何人もの医師が診てもわからなかったのか。それは
①認知症検査の代表「長谷川スケール」(記憶検査)で満点 ←認知症と思えない
②症状が先に萎縮があとで出てくるパターン ←画像診断不可能
③前頭葉の心理、機能検査を「したくない」と拒否←データ取れない
つまり「画像や数値でのデータが取れない→認知症と確定できない→認知症ではない不思議ちゃん性格だろう」
という構図で
認知症ではないと言われていたのです
因みに前頭側頭葉変性症の診断は
MRIで脳の動きを見たりもできますが、短時間しか我慢できないので難しい。
甘いものばかり食べたがる、こだわりが激しい、人格が変わる、作話、尊大な態度、万引き、人のご飯を横取り等
いくつもある症状を周囲に聞き、患者と会話しながら全体的に判断しないとわからないそうです。
画像や数値データでしか診断できない医師が沢山いる、とあとで聞きました。
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診断結果を、後に再びお世話になる、前述のリハビリ病院の医師に伝えたところ
「確かに違和感はありました。診断名から改めて診察したら確かにその通りで不勉強だった。」と謝罪されました。
また翌年もう片方の大腿骨骨折したときの搬送先の外科医が、
母の作話
(施設が、自室で転倒した私を何時何分から何時何分まで、何時間何分放置したなど
←時間計算がぴたりとあうが、そもそも転倒した時間は病院でリハビリ中😁)
を信じて、
私に、施設への疑念を伝え、慌てて主治医が説明に行ってくれました。
前頭側頭葉変性症はテキストで少し学んだだけだったとか。
正月にわざわざ行ってくださった主治医に感謝です。
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因みに入院後すぐ(手術前)に、次のリハビリ病院が決まっているかと聞かれ、
以前お世話になった病院がすぐにOKしてくれて、術後1週間で転院しました。
大部屋で苦情も多く、また看護の手間もかかるので、
高齢者、特に認知症の患者は次の行き先を早急に決めるよう求められることが多いようです。
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話をもとに戻して
とりあえず統合失調症用の精神薬を少量与えるしかないから、と数日分もらいました。
主治医に今後の投薬について手紙を書いてくださり、さあ施設に帰ろうとしたら
「誰が施設に帰るか💢」と母が暴れ始めました
続きはまた明日。