見出し画像

前頭側頭型認知症を知っていますか〜その1

「真面目な働き盛りのお父さんがある日万引して通報された」ような場面で判明することが多い前頭側頭葉変性症。万引や暴言暴力、激しいこだわり、作話、人格変化などが特徴です。

最初は記憶障害がないことが多く、長谷川スケール等の一般的な検査ではなかなか判明しません。

これから数回、この認知症について書いていきます。

※※※※※

認知症には沢山種類があり、そのうち、アルツハイマー、脳血管障害、レビー小体(幻視やパーキンソンのような症状が特徴)と、この前頭側頭葉変性症で4大認知症といわれています。(前頭側頭葉変性症は4番目に多い)

前頭側頭葉変性症は若いうちに発症しやすく、(若年性認知症の2番目に多い)64歳までは難病に指定されています。

うちの親もまさにこれでした。 正確には「嗜銀顆粒性認知症」では?と言われましたが(60歳以上で発症しやすい)

嗜銀顆粒という物質が蓄積し、左右非対称に萎縮していくそうで、死後解剖すると、銀で染まるといいます。

前頭側頭葉変性症よりゆっくり進行しますが

症状がほぼ似ているため、前頭側頭葉変性症とされていることが多いようです。

※※※※※

60歳を過ぎたあたりから、記憶は全く問題なく日常生活が送れていたものの、随分攻撃的になりました。もともと気性が激しいため、性格の先鋭化だろうと思ったのですが、帰省中のある日明確に異変を感じました。それは料理上手なのに

①私が作ったカレーが塩辛いと怒り、コンソメキューブを3つ追加。更に塩辛いものを美味しくなったと言う。

②カレーも満足に作れないのか、お前は人間じゃない、とつねる

という出来事です。

因みに「つねる」という行為は親が一番嫌うし、してはいけない行為だと言っていましたから、これには驚きました。

そして電話やメールでの攻撃が始まります。

私の高校時代に起きた話として年月日を詳しく説明し、いかに私が親不孝かと3時間も怒り、最後には詫び状を要求するようになりました。(作話)

またこの頃から、室内に物が積まれていくようになりました。特にビニールや新聞紙を床にばらまくため、片付けようとすると怒るのです。(こだわり)

またチョコレートばかり食べたがるようになりました。(甘いものばかり食べたがる特徴)

そして風邪気味だからと入浴をしたがらなくなり、カーテンを1日中閉めて寝ている時間が増えてきました。

※※※※※

続きはまたいずれ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?